EYストラテジー・アンド・コンサルティング|TMTセクター|尾山様、三浦様、花輪様
「パーパスドリブンのチーム運営がTMTの成長を加速する」
Post Date:
2021-04-28 /
Category:
戦略, 製造・通信・メディア, IT・デジタル, 外資系, 女性,
本日は、EYストラテジー・アンド・コンサルティング テクノロジー/メディア・エンターテインメント/テレコム(TMT)セクターの尾山様、三浦様、花輪様にインタビューの機会を頂戴し、入社の経緯、TMTセクターの特徴や注力するプロジェクト、EYSCの魅力、求める人材像などについてお話頂きました。
メンバーの思いを反映し、「新規事業開発」や「戦略」案件に注力
EL
はじめにEYSCのTMTリーダーである尾山様の経歴について教えてください。
尾山様
私は大学卒業後に通信会社へ就職し、経営企画部でハイテクビジネスに関わりました。その後、外資系のコンサルティングファームを経てEYに参画し、現在で10年程になります。案件としては主に、TMT(通信・メディア・ハイテク)の新規事業開発に携わってきました。新規事業開発では、調査段階から実際にビジネスを作って収益を上げるところまで、一気通貫での支援を行います。EYのTMTセクターには、サブセクターの一つとしてテクノロジーセクターがあり、そのリードが三浦、そしてメンバーの一人が花輪です。
EL
続いて三浦様の経歴を教えてください。
三浦様
私は新卒で大手メーカーに入り、海外や国内での営業に携わった後、物流関連の仕事をしていました。その後、主に戦略を中心とするコンサルティングファームに転職。大手電機メーカーの新規事業の立ち上げ案件など4年ほど働いたのち、2013年にEYに参画。最初は主にグローバル案件で、トランスフォーメーション系のプロジェクトを担当しました。その後、戦略部門で、技術を活用した新規事業の立案を担いました。直近2~3年はTMTセクターでこれまでの経験を生かし、大手のエレクトロニクス企業を担当しています。もちろん新規事業の支援もしつつ、データ活用等のコンサルティングも行っています。
EL
EYのTMTセクターの特徴について教えてください。
尾山様
一般的にTMTセクターというとITプロジェクトが多い傾向がありますが、EYに限っていえばITプロジェクトの比率は抑えられていて、30%以下です。そして70%以上が新規事業や戦略に関わるプロジェクトです。EYでは「トランスフォーメーション」と呼んでいますが、企業変革をお手伝いするプロジェクトが多いことが他ファームと違うところです。
他方で、日本のハイテクカンパニーは売上の7割近くを海外で稼いでいることもあり、EYのグローバルのリレーションを活用し、グローバル案件を中心に展開しているのも特徴です。
EL
「新規事業」や「戦略」に注力しているのは、尾山様の思いがあってのことでしょうか。
尾山様
僕の思いというよりは、メンバーの思いですね。私たちは、サブチームも含めてコミュニケーションを大事にしています。メンバーのキャリアを考えることを重視した結果、今のプロジェクト比率になりました。今TMTにいるメンバーは花輪も三浦も、新しい事業を立ち上げていくクライアントの企業変革プロジェクトに携わっています。その中には、クライアントと企業のポートフォリオを変革するというものもあります。「変革に携わりたい」という思いで入社される方が多いので、そのような形になっているのです。
EL
チームの方向性を定めていくための内部コミュニケーションの機会は、頻繁に持たれているのでしょうか。
尾山様
EYにはカウンセラー制度というものがあり、カウンセラーがカウンセリーのキャリアプランを年に数回、検証・レビューする機会があります。個人の進むべき道が定まって、その総体としてチームの進むべき道になるのが一番きれいですよね。カウンセリーからカウンセラーに「こういうことを議題に挙げてくれませんか」という提案があれば、それをチームで話します。
EL
個人の思いを大切にしながらチーム運営をしているのですね。
尾山様
はい、メンバーがEYをエンジョイしているかどうかを常に考えています。せっかく縁があってEYに来たわけですから、EYでできることや、EYの環境を思いきり楽しんでほしいのです。また、EYは「Building a better working world」(より良い社会の構築を目指して)というパーパスを掲げています。これは外部へのメッセージでもありますが、私たち内部の人間のパーパスでもあります。このパーパスを実現するために、EYで働くことを選ぶ人が多いのです。そのため、面接でもパーパスの話が出ます。「自分は何のために仕事をしているのか」、「どういう目的でこのファームに来たか」と、自ら問う方々が集まってきますね。
EL
この「Building a better working world」のパーパスは実際の組織運営にも落とし込まれているのでしょうか。
尾山様
オンライン環境下でも「Building a better working world」の言葉は常に見えるようになっています。オンラインミーティング画面にも「Building a better working world」という言葉がよく表示されています。色々なディスカッションの中で「どちらに進もうか」と悩んだとき、意思決定のポイントになるのはこの言葉です。このパーパスに合っているかどうかは、意思決定のひとつの羅針盤になっています。
全社横断の新規事業開発をエンドtoエンドで支援
EL
続いてプロジェクトについて伺います。「新規事業開発」関連の案件について、差し支えない範囲内で具体的に教えていただけますか。
三浦様
最近で大きいものは、某エレクトロニクス企業様の全社横断の新規事業開発をエンドtoエンドで支援しているプロジェクトです。これからの新しい事業の柱を創出したいというご相談を頂き、市場調査から始めて、ビジネスモデルの策定やグローバルでの戦略策定も行いました。更に、アライアンスに関する戦略策定・デューデリジェンスも含めて、EY内のM&A部門も巻き込みながら、実行も含めて1年くらい支援しています。
EL
新規事業では、市場調査など最初の段階から入っていくことの方が多いのでしょうか?
