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企業インタビュー 詳細

Special Interview

イーソリューションズ|ソーシャルイノベーション事業部(執行役員 事業部長 稲葉様)

Post Date2017-01-30 /
Category日系, 独立系,

本日は、イーソリューションズ株式会社、ソーシャルイノベーション事業部の執行役員 事業部長である稲葉想さまにインタビューの機会を設けて頂きました。
イーソリューションズは、事業プロデュースという活動を通じ、社会課題の改善・解決を導くプロフェッショナルファームです。 
今回は、同社で「復興(地域活性)」「観光」「コミュニティビジネス」「生活支援/小売」などの領域で、社会的価値を大きく変える事業の創出に取組んでいる「ソーシャルイノベーション事業部」の事業部長である稲葉様に、ご自身の業務内容を初めとして、求める人物像や部門の展望についてお話し頂きたいと思います。

イーソリューションズ入社から現在まで

EL

イーソリューションズに入社した経緯について教えて下さい。

稲葉様

私は大学在学中、3ヶ月のインターンを経験した後、新卒でイーソリューションズに入社しました。
父が出版社を経営していたことから「事業がどのように世の中に生まれるのか」といった事業創造の領域に自然と興味を持ち、大学時代は、企業行動論やインキュベーションを研究し、就職活動を行いました。
そこで社会的事業の創造に一から携わることのできる弊社を見つけ、縁があって入社となりました。

EL

これまでの業務内容について教えてください。

稲葉様

私は大きく「医療、介護、福祉」というテーマを中心として、事業プロデュースを行っております。
例えばプロジェクトとしては、大手小売事業者の新規事業開発プロジェクトに4年ほど携わっていました。高齢化に伴う地域医療拠点の増加に対する社会的要請が高まってきていたことを背景に、全国に拠点を持つ大手小売事業者に対し地域医療に関する新規事業の提案から戦略立案、事業プロデュースを行ったプロジェクトです。

なお、上記の大手小売事業者とは、地域医療に関する新規事業開発の戦略立案をきっかけに、事業の核とも言える「新規出店計画」の立案支援プロジェクトも行いましたし、「女性に優しい店作り」についての企画提案も行いました。この様に、顧客との信頼関係に基づきプロジェクトテーマが広がっていくことは弊社の特徴です。

また、現在は福祉という軸において、賃貸事業者に対して「集合住宅における高齢者コミュニティ活性化事業」のプロデュースを行っており、並行して医療という軸でも「バイオセンサー技術を活用した感染症対策の策定(※1)」のプロジェクトに携わっています。
このように、自分がテーマとする社会課題において、色合いが異なるプロジェクトを同時に担当することも珍しくありません。
(※1)プロジェクトの詳細はイーソリューションズ社ホームページ「プロジェクト紹介【「高感度・高速」のバイオセンサー技術を活用した感染症対策の策定(2015年-)】を参照ください。

イーソリューションズの特長について

EL

事業プロデュースを行う上で、大切にしていることは何ですか?

稲葉様

大きく2つあります。
1つ目は「大義」です。新規事業はその性質上、現業の延長線上にはなく喫緊の必要性が見えにくいことが多い為、企業のトップがはっきりと実行の意思を示すことが必要不可欠です。そのためには「大義」をしっかりと掲げることが重要で、その点が弱まってしまうと新規事業そのものも尻すぼみに終わってしまいます。

2つ目は「顧客視点」です。新規事業にいくら大義があったとしても、実行する経営者を始め、現場の方にも納得してもらえなければプロジェクトが進むことはありません。顧客の様々な立場の方からどのような意見が出るかを事前に想定し、想定問答をしっかりと準備しておくことが、良い提案を行う為にとても重要と思っています。

EL

事業プロデュースとコンサルティングとの違いを教えて下さい。

稲葉様

働き方として、投資的な動きが多いことが特徴になるかと思います。
コンサルティングは特定の顧客がいて、その顧客の本業に対し課題解決の提案を行うことが通常の流れになると思いますが、新規事業プロデュースは社会課題から出発するため初めは特定の顧客がいないことがあります。

誰の本業でもない状態のまま、グランドデザインを描き様々な事業者に持っていき賛同を集めていきます。その賛同を潜在ニーズとして提案書を書き、本業として実行できそうな企業にぶつけて事業主体となってもらい、そしてイーソリューションズがその事業プロデュースを行う、という流れが多くなります。そのため、実際のプロジェクト発足までの提案期間が長くなることが多いです。

