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企業インタビュー 詳細

Special Interview

スカイライト コンサルティング株式会社|平原 裕一様

Post Date2021-12-08 /
CategoryIT・デジタル, 日系, 独立系,

本日はスカイライト コンサルティング株式会社(以下:スカイライト コンサルティング)、取締役の平原 裕一様(以下:平原様)にインタビューの機会を設けて頂きました。
同社の特長や魅力、今後の会社の方向性について、詳しくお話し頂きました。

ご経歴、スカイライト コンサルティング創業背景について

EL

まずは平原様のこれまでのご経歴と、スカイライト コンサルティングを設立された背景についてお聞かせください 。

平原様

私は大学卒業後CSK総合研究所に入所し、今でいうAI、当時ニューラルネットワークと呼ばれていた技術のPoC(実証研究)として、債権や株式の相場予測モデルの構築や検証等に携わっていました。
その後SIベンダー、フリーランスで様々なSIプロジェクトや事業立ち上げ支援、雑誌記事のライターなどを経験し、アンダーセン・コンサルティング(現:アクセンチュア)に入社しました。そこで、製造業やサービス業の大規模プロジェクト運営や事業企画、業務改革支援等を4、5年ほど経験し、スカイライト コンサルティングの立ち上げに参画しました。現在は人材開発、サービス品質の担当役員として業務にあたっています。

創業時の背景や想いについては2つございます。私がコンサルティングの世界に入った1990年代の日本では、まだコンサルティングサービスが浸透し始めた時期ということもあり、主に外資系コンサルティング会社が業務改革や戦略立案に関する海外事例のベストプラクティスを日本に持ち込み、大手企業に提供するのが典型的なパターンでした。
そのころ感じたのは、海外の手法に馴染めない日本企業が思ったよりも多いということでした。日本企業の経営や組織風土のことをきちんと理解した本格的なコンサルティングファームが必要だと思ったことが、スカイライト コンサルティング設立に参画した背景の1つです。
もう1つは、当時の多くの企業が行っていた「組織で活躍できる人材の育成」に疑問を感じたからです。変化の激しい世の中になりつつあった当時、組織ありきの人材を育てるよりも、目的に応じて人が組織やチームを作る。つまり、人が目的に応じて組織やチームを育てると言いますか、やる気のある人達が状況に応じてもっとフレキシブルにチームや組織を組成し、パフォーマンスを追求できる環境がこれからの日本にはもっと必要なのではないかと感じ、そのような環境を作れないか、と思ったのが創業時の想いになります。

スカイライト コンサルティングの特長、大切にしている考え方について

EL

貴社のコンサルティングの特長、あるいは大切にしている考え方などを教えていただけますでしょうか。

平原様

弊社の特長は、どこまでいっても「顧客やマーケット、世の中のためにいかに尽力するか」ということに尽きます。コンサルタントがそれに全力で向き合うには、何が必要なのかを踏み込んで考え、創業当時から会社の仕組みとして実装し、愚直に実績として積んできたところは弊社の特長と言いますか、誇っていい部分であると自負しております。
育成も含めてですが、コンサルタントのパフォーマンスを最大限に発揮できる環境、つまりコンサルタントの活動基盤を用意するのが弊社の役割となります。顧客に対して仕組みやサービスを提供するという第三者としての客観性を持ちながらも、顧客に入り込んでパフォーマンスを出し成長することで、顧客自身のパフォーマンスや成長にリンクさせる主体性もバランスよく持ち続けるというのが基本的な考え方です。
顧客志向であり続けるためにどうすれば良いのかと考えた結果の一つに、コンサルタントにかかる負担や制約を極力なくす、というものがあります。一例をあげると、弊社では売上ノルマを設定していません。コンサルタントが自身の売上達成を意識してしまうと自然に真の顧客志向から外れてしまう力が働きかねないからです。ただ、負担や制約は完全にはなくせませんし、コンサルタントがパフォーマンスを出せる環境や条件はそれぞれ異なります。
そこで弊社では、コンサルタントが思いっきり働ける環境に少しでも近づけられるよう、自身でいろいろと選択できる仕組みを用意しています。より良いパフォーマンスを発揮するため、真の顧客志向に向き合うために、必要な環境や条件として、例えばプロジェクトや組織だけでなく上司さえも本人が選択できる仕組みなど、創業当時からコンサルタントと共に考え、仕組みとして作り上げてきております。
このように、社内制度の多くはコンサルタントを起点に据えた構成となっています。多少の制度やルールは存在しますが、法律関係や社員を守るために必要な最低限の制約に留めるようにしています。

プロジェクトの特徴について

EL

貴社が手掛けるプロジェクトの特徴について教えてください。

平原様

一般的なコンサルティングでは、顧客側から「こういうことをやってほしい」と指定されるケースが多いと思います。もちろんそういった仕事も半分以上ございますが、弊社の特徴として、お客様から「そもそも何をどうしてよいか、何から手を付けたら良いのか分からない」といったご相談が意外と多いのです。そういった場合、もちろん顧客のご意向に沿って議論や提案をするのですが、最終的には、当初は想定もしていなかったことに辿り着くことがあります。
顧客に寄り添うということで顧客と弊社との相互作用が働き、結果的に顧客も我々も想定していなかったような面白い仕事や意外な事業に出会えたりするところが、弊社が手掛けるプロジェクトの面白いところであり特徴であると思います。

