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企業インタビュー 詳細

Special Interview

PwCコンサルティング合同会社|BXT(Business eXperience Technology)の取組について|(飯田様、石川様)

Post Date2019-12-13 /
CategoryIT・デジタル, 外資系,

カスタマーエクスペリエンスの分析に基づいて企業のビジネスを再構築し、デジタルテクノロジーによるイノベーションを創出することを目的としたBXT(Business eXperience Technology)を推進するPwCコンサルティング合同会社。今回はBXTを用いたプロジェクト経験者のお二人にお話をお伺いしました。
※取材内容は2019年11月時点のものです.

ご経歴について

EL

まずは飯田様、石川様のご経歴について教えてください。

飯田様

私は2005年に新卒で外資系コンサルティングファームに入社し、3年前にPwCコンサルティング合同会社(以下、PwCコンサルティング)に転職しました。
前職から一貫して金融サービス業界へのコンサルティングに携わっています。前職ではIT計画立案から実行のPMOに関わることが多かったのですが、PwCコンサルティングに入社後は、新規事業の立ち上げや、PMI、経営ビジョンの策定など、以前より幅広いプロジェクトを経験しています。

石川様

私は2007年に新卒でSIer業界に入社後、基幹系のSEとして主に、SAPのシステム構築、業務要件定義を担当し、その経験を活かして、日系コンサルティングファームに転職、SAPを軸としたシステム導入や業務改善プロジェクトに携わっておりました。PwCコンサルティング入社後は、新規事業創出、デジタルリテール戦略立案や、サプライチェーンの業務改革経験を活かして間接材調達コスト削減や働き方改革の案件にも関与したことがあります。現在は、BXTのテーマで、デジタルを活用したプロジェクトも経験しています。

EL

転職を検討された背景、ほかにも幾つかオポチュニティがあった中で、PwCコンサルティングを選ばれたポイントを教えてください。

飯田様

自身としては幅広いコンサルティングテーマに携わりたい希望があったのですが、前職ではコンサルティング案件でも、後工程でのシステム開発やアウトソーシングにつながる案件により資源を割く傾向を感じており、自身のやりたいことと会社の方向性にずれを感じたことが、転職を検討した理由です。
転職活動をする中でPwCコンサルティング の話を聞き、自身のやりたいこととの親和性を感じ、転職を決めました。

石川様

私の場合は、システム系のコンサルティングだけでなく、経験の幅を広げたいと考えたからです。
ふと自身の経験を振り返った際に、SAPは自身の強みではありますが、コンサルタントをやりたいと思って入社した前職でも、結局SAPの機能に合わせた業務改善を実施しており、システムから離れられない自分にもどかしさを感じていました。
従来の自身の強み以外に、1人のコンサルタントとしてこれから本当に活躍していけるかという漠然な不安が生まれていた中で、知人のつながりでPwCコンサルティングの話を聞き、さまざまなことが経験できる感触を持ち、1からコンサルタントを勉強しようと転職することを決意しました。

BXTについて

EL

今回の主要テーマとなっているBXTについて、概要を教えていただけますか?

飯田様

BXTとはBusiness、eXperience、Technologyの略称です。

私たちは、ビジネスとテクノロジーという両軸をベースに事業変革、戦略を企業に提供してきた経験に、エクスペリエンスという軸を加え、デジタル化の本質と言える「非連続的な変化」を企業と共に考えなければならないと感じました。これがBXTの考え方で、ビジネス変革を成功させるためのPwC独自のアプローチです。

クライアントの①ビジネス、②顧客あるいは社員の体験、③それを可能とするテクノロジー、これらを三位一体で捉えながらコンサルティングを行うことが、私たちの目指すこれからのコンサルティングです。

石川様

BXT、これを三位一体で考えていく のがキーワードだと思っています。
これまでは、ビジネス視点で事業を頭に描いた上でクライアントにシステム概要を話し、共に事業構想を立てておりました。しかし、このコンセプトにおいては、事業を頭に描いた上で、本当に実現可能なテクノロジーが備わっているのか詳細に検討しつつ、それによって顧客がどのような体験の変化を感じられるのかということを同時に考えていきます。
ビジネス構想から実現まで順を追って相応の期間をかけて検討を進めると、出来上がるころには環境が変化してしまっているということが起こり得ます。そのため、構想策定の時点から三位一体でスピード感を持って検討することが、現在の環境に合ったスタイルであると考えています。

EL

BXTという考え方にはいつから取り組んでいらっしゃいますか?