また、アソシエイト等に求められる能力は、コンサルティングと非常に近く、ドキュメンテーション能力や論理的思考能力が中心となります。
マネージャー以上は前述のコンサルタントとしての基礎能力に加えて、プロデューサーとしてのシナリオ作成能力が求められるようになります。半年から一年もの期間をかけて、社会的なアジェンダを把握した上で、そのアジェンダに紐づく一つのひとつの部分最適を集め、大きなシナリオを作成していくプロセスです。

そこでは、前例がない中でステークホルダーがどのようなことを考え動いていくのかを予測し描く必要があり、そのシナリオをしっかりと描くことで自分の行動に自信が持て、行動に落ち、そして指示することが出来るようになります。

部門の将来展望、ならびに人材に対する考え方について

EL

部門の展望について教えてください。

稲葉様

イーソリューションズのビジネスモデルとして、ノウハウや提案のバリエーションが多ければ多いほど企業の課題とマッチングする可能性が高くなります。そして、それは事業プロデューサーの人数やダイバーシティに比例する部分がありますので、ソーシャルイノベーション事業部としては現在12名のところを、個人的な想いとしては近いうちに50名規模、イーソリューションズ全体としては100名規模にしたいと考えています。

その目標の根底には、社会をより良い方向にリードする、そんな影響を与えられるような組織になりたいという強い想いがあるのと同時に、イーソリューションズにはそのポテンシャルがあると私は確信しています。

EL

入社を希望される方にどのようなことを求めますか?

稲葉様

今いる社員に無いものを持っている方を求めています。もちろん企業として持っていてほしいコアスキルはあるのですが、それに加えて何か得意分野を持っている方に入っていただけると、顧客への提案の幅がどんどん広がり、イーソリューションズの底力がついていくと考えています。
複数の異なるテーマに携わった経験を持ち、それらから共通項を見出し自分なりのメソッドに落とし込んでいるような方は、イーソリューションズでの働き方に非常に合うと思います。

また、社会課題解決への思いは必要ですが、ビジネスとしてのコスト感覚も併せ持っていることが必要不可欠です。そのコスト感覚が自分の行動に落とし込まれている人は強みとなりますね。

EL

入社後の育成について教えてください。

稲葉様

OJTが基本となります。プロジェクトに入りながら、「モジュール」単位で一つずつ必要なものから教えていく形を取っています。
「モジュール」とは細分化されたノウハウのことで、例えば“プレゼンの演出(内容ではなく)”というモジュールであれば、画面の向き、スピーカー、PCの場所など細かい注意点が網羅されていて、読めばわかるようになっています。そのモジュールをブロックのようにどんどん積み上げていくイメージです。

EL

担当プロジェクトの決め方については、どのような考え方なのでしょうか。

稲葉様

自身が持つ課題感や思いに対し、柔軟に応えてくれる風土があります。例えば、先にお話しした「高齢者コミュニティ活性化事業」については、私が入社前から持っていた“高齢者がイキイキと暮らせる環境を作りたい”という想いを元に、社長にやりたいと進言し発足したプロジェクトです。

社長の佐々木が持つネットワークを土台として、社会的なアジェンダに関する提案を大企業へぶつけて新規事業を立ち上げる、イーソリューションズはそれが実現出来る数少ない企業だと思います。
一方で、社会課題解決だけではなく“ビジネス”としての側面も当然重要視しており、大企業のリソースを活用した新規事業をプロデュースするにあたって求められる質は非常に高く、例えば提案書のレビューなどでは繰り返し厳しい指摘が入ることもあります。

候補者へメッセージ

稲葉様

イーソリューションズは、社長の佐々木が何十年も費やして培ったネットワークを土台として、大企業の経営陣に新規事業を外部から提案するという稀有なポジショニングを勝ち得ている企業です。その環境で行うプロジェクトテーマは間違いなく面白いという自負がありますので、まずはそこに興味をもって足を運んでいただけたらと考えています。

大企業のリソースを使い新規事業をプロデュースするこの仕事は、世の中に大きなインパクトを与えたいと考えている方にとても合うと思います。

企業プロフィール

Profile

イーソリューションズ株式会社

この企業の詳細情報
  • 稲葉 想 様

    ソーシャルイノベーション事業部 執行役員 事業部長 

    中央大学総合政策学部に在学中、3ヶ月間のインターンを経験した後、イーソリューションズへ入社。主に、通信、流通小売、住宅管理等の生活インフラ関連の業界大手や、地方自治体、経産省等に対し、生活支援、ヘルスケア、コミュニティビジネス等をテーマとした事業開発を経験。

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