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企業インタビュー 詳細

Special Interview

EYストラテジー・アンド・コンサルティング Energyセクター(石黒様、竹井様、山本様)|50年後を見据え日本のエネルギー課題に挑戦する

Post Date2021-10-08 /
Category外資系, IT・デジタル,

今日はEYストラテジー・アンド・コンサルティング(以下、EYSC)、Energyセクターの石黒様、竹井様、山本様にインタビューし、入社の経緯やチームの特徴、注力するプロジェクトやその魅力についてお話しいただきました。

キャリアで大切なことは「どこで働くか」より「そこで何ができるか」

EL

まずは皆さまのご経歴から教えてください。

石黒様

大学卒業後、グローバルな仕事がしたいとの思いで日系生命保険会社に入社しました。ところが配属されたのはドメスティックな部門。将来のキャリアを考えた結果、グローバルで戦うのならMBAを取った方が良いと思い、アメリカに留学しました。その後、経営に興味を持ち、米国の戦略コンサルティングファームに入社。そこで製造業を中心に経験を積み、独国の戦略ファームに転職、パートナーとなりました。そんなある時、クライアントの役員から「石黒さんたちの言うことはごもっともだけれども、経営した経験はあるのか?」と言われました。一度は自分でも経営をやってみたい。そう思い、グローバルに展開している中小企業の経営企画担当役員として入り、後にCEOになりました。CEO退任後は、別の総合ファームに入社。主に東南アジアや中国への展開を担当し、2019年までの4年弱は中国に出向、ビジネスをリードしました。その後日本に戻ってきた際、昔の同僚に一緒にエネルギー業界部門を立ち上げないかと誘われ、EYにジョインしました。

竹井様

私は海外の大学院を卒業後、日本の重工メーカーに入社しました。業務戦略部に配属され、グローバル進出を担当中にシンガポールで5年間駐在し、ASEAN・南アジア太平洋オーストラリアの重要市場の拡大に向けて、事業投資や関連会社設立・再編などに携りました。その後、別のBIG 4のコンサルティングファームに入り、M&Aや成長戦略に関するプロジェクトを担当。その際、エネルギーポートフォリオ改善のプロジェクトにも携わりました。エネルギー領域に加えて、グローバルに強みがあることに魅力を感じEYに入社しました。

山本様

私は大学卒業後に大手総合電機メーカーに入社しました。そこでは、火力発電のガスタービンや水力発電所の水車ランナー、電力会社、工場の自家発電の営業を担当しました。そこで東日本大震災が起きました。火力発電所の需要が高まり、従来の約1/4ぐらいの期間でガスタービンを作る必要があり、電力会社やメーカー、工事会社と業種の垣根なく連携。一致団結して取り組むその仕事に大きなやりがいを感じました。そしてその経験を活かし、業界連携・一致団結の可能性をさらに見出して行きたいと思い、コンサルティング業界に転職。その後EYに入りました。

EL

他ファームから御社に移られた理由を教えてください。

山本様

主に3つあります。1つ目は、EYではさまざまなことに挑戦できる環境があること。急成長中のファームであり、裁量が大きいのが魅力的でした。2つ目は長期的な価値の創出を、日本から実現していくという方向性に共感したことです。そして3つ目は、面接で話したパートナー達の人柄が素晴らしく、このファームだったら楽しく仕事ができるのではないかと感じたことです。

竹井様

私は2点あります。1点目が、コンサルタントとして自分のフィールドを広げたかったこと。急成長を遂げているEYなら、自分自身の成長の余地も大きいのではないか。また、自身のケイパビリティであるグローバル・M&A・エネルギーという要素を存分に生かせるフィールドがあるので、成長しながら自分のプレゼンスを発揮しやすいだろうと考えました。2点目は、EYのパーパスであるBuilding a better working world(以下BBWW)です。より良い社会の構築を目指すというパーパスは、まさしく自分の目指したい方向と合致していました。

石黒様

私も何度か転職していますが、転職のときに考えるポイントが3つあります。一番大切なことは、「どこで働くか」よりも、「そこで何ができるか」ということ。2つ目は、「自分がそこで必要とされているか」ということ。そして3つ目は、必要とされている事を前提とした時に、「自分が貢献できるか」ということです。先に述べられたとおり、EYは成長余地が大きく、自分たちの貢献次第で会社の将来が決まるという自負や責任が大きい。パートナーとして責任を持って会社を良くしていき、良いプラットフォームができれば、竹井さんや山本さんのような優秀な人たちがどんどん入ってくれる。そう考えています。

EL

他ファームと比較した時の御社の特徴を教えてください。

石黒様

コンサルティングファームなので、他ファームと同様、クライアントにどれだけバリューを提供できるかが一番重要です。ただ、EYの考えるクライアントへのバリューは、1つのクライアントに留まらず、世の中にバリューを与えられるか、社会を良くしていくために何ができるかということです。BBWWがEYのパーパスですが、このような目線の高さが、パートナーには強く求められています。そこが他のファームとは大きく違う点です。

