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業務・IT系コンサルティングファーム
業務・IT系コンサルティングファーム

業務内容/具体的なテーマ
企業の業務改革に伴う、プロセス・オペレーション改善、システム企画・導入、ビジネスプロセスアウトソーシングまでをコンサルティングサービスとして提供する。業務改革に於ける領域については、会計、組織人事、CRM、SCM、ITなど多岐に渡る。
近年は、クライアント企業の経営のグローバル化に伴い、海外でのプロジェクトも多く、旧会計系の外資系ファームであれば50〜150カ国に法人を構えて、グローバルネットワークを活かし現地法人と連携を行いプロジェクト展開を行っている。また、日系ファームであれば主にASEAN諸国を中心に各国へ拠点を構え、需要の高まるグローバル案件に対応できる体制を強めている。
数百名規模の中堅ファームでは、企業の経営改革や実行支援、またIT戦略策定とその実現支援のためのPMOに特化したコンサルティングを行うなど、ファーム毎に事業領域・特色の異なる展開をしている。
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現在の課題感
顧客企業のニーズが「経営課題の解決案の提示」から「経営課題の解決、実行」に変化し、事業変革の実行部分まで踏み込んだコンサルティングが求められていることを背景に、すべての業界・サービス・市場に対応できる大手ファームへと成長する中、多様なバックグラウンドを抱えた人材の価値観の統一と、コンサルティングの品質をどう維持していくかが課題となる。
また、サービスが多様化に伴い、特定業務や特定業種に特化したブティック型ファームが増加しているため、強みを持ったソリューションを如何に展開できるかが勝負の鍵となる。
平成25年以降、企業の相次ぐグローバル化に関する案件が増加しているため、海外展開の販路拡大やグローバル人材の獲得も大きな課題に一つである。 -
ファームで得られる経験
一般的に事業会社で働いた際に若手で関与できないような、全社的な組織の重要な意思決定に伴う「大きな変革」に携わることができるのが魅力。プロジェクトを通して、高い経営に関わる知識を学び、利害関係者と分析や議論を重ね、仮説をブラッシュアップし、早いスピード感の中で難問に立ち向かう経験ができることがキャリアの醍醐味と言える。
また、近年グローバルプロジェクトが増加傾向にあり、海外プロジェクトへのアサインにより、海外オフィスと接する機会が日常的にあり、国籍や文化、価値観の異なるメンバーとプロジェクトを進める経験も積むことができます。 -
職位別コンサルタントの年収
近年のデジタルトランスフォーメーションの流れを受け業務/ITコンサルタントの需要が植えていることから、年収に関しても高い水準で移行しているということが出来ます。ただし、コンサルティングファームには成果主義的なカルチャーが存在しているため、収入も各個人の成果に依っています。参考のために役職とそれに対応する年収の範囲を紹介しますと、コンサルタント(シニアコンサルタントも含む)相当で400万円から900万円。マネージャー相当で900万円から1,400万円。シニアマネージャー相当で1400万円から1,900万円。パートナー相当で2,000万円以上という数字が目安になります。この数字は一例であり、各ファーム、ひいては各個人によっても異なる数字です。ご参考として扱いください。
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労働環境/働き方について
業務ITコンサルファームの労働環境は、ファームやプロジェクトごとに異なるため一概には言えませんが、常にハードワークを強いられるということはありません。
プロジェクトの初期や後期など一時的に忙しくなる場合は存在しますが、それ以外の期間やプロジェクトの合間などの期間ではその分余裕を持って働くことができるため、全体的には休みを取りながら業務を行うことが出来ます。
現在では働き方改革を受け、従来のコンサル業界の長時間無理に働くという働き方からは変化しており、各ファームともに無理のある残業を行わないような制度作りを行いワークライフバランスにも注力しています。 -
プロジェクト例
事業変革
- 事業部門戦略コンサルティング
- 業務改善コンサルティング
- マーケティング調査
- 海外参入時の文化・法の現地化対応
ITコンサルティング
- ITプランニング/アーキテクチャデザイン
- ITガバナンス/プログラムマネジメント
- デジタルトランスフォーメーション
- ITリスクマネジメント、サイバーセキュリティアドバイザリー