EL

お付き合いされている顧客はどのような関係性、規模が多いのでしょうか。

平原様

弊社はリピート率が8割強と非常に高いのが特徴で、新規のお客様にはお待ちいただいている状況が続いています。この現状は、顧客志向のコンセプトを創業当時から愚直に続けていたら自然とそうなっていました。
また、顧客規模は大小様々です。コンサルティング会社ですと顧客の大半が大手企業ということも多いかと思いますが、弊社は創業当時から大手企業が半分程度、あとの半分は中堅中小企業やベンチャー企業といった構成比はあまり変わっておりません。コンサルティング会社としてそういった顧客構成は少ないのではと思っています。

アサイン制度について

EL

貴社の魅力の1つである「アサイン制度」について詳細をお聞かせ頂けますでしょうか。

平原様

弊社では社内の人材募集情報を「アサインリクエスト」と呼ぶのですが、マネジャーや役員が「こういったプロジェクトを組成するので、こんな人を募集します」という情報を社内システムで常に公開しております。
クライアントプロジェクト、社内プロジェクト問わずほぼ全ての募集情報が全社員に公開されており、各社員がその内容を閲覧し、必要に応じて担当マネジャーへコンタクトします。社員向けにプロジェクト説明会を開催することも多いので、情報収集を十分に行い、比較検討してから希望するプロジェクトに手を挙げます。
同じリクエストに複数人から手が挙がった場合、人材開発部門とプロジェクト責任者、候補者でディスカッション・調整を通して皆での合意を元にアサイン会議で決定し、アサインされるといった流れとなります。

EL

ケイパビリティが違ったり経験値がない方でも、興味のあるプロジェクトに参画することが可能ということでしょうか。

平原様

はい、可能です。実際に「私はこういった経験はないが、是非やってみたい」という方がアサインされることはよくあります。
弊社では先ほど申し上げたように、前例のない仕事も多いため、過去の経験よりも自ら考え抜く力や、やり遂げる意志・覚悟の方が重要視されるケースも多々あります。そのためプロジェクトに対する意志や覚悟をもっている方が尊重されることもあります。
ただ、この弊社の仕組みは、社員に「仕事を獲得する能力」を課していることにもなるため、「仕事は会社が配給するであろう」と考えている方ですとアサインは決まりづらいのではないかと思います。
これまで弊社が展開してきた新しい領域のビジネスや事業だけでなく、部門や支社、子会社の設立においても、会社側から「これをやりなさい」と指示したケースは一つもありません。弊社の経営会議は誰でも参加・発言できる形で週2回開催されていますので、社員が自分の意志で思い立ち、仲間を集め、企画・提案内容を考え、経営会議でプレゼンして承認を得る、という仕組みを20年以上運用し続けています。
実際に、社員が「ある領域の調査をしたい」「海外のカンファレンスに参加したい」「あるベンチャー企業に投資したい」「社会貢献活動をしたい」といったさまざまな起案が行われてきました。これらは“将来の可能性”と捉え、それを元に事業や人材のポートフォリオを形成し、経営会議にて教育投資、事業投資への配分を行っています。
コンサルタントにとって選択肢が豊富であると同時に、自分も選択される側であることを意味するので、社員はリソースと言うよりも将来の可能性、ポートフォリオの1つと捉えていると置き換えていただいても良いのではないかと思います。

人材育成制度について

EL

貴社の魅力の1つである「人材育成制度」について、まずは評価制度に関してお聞かせ頂けますでしょうか。

平原様

一般的な評価制度ですと、配属部門の上司から「あなたはこういう評価になります」と評価されることが多いと思いますが、弊社は2つの意味で大きく異なっています。
一つはプロジェクトごとに評価を行うので、複数のプロジェクトに従事すると複数の上司から評価を受けるということです。
もう一つは、必ず自己評価から始まることです。基準に照らしながら自己評価を行い、それをもとにプロジェクトの上司からのフィードバックやディスカッションを行います。評価には査定の側面もありますが、内省やフィードバックを通じて成長につなげる意味が大きいと考えています。
その後、役員も含めたシニアマネジャー以上で構成される判定会議にて適正さを全員で1人1人チェックし、合意された結果が最終的な評価となり、本人へ通達・フィードバックされます。

挑戦したい仕事や環境を自分で選択し、そこでどれだけのパフォーマンスが発揮できたのかを半年に一度、評価と言う形で振り返りフィードバックされる仕組みは、弊社の魅力の1つなのではと考えています。