複雑化する経営課題をコラボレーションで解決する

EL

現在手掛けている主要なプロジェクトについて教えてください。

石黒様

以前はエネルギーセクターも一つの業界との位置づけで、電力会社やガス会社、石油会社などが私たちの主なクライアントでした。ところが今は、既存のエネルギー企業に留まらず、すべての業界がクライアントです。「再生エネルギー」や「カーボンニュートラル」の実現などの新しいテーマにおいて、世の中の仕組みを根本から変えていくために、個別企業ですべきことだけでなく、国としてすべきことまで、私たちのサービス範囲は広がっています。

竹井様

私の担当しているプロジェクトは大きく3つあります。1つ目は政府系の案件。これはエネルギー政策や省エネ政策の国のマスタープランづくりの支援です。2つ目は、総合商社のようなコングロマリット型の会社の中でのエネルギーの位置付けを、カーボンニュートラルという断面でどう伸ばしていくかというビジョン策定です。3つ目は、電力会社や重電系の会社が、海外で再生エネルギーやEV事業にどう参入していくかという海外事業開発案件です。

山本様

私は事業戦略やマーケティング戦略の分野で、電力会社や重電メーカーの支援を担当しています。具体的には、電力小売り事業の収益性拡大を目指すための戦略・施策を策定するプロジェクトなどです。他には、エネルギー業界のメガトレンドである脱炭素化・分散化・デジタル化というテーマのプロジェクトも担当しています。

EL

上記のようなプロジェクトは、エネルギーセクターだけではなく他のセクターやコンピテンシーとの協業となることが多いのでしょうか。

山本様

そうですね。クライアントが直面している課題は、社会課題と個社課題が混ざりあい複雑化しています。EYとしても一セクターの知見に留まらず、ベストチームを組んで挑んでいます。

石黒様

これまでいくつかのファームで働いた経験がありますが、コラボレーションについてはEYが一番頻繁です。昨今、多様な業界のエネルギー課題に直面しているケースが増えていますので、1つのインダストリーという領域に留まっていては対応できません。セクター間の連携が最もバリューが出るということをマネジメントも分かっているため、セクター間連携が全社的に推奨されています。

互いに助け合うためのKPIが、グローバルで設定されている

EL

御社で働く魅力をお聞かせください。

山本様

風通しが良く、人間関係が構築しやすいところですね。穏やかな方が多く、ストレスなく働けるのが魅力です。業務面では、やる気と能力さえあれば多くの仕事をどんどん任せてもらえます。刺激的でかつ魅力的な環境だと思います。

竹井様

私は、グローバル連携の垣根の低さとスピード感を魅力と感じています。例えばアメリカでの再生エネルギー案件について、担当コンサルタントにすぐ話を聞くことができます。構えずにすぐ情報を共有する、クライアントを巻きこんだディスカッションがスムーズにできる。そんなコラボレーションの土壌が備わっていることが、EYの魅力です。

石黒様

個々人のKPIやゴールセッティングがフレキシブルな点も触れたいと思います。例えば、2人はマネージャーですが、マネージャーだからこうならないといけないではなく、セクターによってマチュリティも違うし、目指すところも違う。会社への貢献の仕方も千差万別なので、その違いに応じてKPIやゴールセッティングをセットしていくことができます。
他セクターとの協業についても、コラボレーションを促進するには、仕組みが大事です。言葉で協力しましょうと言っても、それが自分の利害関係に反したら誰も協力しません。他のコンサルティングファームでは、この売上は誰につけるか、数字の奪い合いになってしまうこともあります。EYでは、そのような調整も含めてゴールセッティングをしていきます。こうした柔軟性が、協業という形に繋がっているのです。
それはEY Japanだけではなく、EYのグローバル全体でカルチャーとして根付いています。例えば、EYのグローバル全体のエネルギーセクターのリーダーシップは、自国だけではなく、日本も含めてグローバルでどれだけ成長するかをKPIとしています。ですので、私にはグローバルエネルギーのリーダーから絶えず連絡が来ます。何かサポートが必要か、日本が成長するためにはどんなサポートが必要か、よく聞かれます。そういう行動が必要となる仕組みが制度となる以前にEYのカルチャーとして根強いています。カルチャーと仕組みが両輪で回っているのです。

「世の中を何とかしたい」そんな気概を持つ人と一緒に働きたい

EL

求める人物像を教えていただけますでしょうか。

石黒様

やりたいことが明確な人がいいですね。「やって欲しいことをちゃんとやります」ではなく、エネルギー分野のこういうことをやりたい・自分としてこういう問題意識を持っているから、EYで問題解決に貢献したいという人です。ただ、組織なので、自分がやりたいことがすべてできるわけではありません。できないことの理由付けよりは、出来る方法を考え、能動的に自分で動いて、自分がやりたいことを実現していく。そういう人に是非来ていただきたいです。

