株式会社デジタルブラスト|デジタルコンサルティング事業部|間明田 周平様、大隈 峻太郎様
Post Date:
2021-12-06 /
Category:
IT・デジタル, 独立系,
株式会社デジタルブラスト デジタルコンサルティング事業部 グループマネージャー 間明田 周平 様と、マネージャー 大隈 峻太郎 様にインタビューの機会を設けていただきました。デジタルブラストに入社された時の印象、最近のプロジェクト事例などについてお話しいただきました。
ご経歴について
EL
まずはご経歴について教えてください。
間明田様
私は国立大学の大学院を卒業した後に、大手SIerに入社しました。そこでは金融機関向けのバンキングシステムのインフラエンジニアとして、主に運用保守業務に従事していました。私が配属されたプロジェクトは、システムの運用保守業務を中心に既存システムのリプレイスや、既存ハードウェアの仮想化を行っていました。加えて、自社IaaSサービスの運営や、IaaSの規模拡張といった業務にも携わりました。年次の浅いうちからチームリーダーも経験し、責任ある業務を任せていただきましたが、入社当時に要件定義などの上流工程に関わりたいと思っていた業務イメージと、実際に経験していることやプロジェクトで求められる役割にギャップを感じ始め、転職を決意しました。
その後、シンクタンクへ転職し、ITコンサルを主業務とする部署に入りました。そこでは、金融系の業務改革プロジェクトの業務側のPMOとしての進捗管理や課題管理に従事していました。そこで1年半が過ぎた時、縁あってデジタルブラストを紹介いただく機会があり、業務内容を伺い、面接していただいた方々に魅力を感じたことから入社を決意し、今に至ります。
大隈様
私も理工系の学部を卒業してからSIerに入り、金融系のシステムに携わっていました。証券系で開発も運用も手掛け、5年半ほど従事しておりました。実際に手を動かしてコードを書きたいと考えたことから、AI系のベンチャー企業に転職し、データ分析のプロジェクトやクライアントのシステム開発、自社のアプリ開発など、様々な業務を幅広く経験しました。そこで身につけたスキルを元に、もともと興味のあった宇宙系のソフトウェア開発をやりたいと思い、デジタルブラストに入社しました。
ご入社の決め手について
EL
デジタルブラストに入社された決め手になったのは何でしょうか?
間明田様
2つありまして、1つ目はデジタルブラストでの業務内容と自分自身の経験の相性が良かったことです。宇宙ビジネスにデジタル技術が不可欠であり、これまでのシステム開発経験やインフラに関する知識を活かせると知ったことに加えて、コンサルティングワークの経験がデジタルブラストの事業とも合っており、宇宙関連のプロジェクトにも活かすことができることが面接を通してわかりました。
もう1つは、タイミングです。当時コンサルタントとしてどこに自身の専門性を置くか、キャリアについて考えていた時期がありました。自分が今までどこに興味を持って、何をやりたいと思って道を選んできたのだろう、とキャリアの志向整理をしていた時に、当社を知りました。
大学時代に宇宙について学びたくて物理学を専攻したこともあり、縁を感じて入社を決めました。
大隈様
学生の時から宇宙事業には興味があり、新卒の就職活動の時にも、JAXAや三菱などの宇宙系事業の法人を検討したこともありました。その時は結果的にご縁のあったSIerに入社し、その後AI系ベンチャー企業も含め、7年程度ITの経験が積めたので、そろそろ宇宙関係の仕事をやりたいと思い企業を探していました。
私の持っているスキルはソフトウェア開発ですが、一般的な宇宙ベンチャーはハードウェアを手掛けているところばかりでした。なかなか合う会社がないと思っていたところに、様々な宇宙関連事業の企業との関わりがあるデジタルブラストを見つけました。これからより事業拡大をしていくということを面談の際に聞いたため、私が考えていた宇宙の事業領域におけるソフトウェア関連のビジネスアイデアを実現する環境としてベストな会社であると思い、入社を決めました。
EL
お二人の共通項として、昔から宇宙への高い関心があったという点にあると思いますが、御社の社員は皆さん昔から宇宙が好きで入ってこられた方が多いのですか?
