特集|アクセンチュア・デジタル スペシャルインタビュー

アクセンチュアデジタル

昨今、各業界において注目が高まる“デジタル”というキーワード。今後のビジネス発展には切っても切り離せないテーマと言えるでしょう。

2015年6月に日本のアパレル業界を牽引するファーストリテイリング社が大手コンサルティングファームのアクセンチュア社との協業を発表したのは記憶に新しいところ。
この協業において、ファーストリテイリング社は、アクセンチュア社のデジタル領域での知見を活かし、バーチャルとリアルを融合させ、世界最高水準のビジネスモデルを構築すると宣言しています。

さて、そもそも“デジタル コンサルティング”とはどのような内容なのでしょうか。
今回、本質を探るべく、アクセンチュア株式会社 執行役員 デジタル コンサルティング本部 統括本部長 立花 良範 様と、同部 マネジング・ディレクター 保科 学世 様に具体的なプロジェクト事例を交えて “デジタル コンサルティング”についてお話しを伺いました。

I. アクセンチュア内でのデジタルの位置づけについて

立花良範様1Q.アクセンチュアの中でデジタル コンサルティング領域を組織強化している理由をお聞かせください。

A.旧来、企業は一方的に消費者に対して情報発信をしてきましたが、現在においては、インターネットの普及により消費者と企業が双方向にコミュニケーションを行うことが不可欠になっています。また、センサーやモバイル・デバイスの普及に加え、それらを横断的に繋げるIoTが急速に進んでいます。
アクセンチュアは旧来のコンサルティングに加えて、企業の変革支援に欠かせない領域としてデジタルを位置づけ、IoT、デジタル、ビックデータの活用を推進する役割としてアクセンチュア・デジタルの組織強化を行っております。

 

Q.企業のデジタル化というものは具体的にはどのようなイメージのものでしょうか?

A.例えば、旧来の自動車メーカーであれば、自動車を売ったら、その後、消費者がどのように利用しているかはわからないという状況でした。しかしながら、今は、自動車にセンサーをつければインターネットを通じて、自社の自動車がどこで、どのように利用されているのかというデータを収集できる時代になっているというイメージです。それらのデータを次の商品戦略に活かし、新たなビジネスにおいて開発を支援していくというのがデジタル化のイメージです。

Q.クライアントに対してどのような変革の支援を行っているのでしょうか?

A.アクセンチュア・デジタルは大きくわけて以下の3つの機能があり、それらが融合してクライアントのデジタル化を行っております。

1. アクセンチュア・インタラクティブ
クライアントのデジタルにおけるマーケティング支援を行っております。新たなソリューションを設計し、クライアントのエンドユーザーの関心をすべてのチャネルで引き、楽しんでいただくことを目的として、オムニチャネル化、ソーシャルメディアを活用したプロモーション支援、ECサイトの構築、運用等を行っています。
アクセンチュアは独創的な設計から顧客エクスペリエンス、デジタル制作、Eコマース開発まで、“END to END”のマーケティング・エクスペリエンスを提供しています。

2. アクセンチュア・モビリティ
企業のビジネス・プロセスのデジタル化を推進しています。人々が自分の時間を存分に活用できるようなサービスを提供することで、人々が最良の自分でいられる状態をサポートすることが業務となります。タブレットを活用した営業プロセスの効率化などがこれらに該当します。クライアントに向けてモビリティのソリューションを策定、実施、管理し、iOSやAndroid、Microsoftといったプラットフォーム用に提供しています。

3. アクセンチュア・アナリティクス
企業のビックデータを活用し、ビジネス変革を起こすことを目的として、ビックデータを収集するシステム基盤の構築や、アナリティクスを行っております。
高度なアナリティクスのソリューションを構築し、スマート・グリッド、スマート・ウォーター、インテリジェント・パイプライン、コネクテッド車両など、各業界特有のソリューションを提供するアクセンチュアのビジネス・サービスに組み込み、ソリューションを提供しています。

II. プロジェクトについて

Q.アクセンチュア・デジタルでのプロジェクト事例を教えてください。

A.海外では、林業において、ドローンを飛ばして地上の温度を測り、木にセンサーをつけて生育状況をモニタリングするデジタルプランテーションや、工場の機械にセンサーをつけて、工場の稼働状況を詳細にモニタリングするスマートマニュファクチャリングなど、さまざまな業界でのデジタル化を行っている事例があります。国内では、上記、スマートマニュファクチャリングをお客様とともに推進していくような検討を進めています。また、国内の特徴的なプロジェクト事例としてはワイヤ・アンド・ワイヤレス社との協業(※1)やファーストリテイリング社との協業(※2)などが挙げられます。