竹井様

私も、現状のエネルギーや日本経済の置かれている状況も踏まえて、社会課題に対する強い思い入れがある人に来ていただきたいです。技術変革により、エネルギー分野でも今までとは違う戦い方が必要になってきています。そういう時に社会に対する課題感や、日本経済に対する思いが根底にあって、その上でエネルギー分野に対して自分がどう貢献したい・できるといった強い思い入れが大切です。
もう1つは、自身の貢献に対してプロフェッショナルとしてコミットメントができる人。そのような人が成長を遂げて、活躍の場を見出せています。自分がこうやりたい、なぜなら自分はこういう課題意識があるからということが繋がっている人がフィットするファームです。

山本様

スキルセットはあるに越したことがないですが、私もマインドセットを重視しています。世の中を何とかしたいという気概を持った方と一緒に働きたいです。コンサルタントになると、楽しい部分だけではなく、厳しい部分・困難な場面も多くあります。ヘッドワークとフィールドワークの両面で汗をかいて、一緒に乗り越えていけるような方と仕事をしたいですね。

立ち上げを経験できるまたとない機会に、挑戦してほしい

EL

エネルギーセクターの今後の方向性を教えてください。

石黒様

私たちエネルギーセクターの目指すところは、エネルギー業界・日本のエネルギー政策・エネルギー課題に対して黒子として関わり、一緒に汗を流していくことです。エネルギー問題はとても息が長いですが、今アジェンダになっている再生エネルギーやカーボンニュートラルは、30年後50年後まで続く課題です。次世代に繋がるものを作っていきたい。そんな私たちのビジョンを実現するためにはまず、私たちがそのような大きな課題に取り組めることをマーケットに認めてもらわないといけません。私たちは発展途上にあり、陣容もこれからどんどん拡大していく必要があります。3年で4倍から5倍の体制にしていかなければならない。スローガンを掲げるのは簡単ですが、それだけでなく、有言実行であることをマーケットに認めてもらうのが優先順位の高い方向性であり、目指すところです。

EL

それでは最後に、候補者に対して一言いただければと思います。

山本様

特にコンサルタントやシニアコンサルタントに向けてということになりますが、私自身、事業会社からコンサルティングファームに転職して、多くのことが良い方向に変わってきました。転職する時は私自身もかなり悩んだので、ご不安に思われている方も少なくないと思います。ただEYは、そういった皆さんを十分サポートできる環境が整っています。安心して、まずはお話だけでもできれば嬉しいです。

竹井様

エネルギーセクターは比較的間口が広く、人材面に関しては長期視点で見てくれる土壌があります。積極的に自分のドメインを確立したい・自分の活躍フィールドで成長したいという人にとっては非常に良い環境です。

石黒様

初めてコンサルティング業界にチャレンジしようと思っている方は、本当にこの業界でやっていけるかとか、Up or Outで駄目だったらすぐにクビになるのではないかなど、不安があるかと思います。私も30歳で初めて事業会社からコンサルティングファームに転職しましたが、その時に思ったのは、やらないで後悔するより、やって後悔したいということでした。コンサルティングファームでキャリアを積んで、経験したことを土台に、もう一度事業会社に戻って成功する人や、事業会社の経営者になった人も私の周りに山ほどいます。いくらでもキャリアが広がっていきます。コンサルタントは経営参謀の立場ですが、いろいろな経営や事業の側面を学べます。
もう1つ、現在コンサルファームにいて、そこからEYに移ろうという方は、今のコンサルファームでできないことが何で、EYではできるのか・EYに移ったらどのようなメリットがあるのかということがポイントになると思います。新しいことを立ち上げて成長していくことが面白いと思えるのなら、チャレンジする価値があるのがEYです。立ち上げを経験できる機会はなかなかありません。このチャンスを活かして、経験プラスアルファを積もうと思うのであれば、是非チャレンジしてみてください。

EL

インタビューは以上となります。ありがとうございました。

企業プロフィール

Profile

EYストラテジー・アンド・コンサルティング

この企業の詳細情報
  • 石黒 泰時 様

    エネルギーセクターコンサルティングリーダー・パートナー

    外資系コンサルティングファーム、事業会社CEO、Big4系コンサルティングファームを経て現職。事業会社におけるCEO経験(アジアパシフィック統括)および20年超のコンサルティング経験をベースに近年では大きくトランスフォーメーションを実行及びグローバル/アジアで競争力を確立していこうとしている企業に幅広い支援を行っている。

  • 竹井 修吾 様

    エネルギーセクター マネージャー

    外資系ファーム、重工メーカー、シンガポール駐在を経てEYに参画。政府公官庁、総合商社、メーカー、銀行等に対して、グローバル案件を中心にGreen Transformation(GX)、事業戦略、M&A/PMI、オペレーション改革、リスク管理案件で多数のPJ経験を有する。

  • 山本 有基 様

    エネルギーセクター マネージャー

    新卒で日系重電メーカーに入社後、大手総合コンサルティングファームを経て2020年よりEYに参画。 主にエネルギー企業や総合電機・重工メーカーの新規事業・マーケティング戦略策定などのプロジェクトに従事。

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