飯田様

PwC Japanでは2017年にエクスペリエンスセンター(EC)をオープンさせ、BXTのコンセプトを核として取り組んでいます。ECでは、顧客体験を引き出すプロフェッショナル人材が、デジタル時代の先を見据えた先進的な課題を引き出す方法論によって、クライアントからクリエイティブな発想を生み出すことを実現します。

石川様

過去に経験したプロジェクトでは、三位一体の考え方が重要である認識を持ちながらも、それぞれの専門家がそろってプロジェクトが組成されていたわけではありませんでした。そのため、ビジネスサイドの知見が強いメンバーのみでチームが組成された場合、専門外のテクノロジーについては有識者に限られた時間でアドバイスをもらいながらクライアントにソリューションを提示し、時には専門領域でないことにも手を出している実態がありました。
一方、BXTの考え方では、それぞれの専門領域を有したメンバーでプロジェクトチームを組成しています。BXTでは部門横断のチーム組成が欠かせないと思っていますし、個々のプロフェッショナルが必ず参画し、3つの視点のバランスがとれていることが重要だと考えています。

飯田様

私たちの強みは、実際のプロジェクトが始まる前から必要な専門家でチームを組み、プロジェクトの進め方を決めるところから、実行までをそのチームで推進できているところにあると思います。
所属する組織やエンティティが異なるメンバーとも壁を感じることなく、円滑にプロジェクトを進行できるカルチャーは当社の特徴といえます。

プロジェクトについて

EL

BXTをテーマとしたプロジェクトの詳細 を教えてください。

石川様

プロスポーツチームを有する企業に対して、デジタルトランスフォーメーションというキーワードで企業変革ならびに顧客体験の向上に取り組んだプロジェクトがあります。
プロジェクトの背景としては、業界として新規企業が多く参入してデジタルトランスフォーメーションを推進している中、該当チームは伝統があるものの、新しいことにチャレンジできていないことに危機感を持たれ、デジタルトランスフォーメーションをキーワードとして、チームを含めて企業を変革したいという要望を頂きました。

スポーツ業界の未来を想像し、どういったテクノロジーを導入することで顧客体験を変えることができるか。というビジネス案を創出したプロジェクトで、①Businessでは、私が所属するTMTから、②eXperienceでは、ECから、③Technologyでは、AIやIoT等の最新テクノロジーに詳しいTechチームからメンバーをアサインしてチームを組成しました。
当プロジェクトでは「顧客体験」を大事に考え、スポーツ観戦にデジタルテクノロジーを活用し、顧客に新しい体験をしてもらうことでクライアントのブランドと企業価値を高めるということが大きなコンセプトとなります。分かりやすいところで言うと、入場時の紙のチケットや、セキュリティチェックのための荷物検査に顔認証ゲートを活用し、よりスマートに、かつ安全に入場する方法を検討するといった内容です。

ECには、アイデアを実装するための技術を有するメンバーがいて、その場でアイデアを体験してもらうことも可能です。クライアントとの会議の場で、顔認証技術について簡単にデモを作成し、実際に体験をしてもらった事例もありました。スピード感のある中で、その場で体験することにより、新しいビジネス展開の話にも膨らむこともあります。
今までの仕事のスタイルは会議室で資料を見ながらクライアントとディスカッションしていましたが、このプロジェクトでは、立ちながら話し合い、資料に付箋を貼りながら、歩きながら、その場でアイデア体験しながら など、通常のコンサルワークと違う働き方、筋肉の使い方ができることが特徴であったと考えています。

またBXTはアジャイル型でプロジェクトを進行し、早期にビジネスを立ち上げる場面においても有効な仕組みでもあると考えています。
アジャイル型でのビジネス開発は最近増加傾向ですが、BXTの概念は重要なポイントになると考えます。また、組織としても柔軟な考え方を持っているPwCであるからこそ、成り立つ概念、コンセプトであると思います。

飯田様

金融機関向け には、経営ビジョンを再構築するというプロジェクトがありました。
中期経営計画の立案を進めるにあたり、よりどころとなる企業理念や経営ビジョンが現在の経営環境に十分に即していない、また、関係者間で十分に共通言語化されていないという課題認識に至ったのがプロジェクトの背景です。
その課題に対して、今後10年間でクライアントが目指す姿を考えるサポートを行いました。

当プロジェクトでは、金融サービス業界に強いFSチームのメンバー、デザイン思考を活用したワークショップ運営にECのメンバー、加えて社会におけるクライアントの立ち位置を捉える視点として統合報告に精通したメンバーがPwCあらたから参画しました。
クライアントの若手から部長クラスまで、延べ50~60人のメンバーをECへお招きし、今後10年の社会、産業、ビジネスのトレンドをインプットに、10年後の環境下でクライアントが手掛けているビジネスアイディアを描くというワークショップを複数回にわたって実施しました。
このビジネスアイディアを描く際には、弊社のメンバーがBXTの視点からファシリテーションや議論のサポートを行いました。

ワークショップを通して出した将来のビジネス像から、10年後のビジネスポートフォリオ、およびそのビジネスを行っているクライアントの社会における立ち位置を抽出し、目指す姿として関係者間で共通言語化しました。