大隈様
そうですね、宇宙が好きな社員は多いです。
宇宙業界は、今まで宇宙関連のことを何も携わってこなかった方が入るのはなかなか難しい状況です。BIG4系のコンサルファームでも宇宙ビジネス向けコンサル事業をやっている所がありますが、宇宙に関する研究をされてきた方や、社会インフラや土木に知見がある方など、一定の知見がないと入れない。その点、宇宙に関する知見が無くても宇宙事業に関わりたい方にとって、デジタルブラストは一番入りやすいかもしれません。当社は宇宙事業だけではなく、ITコンサルの仕事もあるため、IT企業でSE経験を積まれてきて、宇宙事業に関わりたいという方でも受け入れやすい環境にあります。
事業概要と特徴
EL
デジタルコンサルティング事業部の概要をお聞かせいただけますか?
間明田様
デジタルブラストは宇宙ビジネスとデジタルが大きな事業の柱になっています。宇宙ではデジタルの知識が必要不可欠になるので、宇宙ビジネスと同様にデジタルにも力を入れています。さまざまな業界において、多岐にわたるデジタル系の案件を手がける事業部として、デジタルコンサルティング事業部があります。私どもの所属するデジタルコンサルティング事業部では、主な業務としてITコンサルティングと、システム開発、サービス開発を行っています。具体的には、DX構想策定やBPR、ITPMOの案件といったコンサルティングテーマから始まり、システム開発業務として、実際の要件定義から設計実装テストまでを当社で手掛けています。
これらの業務に加えて、主にソリューション部隊が、自社サービスの開発も行っています。社内イベントとして、全社員参加型の当社取締役へのビジネス提案の機会が年に1回ありまして、業種業界に関係なく、芽が出そうな企画があれば事業化に向けて動かしています。
EL
御社のサービスの特徴をご説明いただけますか?
大隈様
宇宙産業に関するコンサルティングを事業としているというのが第一です。同じような事業をしている会社は、今のところ他に見当たりません。デジタルブラストには元々JAXAにいたメンバーや、大手コンサルファームで宇宙事業に関わっていたメンバーが多くいるので、知見が多く集まります。今も、多くの宇宙関連の事業会社様とご一緒させていただいており、さらなる知見が溜まってきております。宇宙コンサル以外には、DX構想策定やサービス開発をしていることも特徴の一つだと思います。
間明田様
一方で、全ての業務が宇宙産業に関わっているわけではありません。もちろん、多くの社員が宇宙事業に携わりたくて集まっているので、デジタルコンサルティング事業部でも宇宙関連の案件を広げようとしています。
デジタルブラストには、戦略コンサルタントとデジタルコンサルタント、新規事業開発を行うメンバー、広告運営や動画作成などを行うメンバーがいます。宇宙系の案件は主に戦略コンサルタントが担当していますが、そこで獲得しきれないデジタルに寄った案件などは、デジタルコンサルティング事業部で獲得していきたいと考えています。
EL
通信会社やレジャー施設向けにコンサルをしていると事例を拝見しましたが、どのようなコンサルサービスを提供されているのですか?
間明田様
構想策定フェーズから現状分析、業務のTo Be像を描いていくという検討を行っています。そこからシステム化するにあたっての要件定義も行います。場合によっては、そのままシステム開発部隊に渡すこともありますし、コンサルタントがITPMOとして最後まで実行支援で入る場合もあります。
最近のプロジェクトについて
EL
最近の主要なプロジェクトを教えてください。
間明田様
宇宙に関するプロジェクトについてお話しします。近年、世界的にも、衛星データの持つ可能性に注目が集まっています。多くの企業様が衛星を打ち上げていて、通信衛星だけではなく地球観測の衛星も多くあります。衛星データを世の中で十分に活用していく時に、様々な人や事業者が衛星データにアクセスしやすくなるよう、衛星データクラウドプラットフォームというものが存在しています。各企業様が打ち上げた衛星から取得したデータを加工して、画像データにまで編集しておき、クラウドプラットフォームにアップロードしておく。そうすることで、様々な事業者がそのクラウドにアクセスすると、そのデータを活用することができます。
このようなプラットフォームは、政府や民間に関係なく、多数立ち上がっています。そこで、公的機関であるJAXAにおいて、このプラットフォーム事業にどう関わっていくべきかを検討するプロジェクトが立ち上がりました。デジタルブラストは3か月間ほどの期間、検討支援で参画いたしました。
EL
衛星データのクラウドプラットフォームはどういった企業が持っているのでしょうか?またJAXAの役割は、衛星データを多くの事業会社が活用できるよう普及・啓蒙するということですか?