(※1)ワイヤ・アンド・ワイヤレスと協業し訪日外国人向けの革新的サービス創造を支援
訪日外国人に無料WI-FIを提供し、旅行滞在期間中の通信環境の不自由を解消しました。一方、WI-FIを無償で利用できる代わりに年齢・性別・国籍・渡航先・訪日目的・趣味思考などを登録します。
ユーザーは登録した関心事や場所に合わせて有力情報の習得が可能となり、企業や自治体側は登録情報に基づいたより有効的なプロモーションが可能となるプラットフォームを構築しました。

(※2)ファーストリテイリングの次世代ビジネス
(ファーストリテイリング、アクセンチュアとのジョイントビジネス)
モバイルやクラウドなどのテクノロジーの活用を強化することで、既存のファースト
リテイリングのビジネスモデルのデジタル化を推進、実店舗とデジタル店舗の
垣根なく、お客様がいつでもどこでもファーストリテイリンググループの商品を
選択、購入、受け取りができる、新しい購買体験の実現を目指します。

III. アクセンチュア・デジタルのコンサルティングの特徴

Q.競合企業のデジタル コンサルティングとの違いを教えて下さい。

保科学様1A.3点ご紹介します。

1つめは、「今までにない全く新しいもの」を作り出している点です。
従来のコンサルティングのように企画提案を中心として行うのではなく、実際にデジタルをサービスとして作り上げ、提供していることが特徴です。デジタルの領域においては「今までにない全く新しいもの」を提供することが求められるため、旧来のコンサルティングのように綿密なプランニングを行い、その企画提案の価値をバリューとして提供するだけでは、クライアントのデジタル化の実現は難しいと考えています。

アクセンチュアでは、エンジニア、デザイナー、コンサルタントが恊働し、実現化するためのプロトタイプを提供し、「今までにない新しいもの」を作り出し、クライアントに提供しているというのが特徴であると考えています。
作り上げて提供したサービスをBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)という形で請け負うことも手掛けています。ここまで一貫したサービスを提供できているのはアクセンチュア以外ではないかもしれません。

2つめは、海外の先進的な方法論を日本において独自にローカライズし、日本のマーケットに最適化した形で提供していることが違いと言えます。アクセンチュアには全世界にテクノロジーラボが存在し、海外の先進的なテクノロジーベンチャーの技術にアクセスできる環境となっています。海外の方法論を、日本マーケットにフィットするように昇華させて、提供しています。

具体的な事例としては、クライアントに先進的な事例を提供するため、アクセンチュア・オープンイノベーション・イニシアチブを組織しました。イノベーションを創出する生態系と、イノベーションの力を取り込みたい大企業や行政機関などの組織の両者をつなぐ“橋渡し役”となり、国内外の優れたスタートアップや、ベンチャー・キャピタリスト、大学、企業の研究開発部門、自治体などと連携して、そこにアクセンチュアのビジネス資源を掛け合わせることを行っています。それにより、お客さまのビジネス・イノベーションにつながる技術シーズの発掘から、お客さまが実行可能なソリューションの構築を行っております。

3つめは、『東京オフィス発』でサービスを提供できていることです。
例えば外資系コンサルティングファームや大手SIerではグローバルでの知見はあっても日本でサービスの開発を行っている企業はほとんどないのではと考えています。
当然アクセンチュアもグローバルでの知見やサービスを有し展開していますが、先ほど紹介したワイヤ・アンド・ワイヤレス社の事例は『日本独自、東京オフィス発』のサービスなのです。このような世界に通用するサービスを日本独自で開発し、提供できていることが他企業との違いであり、やりがいとなっています。

IV. アクセンチュア・デジタル 組織の雰囲気

Q.アクセンチュア・デジタルの組織の雰囲気はどのようなものでしょうか?

A.従来のコンサルティングファームの顧客のニーズ、ファクトを重視する論理性を重要視するカルチャーに加えて、今までにない新しいものを生み出すために、単に議論で終わることがなく、短期間でプロトタイプを作るといったクリエイティブな側面を持ちわせているのが特徴です。
日本から世界へ発信していく、すなわちこれまでにないことへチャレンジしたいというお考えをお持ちの方には適している風土と考えています。

Q.コンサルタント出身者にとってのデジタルの魅力は何ですか?