三浦様
そうですね。そういう例が多いです。
EL
今、新規事業開発のプロジェクトはどのくらい動いているのですか。
三浦様
ハイテクセクターだけでも複数案件動いています。また、新規事業開発のプロジェクトだけではなく、変革系のプロジェクトも複数動いています。例えば、セールスアンドマーケティングの変革案件などです。あとはサイバーセキュリティをきっかけに、どのようにお客様が通常の物売りの製造業からデジタルを活用した会社に変革するかという、全社プロジェクトもあります。
EL
プロジェクトではクライアントのどのような部門と一緒に仕事することが多いのですか。
三浦様
新規事業開発のプロジェクトでは、本社の経営企画部門や各ビジネスユニットの新規事業開発部門が多いです。トランスフォーメーション系では広くいろいろな部門と関わります。最初のきっかけが情報・IT系の部門であっても、その後営業やマーケティング部門に派生する場合もあります。また、デジタル化では、「人事・組織の変革」が注目されることもあります。我々にも人事コンサルティングを専門にするチームがありますが、彼らと連携して、デジタル人材をどのように育てるかを考えることも大切です。このように、関わる範囲は非常に広いです。
グローバルな環境、そして働きやすさがEYの魅力
EL
続いて、花輪様の経歴をお伺いさせてください。
花輪様
私は海外の大学を卒業し、新卒で他ファームに入社しました。そこでは約3年間、主にテレコム企業の経理部門に対して、会計基準対応や会計システムの導入等をメインに支援していました。ですが、もう少し英語スキルを活かせる案件や、会社の成長に直結する案件にチャレンジしたいという思いが芽生えて、EYに転職しました。
EL
花輪様がEYを選択した決め手は何だったのですか。
花輪様
3点あります。1点目は「グローバルネットワーク」が強いという点です。海外のEYオフィスとのコミュニケーションがスムーズにできる点や、海外とのコミュニケーションや英語でミーティングをファシリテートするという案件が多い点が魅力に感じました。2点目は、案件の内容です。企業成長に貢献できるような戦略案件に携わりたかった私にとって、EYの戦略領域は魅力的でした。3点目は、名刺に「女性が活躍しています」と書いてあるくらい、「女性の働き方」に対して真剣に取り組んでいる点です。マネジメント層でも女性が働ける環境を整えていこうとしていますので、それも魅力でした。
EL
業務系から戦略領域に業務内容をシフトしたいという想いでEYに転職したとのことですが、実際に入社後、どのようなプロジェクトに従事しましたか。
花輪様
TMTの案件ではないのですが、SVE(Strategic Value Enhancement)という、M&Aを専門とするチームの案件に携わっています。具体的には、クライアントがある事業を強化するために国内外に協力先を探して契約を結んでいく支援として、海外の市場調査や候補の協力先へのタッピングなどを担当しています。
EL
女性の働き方という点もEYを選んだ理由のひとつということですが、実際に入社して働き方が変わった点はありますか。
花輪様
男女問わず、やりたいことに手を挙げればやらせてもらえるという環境がある点と、一人一人のキャリア、例えば「早くプロモーションしたい」とか、希望に則ってカウンセラーと「プロジェクトでどういう役割をやっていくべきか」などを相談しながら決めていけるのは魅力です。
EL
カウンセラーと年に数回面談があるというお話でしたが、その場では都度修正しながらキャリアを決めていくという流れなのでしょうか。
花輪様
そうですね。3年後、5年後にどうなっていたいかや、どのタイミングでプロモーションしたいというゴール感をカウンセラーとすり合わせし、そこに達成するために今がどういう状態で、今後どのような課題に対して改善していかなければならないのか、という面談を行なっています。年3回が必須ではありますが、必要に応じて、Teamsのチャットなどでも相談できるようになっています。
EL
面談の機会でなくても、相談したいことがあったらいつでも相談できるという環境がリモート下でもしっかり整備されているのですね。
花輪様
そうです。チャットや電話でカウンセラーとフランクに話していますね。
「成長」企業だからこそ、早い段階で意思決定に寄与できる