間明田様
クラウドプラットフォームは、GAFAなどの大企業が持っているものも含め、多く存在します。JAXAでは、プラットフォームにあるデータを民間企業の方に多く使ってもらうにはどういう仕掛けをしていったら良いかを検討しています。
EL
貴社でも今後衛星データを使ったサービスを展開されるのですか?
大隈様
そうですね、今後やっていきたいと考えております。
求める人物像について
EL
求める人材像、一緒に働きたいと思う人物像を教えてください。
間明田様
コンサルティングやシステム開発のご経験があるに越したことはないのですが、そういった経験がない方でも問題ありません。一緒に働きたいと思うのは、素直な方ですね。お客様のプロジェクトを自分事として捉えて、主体的に推進していける方が好ましいと思います。現状はベンチャー企業なので規模は小さいですけれども、これからどんどん大きくなっていきますので、お客様のプロジェクトだけではなく、自社のことにもしっかりと協力していただけるような方がいいですね。もう1点付け加えれば、常に勉強し続けられる人が良いなと思います。
大隈様
会社の行動指針が4つほどあり、それにも共感してもらえる人がいいと思います。
それを前提にして、私はデジタルソリューション寄りでシステム開発に近い立ち位置なので、今後はそのような人たちも増やしていきたいですね。コンサルができるシステムエンジニアとしてお客さんに相対しているので、クライアントファーストで物事を考えて動ける方を重視したいと思っています。開発スキルは後から付いてくると思っています。
行動指針の1つに、全力でデジタルブラストを楽しもうという指針があり、現職の仕事を楽しんでいるかも重視したいですね。もちろん、楽しくない仕事をやっている人もいるとは思いますが、楽しくするにはどうするかと日々思考錯誤していたり、楽しくする工夫していたりする人を重視したいです。そういう人の方が一緒に働いていて楽しいと思っています。
EL
入社する前と入られた後では、イメージのギャップはありましたか?
間明田様
スタートアップといえども、落ち着いた雰囲気のある会社だったのが1つ目のギャップですね。ベンチャー企業へのイメージとして結構イケイケな雰囲気があるのでは、と不安もあったのですが、それは杞憂でした。2つ目のギャップは、想像していたよりも多くのプロジェクトの引き合いがあることです。今の事業部規模ですと、せっかくご紹介いただいたプロジェクトを全てはお受けできていない状況がありますので、申し訳なさを感じています。多くのお客様のお役に立てるよう、会社規模をどんどん拡大する方針です。
大隈様
前職もベンチャー企業だったので、それまでと同じ雰囲気を想像していましたが、想像以上にバランスが整っている企業でした。サッカーで例えると、オフェンス、ボランチ、ディフェンダーといった具合に、タレントが各領域揃っています。熱い情熱を持って勢いのある社長と、冷静に物事を考えるCOOがいます。熱い情熱をもってやろうとしているところに、後ろでしっかり待てと言う人もいる。ベンチャーでは、そういうのは珍しいのではないでしょうか。そこは良い意味でのギャップがありました。
あとは、間明田と同じですが、想定以上に案件が多いと感じました。宇宙業界だけではなく、さまざまな業界での案件が増えているので、ありがたいと思う半面、早く人を増やしていかなければと取り組んでいる所です。
キャリアパス、働き方について
EL
貴社でのキャリア構築に関して教えて下さい。
間明田様
キャリアは、個々の思うように広げていただける環境があります。宇宙分野に特化したスペシャリストになることもできますし、宇宙もデジタルもそれ以外の業界も幅広く経験したいというキャリアも実現できると思います。職種としても、コンサルタント、システムエンジニア、新規事業の事業企画もあります。広告メディアを担当している事業部には動画クリエイターや営業もおり、多岐にわたります。幅広い職種がある分、自身が望むキャリアに挑戦していただくことも可能かと思います。