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採用動向
採用動向については、プロジェクトの受注が堅調なため、各ファームともに積極的な採用が続いている状況。業務系コンサルタントについては、20代〜30代前半までの若手については、大手企業に於ける経理・財務、SCM、人事、マーケティング等の企画経験、業界知識を評価して、ポテンシャルでの採用を行っている。また、グローバル案件も増加を続けている為、海外で活躍できる高い語学力を持つ人材の獲得も力を入れている。
IT系コンサルタントについては、20代〜30代前半までの若手については、基幹システム、業務システムの構築(要件定義、設計、開発)などの経験を評価し、ポテンシャルの採用を行っている。近年では各ファームともにデジタル領域やビックデータ関連についても領域を広げており、左記の経験者の採用も積極的に行われるようになっている。選考内容
業務・IT系ファームの選考は、戦略ファーム同様に書類選考、筆記(Web)試験、面接・ケース面接で構成されることが多い。特にIT系ファームでは、筆記(Web)試験においてプログラミングなどのIT知識が問われる場合がある。
合否を分けるポイント
ITの知識・経験(プログラミング、ITソリューションなど)、およびコンサルタントとしてのポテンシャル(論理的思考力、課題解決力など)が総合的に判断される。どちらを重視するかのバランスはファームによって異なる。
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キャリアについて
一般的には若手は特定のソリューション領域(会計、CRM、SCM、人事など)を軸に、インダストリーに限定されず、幅広い領域のプロジェクトを担当し、コンサルタントとしての基本スキル・領域に於ける知見を身につけていきます。一定以上のキャリアになると、特定の業界、ソリューション領域のチームに所属することが多く、キャリアとしては特定領域専門性を身につけたコンサルタントとして評価をされていきます。特定ソリューションのコンサルタントについては、ソリューションに於ける最新の技術動向等に精通することが求められ、業界向けのコンサルタントについては、業界のトレンド、経営課題について熟知し、また、クライアントとの深い関係構築が求められるのが一般的となります。
コンサル経験後のキャリアとしては、特定業界に於けるプロジェクト経験をもとにクライアントの業界に転身するか、ITなどの専門性を活かしての事業会社のIT企画ポジションに転身するなどの専門性を活かした転職などの方向性に大別されます。また、まだ組織が固まっていないベンチャー企業などに飛び込み、早期に経営に関与していくコンサルタントも近年増えつつあります。
ネクストキャリア事例
- 業務プロセスコンサルタント:プロジェクト経験がある特定業界の事業会社の事業推進
- ITコンサルタント:事業会社のIT企画ポジション、IT系ソリューションベンダー
- その他キャリア:ベンチャー企業の経営企画など
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主要ファームの出身者
スカイライトコンサルティング株式会社 代表取締役 羽物 俊樹
アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)出身。独立しスカイライトコンサルティングを設立、代表取締役を務める。
シンプレクス株式会社 代表取締役社長 金子 英樹
アクセンチュア出身。株式会社シンプレクス・リスク・マネジメント(現シンプレクス株式会社)を設立、代表取締役を務める。
株式会社アイスタイル 代表取締役社長兼CEO 吉松 徹郎
アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア) 出身。官公庁、教育分野のBPR・新業務策定プロジェクトに従事。その後、株式会社アイスタイルを設立。
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転職事例
32歳男性国立大院理系卒
国内大手SIer PM→外資系コンサルファーム マネージャー
(800万→1000万)29歳女性私立大学理系卒
中堅SIer エンジニア→外資系ファーム ITコンサルタント
(500万→650万)31歳女性私立大学文系卒
国内大手カード会社 新規事業企画→大手外資コンサルファーム デジタル領域コンサルタント
(600万→700万) -
代表的な企業
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その他コンサル業界
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