A.旧来の業務・組織改革のコンサルティングに加えて、より直接的にクライアントのビジネスを成長させ、また、クライアントのビジネスを一緒になって作っていけることが魅力だと思っています。
クライアントとIoT、デジタル領域にてジョイント・ベンチャーなどを作って、一緒にビジネスを進めていく機会が豊富にあります。
先程お話ししたPJ事例のファーストリテイリング社とのジョイントビジネスは、まさしくクライアントと共にビジネスを作り上げる一例です。

V. アクセンチュア・デジタルの人材育成方針

立花様_3Q.コンサルタントの人材育成について行われていること教えてください。

A. 教育という観点においては、社内での勉強会が非常に盛んです。
旧来のナレッジを学ぶ座学的なものでなく、新しいものを実際に作ってみるハッカソンのようなものを行っています。例えばグーグル・グラスを活用した新しいサービスを考えるようなことを行っています。

また、デジタル領域における最先端の方法論を持つ、設計スタジオ、R&Dオフィス、中核的研究拠点を社員は活用することができ、グローバルの最先端の知見を学ぶことが可能です。

 

VI. 今後のアクセンチュア・デジタルの構想

Q.今後、アクセンチュア・デジタルにおいて注力していきたい領域や、3年後・5年後の構想などございましたら教えてください。

A.注力領域は先程の3つ(インタラクティブ、モビリティ、アナリティクス)ですが、領域もさることながら工数ビジネスだけでなく、クライアントのビジネスオペレーションの一部になるというプロジェクトなど、様々な取り組み方を増やしていきたいと考えています。
この構想を実現するためには正直なところ、現在人材不足という点に課題を感じています。おかげさまでクライアントから様々なお話しを頂くのですが、残念ながら人が足りずにできる範囲での提案に留まっているケースがあります。
そういう意味では、まだまだ完成された組織ではなく、これから一緒に作り上げていく人材が必要です。
そうした未来の仲間に当社が魅力的と感じて頂けるよう、環境や場の整備に力を入れています。

VII. 採用したい人材のニーズ

Q.アクセンチュア・デジタルに来て頂きたい人物像はどのような方でしょうか。

保科様A. 今までにない新しいものを生み出そうという志向の方がフィットしていると思っています。例えば、最新ITテクノロジーに興味があるエンジニアにとって、アクセンチュア・デジタルはシリコンバレーなどの海外の先進的な事例にアクセスできる環境が整っています。
学生時代にベンチャー企業を作ったことがある人や、旧来のコンサルティングだけではなく、クライアントと何かを生み出していきたいと考えているコンサルタントにとっては、クライアントとビジネスを一緒に作り出す機会などが豊富にあり、非常にエキサイティングな環境をご用意することができます。

Q.「デジタルデリバリー」ではどのような人材を求めていますか?

A.MBA主導のイノベーションモデルからデザイナーと技術者主導のモデルへ変化しています。グーグルやFacebookの成功から明らかなように、金と権威はあるが小回りがきかない既存の大組織から、学生や起業家へイノベーションの場が移っています。
MITメディアラボ所長の伊藤穰一さんが、

“Deploy or die”

と述べていますが、長い時間をかけて計画を立ててから動くのではなく、動くものを先行して作成し、ユーザ視点で実証を繰り返していく。まずは作って見せることの重要性が増していると感じています。
顧客のニーズやファクトを重視し、最初から完璧を目指さず、走りながら磨いていくというスタイルがより重要になるでしょう。

「デジタル デリバリー」はお客様のところへ動くデモを持っていくことを重視しています。ものをいかに早く作り、見せて成果を出せるか。それができる人がこれから必要となる人物です。

求める人材はSIerやIT系ベンダーのシステムエンジニアの方、じっくりものづくりをしたことがある方がベースです。言語は極端に言うと問いません。何かに特化している方、基礎がしっかりしており、手が動かせる方です。

とにかく重要なのが、マインド面。新しいものを作りたい、チャレンジしたい、グローバルと連携して仕事がしたいという方であれば、デジタル領域は未経験のエンジニアの方でもぜひご応募いただきたいと思っています。

VIII. 最後に

Qアクセンチュア・デジタルの魅力を教えて頂けますか?

A.このデジタル領域は日本でイノベーティブなサービスが生まれて、それを世界へ発信することに携われることではないでしょうか。
みなさんの力で世界に発信していって頂きたいと思います。
ご興味をお持ちいただいたみなさんと一緒に世界を変えられる日を楽しみにしております。

IX. 立花様・保科様 プロフィール

立花様2立花 良範 様 
執行役員 デジタルコンサルティング本部 統括本部長
東京大学教養学部卒業後、アクセンチュア株式会社に入社。通信・ハイテク業界を中心に多数の大規模SI(企業の情報システム開発の総合的な請負)にてアーキテクト・プロジェクトマネジメントを経験した。現在はデジタルコンサルティング本部の運営責任を担う統括本部長を務める。

 

保科様2保科 学世 様
デジタル コンサルティング本部 マネジング・ディレクター
慶應義塾大学大学院理工学研究科博士課程修了 理学博士。アクセンチュアにてAFS[Accenture Fulfillment Service]、ARS[Accenture Recommend Service]など、アナリティクスソリューションのシステム開発を指揮。また、それらアナリティクスソリューションのデリバリー責任者として多数のプロジェクトに関わり、分析結果を活用した業務改革を実現。アナリティクス領域以外でも大手メーカー、通信キャリアを中心に、大規模基幹系システムの導入経験多数。

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