大隈様
キャリアを跨いでいる人もいます。システム開発をしながらコミュニケーション事業部でイベントを運営しているという人もいます。コンサルだからコンサルだけやっていると言うわけではないので、やりたいと手を挙げれば複数ポジションの仕事もできます。
間明田様
メディアを持っているので、職種に関係なく執筆活動もできます。やりたいことがあれば、どんどん挙げていただければ、我々が社長につなぎます。
大隈様
様々なバックグラウンドの人がいるので、社内の誰かに聞けば実現の仕方が見えてくることはありますし、やってみたらという形になりやすいですね。月に一回、懇親会をやっているので、社員同士の情報交換や、今後やりたいことの活発な意見交換の場にもなっています。
EL
現在の働き方を教えてください。
間明田様
裁量労働制を導入しておりますので、大きな縛り無く勤務できています。週3出社して、週2テレワークという人もいますし、大阪に在住しフルリモートで働いている方もいます。大学の博士課程に籍を置き、業務とて両立している方もいます。
デジタルコンサルティング事業部の今後の方向性について
EL
今後の事業部の方向性をお聞かせください。
間明田様
コンサルティング事業においては、現時点でBPRやPMOなど多くのプロジェクトの引き合いをいただいている状況です。売上を稼ぐ事業の柱として業種業界を絞らずに拡大していきたいと考えています。加えて、先ほどお話ししたJAXAのプロジェクトを手掛けて蓄えたナレッジを生かして、宇宙関連のプロジェクトにも裾野を広げていきたいと考えています。
大隈様
コンサルティング事業を主軸とする一方で、システム開発やサービス開発も手掛けていこうとしているところです。現在エンジニア部隊もいて、サービス開発をしている社員もいますが、まだ人数規模が小さいので、今後もどんどん拡大していきたいと思っています。
転職希望者へのメッセージ
EL
最後に、転職を検討されている方向けに一言ずついただけますか。
間明田様
コンサル未経験でも、宇宙業界への参画は初めてという方でも歓迎をいたしますので、デジタルブラストにご興味を持っていただけましたら、ぜひお会いしたいです。
大隈様
元々宇宙好きな方はもちろん、これから宇宙領域に携わっていきたい方、宇宙に興味はないけれど自社サービスを企画、開発していきたい方も大歓迎です。今コンサルタントをしていて、少し自分でサービスも作ってみたいという方も歓迎です。新サービス開発や事業計画などはコンサルの経験も活かせるので、未経験でもスムーズにご活躍いただけると思っております。
EL
ありがとうございました。
企業プロフィール
Profile
株式会社DigitalBlast
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間明田 周平 様
デジタルコンサルティング事業部 グループマネージャー
NTTデータにて金融機関向けのシステム開発・運用保守に従事し、三菱UFJリサーチ&コンサルティング(MURC)にて金融機関の業務改革プロジェクトのPMOを経験。その後、学生時代から強い憧れを持っていた宇宙に関わる業務に携わりたいと考え、DigitalBlastに参画。仮想化技術などITインフラを強みとしながら、業務系プロジェクトのPMOの経験も保有し、ビジネスモデルの導出などのコンサルティングテーマにも従事。
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大隈 峻太郎 様
デジタルコンサルティング事業部 マネージャー
野村総合研究所にて金融機関向けのシステム開発・運用に従事。その後、AIベンチャーにてエンジニアとして様々な案件に従事した後、宇宙を舞台に働きたいという思いから、DigitalBlastに参画。業務システム開発(要件定義〜運用)、Webアプリ開発、データ分析など幅広い技術領域での業務経験を有する。特にクラウドやコンテナなどのITインフラを強みとし、技術誌の連載経験も有する。