PwCの特徴について

EL

御社の強みであるリモートワークなどの働き方についてお聞かせください。

飯田様

多様な働き方をサポートする仕組みやカルチャーがあると実感しています。リモートワークや、フレックスなど、ライフイベントに合わせた柔軟な働き方が用意されていて、実際に活用されています。
子供や介護を要する家族を持つ社員がリモートワークを利用しているのを見ますし、私自身も今年、妻の出産をサポートするためフレックスタイムで働く期間を設け、2週間程度の育児休暇も取得しました。

石川様

私は、プロジェクトの状況を見ながら子供の送り迎えに柔軟に対応しています。比較的フレックスに働くことができていると感じます。
また、会社としてもライフスタイルに合わせた働き方を推奨しており、介護で悩まれている方の相談や、働き方を一緒に考えるイベントも数多く実施されています。
会議についても、テレビ会議等を導入することで、スムーズにコミュニケーションが取れるため、必ずしも同じ場所にいる必要はないと考えています。

EL

他に組織の特徴など、どういった方がPwCにフィットするかについて教えていただけますか?

石川様

X-LoS(Cross Line of Services)という、PwC Japanグループ内のさまざまなチーム、部門、組織がその壁を越えて「協働」することを目指す言葉がまずキーワードになるかと思います。また、PwCのグローバルネットワークを通じて、世界中のプロフェッショナルと協力してダイナミックに仕事を進められるのも、PwCの特長です。

部門間の垣根のなさについては日々実感しており、グループ全体で流動性があり、プロジェクトでの協働のしやすさは強く感じています。
自分の組織に対するしがらみを抱えている方や、もっと色々なことにチャレンジしたいものの会社の制約が強いと感じられている方は、当社にて多くの活躍の場があり、フィットするのではないかと思います。

飯田様

クライアントの課題やニーズはさまざまなので、場合によっては自身の経験や専門性が及ばないトピックに取り組む局面もあります。
PwCコンサルティングに入社する前は、自身でできる限りの情報を集め、自身でクライアントに説明する、ということを苦労しながら対処してきました。しかし、今では専門家と一緒にクライアントへ赴くのが日常的に行われており、高い専門性が求められる部分についても、その場でスムーズに解決できるようになったと感じています。

同じような経験のある方は、具体的かつ深い議論ができ、容易に相談できるメンバーが一緒にいるという環境を心強く感じられると思います。
より領域を広げながら、地に足の付いた知見を持ってクライアントに対峙したいという志向を持たれている方に当社は最適な環境ではないかと考えます。

求職者の方への一言

EL

最後に、応募を検討されていらっしゃる求職者の方にメッセージをお願いします。

石川様

PwCコンサルティングは手を挙げたら、機会を与えてくれる会社だと思います。
一般的にシステムに強いコンサルファームなどでは、まずシステムやアウトソースにつながることが前提とされ、いろいろな制約があると聞いたことがあります。しかし、PwCコンサルティングにおいては、クライアントと一緒に何をやりたいのかを考え、ビジネスとして成り立つのであれば、会社として後押しするという環境が整っていると感じます。

自身の能力を試したいことはもちろんですが、さまざまなバックグラウンドを持つ人とコラボレーションして、キャリアの可能性を広げていきたいと思われている方には、良い会社であると感じています。
同僚には貢献欲求の高い方が多いです。小さな相談をしたにも関わらず、多くの協力者を巻き込んでくれたということもありました。本当に良くしてくれる人が多くてありがたいです。
当然結果は求められますが、自力で結果を出せといったことではなく、サポートが欲しいところにはしっかりと支えてくれる会社です。

飯田様

前述のとおり、PwC Japanグループ には多様な専門性を持つメンバーが在籍しており、私たち、PwCコンサルティングのメンバーも、X-LoSをキーワードに、グループ内での協働を通してクライアントの課題解決を全面的にサポートする体制、カルチャーがあります。
個人の知識・経験が及ばない場面があっても、多様なバックグラウンドを持つメンバーの力を使って、クライアントの課題に最適な解を検討することができる会社なので、キャリアを広げていく機会を得られる場になると思います。

EL

貴重なお話を有難うございました。

企業プロフィール

Profile

PwCコンサルティング合同会社

この企業の詳細情報
  • 飯田 様

    新卒で外資系コンサルティングファームに入社し、金融サービス事業向けのコンサルティング業務に従事した後、2016年より現職。銀行及びノンバンク業界を中心に、業務改革やシステム化計画、プロジェクト推進において多数の経験を有する。近年は新規事業構想や成長戦略のプランニング、事業立ち上げの推進支援等も担当。

  • 石川 様

    新規事業創出、デジタルリテール戦略立案や、サプライチェーンの業務改革経験を活かして間接材調達コスト削減や働き方改革の案件にも関与。現在は、BXTのテーマで、デジタルを活用したプロジェクトを経験。

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