EL
続いて「EYで働く魅力」についてお伺いできますでしょうか。
尾山様
今、EYは急激に「成長」している点が魅力です。「成長」しているから、早い段階で責任をもってチームの意思決定に寄与できるのです。「自分で選べない」とか「上から降ってきて言われたことをやる」ということはなく、今まさにEYは新しい世界に向かって動き出しているところなので、みんなで意見を言いながら進めていけるというところが一番の魅力です。
三浦様
それに近いのですが、何かやろうとしたとき、会社が後押ししてくれる点が魅力です。ファームによっては、パートナーの下に国があって「領域侵犯してはいけません」という雰囲気があるところもありますが、EYは一緒にやろうという気持ちが強い人が多いです。他のセクターとの連携はやりやすいですし、グローバルとも協働しやすい点も特徴です。
EL
組織としてはセクターごとにチームが分かれているものの、必要とあればセクター間の連携を盛んにされているということでしょうか。
花輪様
そうですね。私は今まさにTMTの案件ではなく、別のコンピテンシーの案件にアサインされています。自分がやりたいということを伝えれば、手を挙げた人にオポチュニティが与えられるカルチャーだと思います。グローバルネットワークの強さも、EYの強みです。海外の市場調査が必要なプロジェクトでは、海外オフィスのメンバーとコミュニケーションをとりますが、私のようなスタッフクラスから海外のパートナーにメールを送っても丁寧な回答をもらえます。同じファームのメンバーという意識は、グローバルとしてEYは強いと思います。
EL
組織として、海外との垣根や、職層の垣根がなく、気軽に相談できるのですね。
花輪様
はい、フランクに話ができるのはすごく特徴的で魅力的なところです。
求めるのは、チャレンジ精神とパーパスへの共感
EL
続いて「一緒に働きたい人材・求める人物像」についてお伺いできますでしょうか。
尾山様
EYをエンジョイしてくれるかということ、そしてチャレンジ精神がある人がいいですね。今、コンサル業界はクライアントから求められることが変わってきていますが、その変化を楽しめる人がいいです。自分が得意ではないことにクライアントから要求があった場合、無理に自分でやるのではなく、EYのリソースを使い、いろいろな人と会話をしながら、対グローバル・対他セクターなどと、新しいことを楽しんで進められることが重要な資質だと思います。
三浦様
そうですね。やはり新しいことをやりたい人の方が向いています。新規事業という性質もそうですし、我々はまだまだチャレンジャーの立場なので、色々な工夫でEYの価値を訴求していくことが求められています。そこを楽しんでやっていける方と一緒に働きたいと思います。
別の視点では、EYSC自体が新規事業であって、常に変化し続けているとも言えます。自分の能力もどんどんアップデートしていく必要がありますし、成長中のファームならではの楽しさと難しさがあります。他ファームでは体験できない自社の成長というチャレンジ、経験値を積めるのも魅力です。
花輪様
今、私たちはEYSCとしても、TMTとしても従業員数が大きく拡大している成長期にあります。バックグラウンドが異なるメンバー、例えばコンサルファーム出身の方もそうでない方も、子育てしながら働いている方も増えてきているので、一人一人の働き方を尊重、理解して一緒に働いていける方がよいと思います。
EL
個人を尊重している会社だからこそ、その部分を理解している方と一緒に働きたいということですね。
花輪様
その通りで、TMTのハイテクチームにもちょうど育休から復帰された方がいて、工夫しながらチームで働いています。そのように個人を尊重するカルチャーにフィットする方がEYには合っていると思います。
EL
続いて、今後のTMTセクターの方向性をお伺いできますか。
尾山様
「成長」は大前程として、EY独自の良さを失わないで成長していくことが目標です。例えばパーパスである「Building a better working world」をはじめ、グローバル連携やみんなで考えてやっていくこと・ダイバーシティなどです。短絡的に数字に追いかけて、今言ったような良さを失うのは意味のないことだと考えていて、その良さを持ちつつ成長するためにどうすればいいのかを考えながら進んでいるのです。世の中は流れが速いので、1年考えた後で実行というよりは、みんなで考えながら実行していくのです。