EL

教育研修は具体的にどのような内容なのでしょうか。

平原様

入社時の研修については職歴にもよりますが、コンサルタント未経験者の場合は3カ月間のコンサルタントとしての基礎研修・実践研修に加え、最低でも2,3カ月間のOJTがありますので、OJTを含めた教育期間は5,6ヶ月となります。
さらに、昇進時研修や社内外の研修カリキュラム、語学研修等を用意しております。弊社には人材開発担当のキャリアコンサルタントが常勤しておりますので、そのコンサルタントとキャリア相談をしながら自身の教育研修カリキュラムを検討・作成します。
社内研修をこのスケジュールで受ける、あるいはこの種の研修は社内にないため社外研修を受講するなどと自分でプラン作成をします。このように自分のキャリアプランに合わせて研修カリキュラムを選択し、教育計画を作る形になっております。

求める人物像について

EL

貴社では自身でやりたいことを企画できる方や、どこまでも顧客志向といった方が合っているかと思われますが、改めて、求める人物像や入社後に活躍されている方の特徴について教えていただけますでしょうか。

平原様

弊社では、自らの意志を持って行動できる人が活躍できているように思います。周りに言われてやるのではなく、自らこれをやってみたい、もしくは自分でやるべきだと思えたり、そういう人をサポートしたい、という想い。何でもいいので自らの意志で選択し、行動できる人が活躍しているケースが多いです。“想う”人は多いと思いますが、小さくても構わないので自ら最初の一歩を踏み出せるか、そこに大きな差があると考えています。
適材適所というと会社側が人を配置するイメージですが、弊社では、自らの意志で仕事や居場所を選択したり作り出し、それを会社が認めるという仕組みを指します。
本当のプロフェッショナルは、上から役割分担されずとも状況を見て自ら役割を担い、職務を全うできます。不適切な役割分担は効率が悪いだけでなく、コンサルタントの活躍の場や可能性を奪ってしまいかねません。
また、意志に基づいて行動していくことに加え、それを周囲に伝え、共感を生める人というのはさらに大きな活躍ができると考えています。自由に行動することには説明する責任があるのはもちろんなのですが、それを一歩進め、共感を生めるか?「それ面白いね、一緒にやろう!」と思ってもらえる人は大きな協力を得られますし、活躍につながります。
会社とそれを構成する社員は当然全うすべき社会的責任を全うしつつ、共に価値を創り出そうとする風土と一連の仕組みが弊社にはあることは、弊社が持っている特長の一つだと考えています。
方法は問いませんが一歩踏み出すことの価値を知っている人、自分で思考し志で行動するというプロフェッショナルな人材を弊社は求めています。

今後の方向性について

EL

貴社の今後の方向性について、ビジネスや人材育成に対するお考えを伺えますでしょうか。

平原様

弊社では、特定のサービスに特化して売っていくようなことは行いません。
どこまでもマーケットや顧客、あるいは社会に寄り添って、その一員として貢献するという考え方は、恐らく今後も変わらないでしょう。そうなると、均質なサービスというよりも、目的に応じた柔軟なサービスの提供や組織的な多様性を維持していくという方向になると考えております。
弊社は多種多様な顧客と人材を擁し、顧客や人材を含めたステークホルダーが将来の様々な可能性を追求し続けられる環境を提供していきたいと考えています。
また、今後という意味ですと、その投資対象が多様で健全であり続けるためにも、優秀な人材は必要だとは思いますが、均一である必要はないと考えています。
様々な分野・テーマで突出している人材が集まり、各自が自身の価値を顧客や社会に提供しようと努力し続け、持っているスキルやノウハウ、経験値のすべてをパフォーマンスへ変換できる、行動力を持ち続ける集団でありたいと考えております。また、そういったコンサルタントが思いっきりパフォーマンスを発揮できる環境を時代に合わせて整備し続けていきたいと思っています。

求職者の方への一言

EL

最後になりますが、コンサルファームを検討している方、貴社を志望している方へ一言いただけますでしょうか。

平原様

コンサルタントという仕事や社会への貢献に対して、想いは持っているものの自分には難しいと考えている人も多いと思います。一人では難しいとは思っていても、やはり顧客や社会のために頑張りたい、あるいはそのための仲間やサポートが欲しい、サポートをしたいという意志のある人には、是非一度弊社のお話を聞いていただければと考えています。
想うだけの人は多くいますが、想ったうえで自分にできる一歩を踏み出せる人は非常に少ないと思います。
弊社であれば、想ったうえでその第一歩を踏み出している仲間がたくさんいますし、その仲間を横で見ているだけで自身も奮い立つはずだと思います。

EL

本日は貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

企業プロフィール

Profile

スカイライト コンサルティング株式会社

この企業の詳細情報
  • 平原 裕一 様

    取締役

    東京理科大学卒業後、CSK総合研究所に入所しAI/VR技術の実証研究(PoC、PoV)に携わる。 その後SI企業、外資系コンサルティングファームに所属しての活動や、独立しての新規事業立上げ支援、雑誌記事のライター等の活動を経て、2000年スカイライト コンサルティング設立に参画。 製造/流通/サービス企業様や社会インフラ・医療・教育関連、公共団体等の公益団体様向けに戦略立案~業務・組織改革、要素技術・IT活用導入支援等のコンサルティングを幅広く手掛け、社内では人材開発担当役員を担っている。

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