EL
これは戦略や新規事業の案件を大切にしていくという面でも同じでしょうか。
尾山様
そうですね。案件でもお受けすべき案件と、そうでないものを判断し、EYの良さ・強みが出ないものは、お受けしないという判断もします。何でもやるわけではなく、EYの強さを保持したまま成長できる方向性を考えています。
EL
三浦様はいかがでしょうか。
三浦様
クライアントとどう寄り添えるのかという点が成長の方向性と紐づくと思っています。EYとしてはロングタームバリュー(Long-term value)、中長期的な価値を重要視しています。そのため、無理をして短期的に我々の利益を得るために動くというよりは、あくまでクライアントが必要としていること、クライアントの成長を支援していくところがEYの成長の方向性です。それがあるが故に、他のセクターやグローバル連携が自然にできるのです。クライアントをよく知り、必要なことを丁寧にご支援していくこと。これが私たちの方向性だと考えています。
EL
最後にみなさまから、候補者の方に一言お願いします。
尾山様
ぜひお話しをしましょう。今話した内容というのは、EYのメンバーと話してもらえれば、きっとみなさまのキャリアにとって役立つと思います。面接ではもっと具体的に、みなさまのやりたいこと、EYのやりたいことをお話しできるはずです。ご応募をお待ちしています。
三浦様
私自身EYのことが好きなので、それを共有できると嬉しいです。自分自身でやりたいことがある、このファームでインパクトを出したいという方は、ぜひ実現させましょう。マネージャー層以上の方なら、EYにはポジションの広がりもあります。
花輪様
私もEYに転職してきて日が浅い方です。目先のゴールだけではなく、今後どうなっていきたいか、ゼロベースで自分自身と相談して考えてほしいです。その上で、将来どうなっていたいかを考えた際、EYがみなさまにとってベストなのであれば、ぜひ一緒に働きたいと思います。
EL
以上です。ありがとうございました。
企業プロフィール
Profile
EYストラテジー・アンド・コンサルティング
この企業の詳細情報-
尾山 哲夫 様
テクノロジー/メディア・エンターテイメント/テレコム リーダー パートナー
あらゆる分野でトランスフォーメーションが求められる TMT(テクノロジー、メディア&エンターテインメント、および通信)において、クライアントの顧客価値を引き出すリレーションや知見の結節点(HUB)であるコンサルティングリーダーを務める。Japan リージョンにおけるメディア・エンターテインメントリーダーも兼任。 事業戦略とグループ経営戦略の策定・実行支援を中心にプロジェクトに参画。企業のイノベーションを支援するための戦略策定と変革実行支援のプロジェクトも推進する。 大手通信会社の経営企画からキャリアを始める。組織に新たな価値をもたらす戦略など、多くの革新的な業務に携わる。
-
三浦 貴史 様
テクノロジー/メディア・エンターテイメント/テレコム ディレクター
製造業およびコンサルティングファームで事業戦略、新規事業の立ち上げ、オペレーション変革プロジェクトを経験。 EYのメンバーファーム入所以降、製造業や通信業のクライアントを中心として成長戦略、新規事業戦略、市場参入、イノベーション、業務改革などのプロジェクトをリード。グローバルにおけるプロジェクトにも関わり豊富な経験を有する。 近年は、AIやIoTを含むデジタルを活用したビジネスモデルやオペレーションの変革を中心にクライアントの事業をサポートしている。
-
花輪 千尋 様
テクノロジー/メディア・エンターテイメント/テレコム シニアコンサルタント
コンサルティングファームでキャリアをスタートし、通信業・メディア&エンターテインメント業のクライアントを中心に、会計基準対応・システム導入、情報セキュリティ対応等のプロジェクトを経験。 EY参画以降は、テクノロジー業界のクライアントを中心に、「新規事業」・「DX」・「海外」等のテーマについて複数の案件を経験。 近年は、他のユニットと連携しつつ、クライアントのグローバルでの成長戦略策定、変革実行支援のプロジェクトを推進。