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企業インタビュー 詳細

Special Interview

デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社| Digital部門インタビュー

Post Date2022-08-23 /
CategoryIT・デジタル, M&A, 女性,

デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社(以下、DTFA)、Digital部門のマネージングディレクター古賀様、シニアアナリストM様、アナリストN様にインタビューの機会を頂戴し、DTFAにおける同部門の特徴、プロジェクト内容、求める人材像についてお話しいただきました。
※2022年6月時点の役職となります。

ご経歴について

EL

まずは、みなさまのご経歴からお伺いできますでしょうか。

古賀様

新卒で入社した事業会社で業務改善やシステム導入に携わった後、DTFAに入社しました。当初は、事業再編などの業務に関わり、その後にストラテジー部門に移って、システムやオペレーションに関わる業務に携わっていきました。M&Aが複雑化していく中で、システムやオペレーション関連の支援も強く求められるようになり、2021年6月にDigitalという部門が立ち上がり、部門長として責任者をしています。

M様

私は2019年からDTFAに入社しました。前職は人材系の会社で社内システム導入やシステム企画を手掛けていました。DTFAに入社後は、M&Aのプロセスの中でITデューデリジェンスやPMI支援などで大規模プロジェクトに関与しております。現在は業務設計など業務側にも領域を広げています。

N様

私は2020年に大学を卒業し、新卒で証券会社に入社いたしました。リテール営業を行う部署に配属になり、中小企業や個人の富裕層を対象に金融商品の販売を行ってきました。1年半ほど経験を積んだのちに転職活動を始め、昨年の11月にDTFAに入社しました。

EL

転職の際にDTFAを選ばれた理由をお伺いしてもよろしいですか?

古賀様

事業会社でコンサルティング業務に従事していたのですが、自社製品を持っている関係上、自分の思い描いていた姿と、最後に提案する内容にギャップが出ることが一定程度ありました。クライアント視点でフラットに物事を考えられる職種に就くためには、事業会社ではなくコンサルティング会社がベストだと考えました。また、事業会社では会計系の仕事もしていたため、より会計に近い仕事をしたいという想いからM&Aが良いのではと考え、DTFAを選びました。

M様

私は事業会社にいたのですが、自らのスキルや経験を誰かの役に立てる仕事に就きたいという想いがあり、コンサルティングの方が合っていると考え、コンサルティング業界を目指して転職活動をしました。M&Aに関しては、前職が年間で相当数のM&Aを行っていて、会社がグシャグシャになっていくというのを現場で目の当たりにしていました。その上流の工程をうまくデザインできるなら価値があると感じていたため、DTFAを選んだというのが経緯です。

N様

前職は、1位から200位まで常に成績が出るような状況で、お客様の利益を考えて商品を販売するというよりも、自分の成績をどうしても強く重視してしまうような状況が続いていました。これで良いのかと次第に考えるようになり、別の商品に変えて営業を続けるか、違う業界にチャレンジしてみるかと悩んだ末に、異業種への転職を決意しました。前職では中小企業のオーナーの方とお会いする機会が多く、M&Aについてお話にあがることもある中で興味を持った背景もあり、DTFAに転職いたしました。

Digital部門の組織について

EL

Digitalの部門の概要を教えてください。

古賀様

DTFAにはM&A、クライシス、イノベーションという大きな三つの軸があります。OperationとTechnologyは、M&Aにもクライシスにもイノベーションにも、今一番必要とされている分野だと思います。そこに対して、専門家としてクライアントにとっての最適な解を提供できるようにしていくのが我々の部門のミッションだと思っております。

我々はサービスを軸としているので、インダストリーを限定しておらず、いろいろな業種の仕事に携われるというところも魅力の一つなのかなと思います。

また、広範囲に多岐にわたるサービスを提供しなければならないので、メンバーのバックグラウンドの業種業界は多種多様なものとなっています。現在はコンサルティング業界出身者が約4割、金融機関を含む事業会社が約4割、SIer出身者が約1割、新卒が約1割などコンサルティング未経験者が半分以上を占めています。

EL

競合他社と比較した際の特徴をお聞かせください。

古賀様

FAS業界の中ではDTFAが最大手となっているため、規模の大きい案件の割合や、案件数は多いと思います。難易度が高い仕事も多いので、困難な仕事に向き合うことが必要になりますが、M&Aとクライシスという、社会的にも重要な局面の支援をしたいという想いが強い人が集まっているのがDTFAだと思っています。

プロジェクト事例について

EL

実際に携わられているプロジェクトの事例を教えていただけますでしょうか。

M様

直近の案件ですと、ITデューデリジェンスを行い、その後のPMIの支援まで2年半ぐらい参画していました。その案件は少し特殊な案件で、デューデリジェンスの部分は、限られた期間の中で今後どのようにM&Aを進めていくか仮説を立てて、それに係る費用などを算出し、レポートを出していくという形で行いました。

デューデリジェンスを1~2カ月ぐらいで終えて、その後はPMIとして2年間ほど、実際に会社が統合されて新しい会社として営業を開始するまで、ファシリテートや計画の実行支援を行いました。このフェーズでは、基本的には経営企画が音頭をとる中で、財務等、様々なチームが関与していきます。その一つとしてITがあり、私はITチームの支援に入っていました。ITチームでは、最終的に各システムのカットオーバーを迎えるまでの推進役をPMOというポジションで支援してきました。従業員規模は数千名、売上も連結で数千億を超えるような、比較的規模の大きな製造業の新会社の立ち上げでした。細かい部分を掘り下げていくと相当な数のシステムがある中で、それを1個1個どうしていくのかをディスカッションしながら、ご支援しました。

最初のデューデリジェンス時は3名、PMIの初期フェーズは3~4名で支援していました。PMIの後半になってくると検討範囲も広がるため、2チームに分かれて他のデロイト トーマツ グループ各社の協力も得ながら15名体制で支援をしていました。

N様

現在参画しているのは、地方公共団体向けの事業運営です。マイナンバーカード交付促進の企画から事業立ち上げ、運営に関連する業務で、ゼロベースから組織体制、オペレーション、管理方法等検討しています。現在は市民の皆様の利便性を高めた特設拠点の立ち上げが完了し、それら特設拠点の運営・サポート、及び交付率を伸ばしていく施策を実行しています。例えば、マイナンバーカードを取得するメリットを知ってもらうための啓発活動ですが、どのようなメリットがより交付に繋がるか、どのような伝え方がより効果的かなどクライアントへ提案し、各種媒体での広報やスタッフへの教育、効果測定などの業務に取り組んでいます。

DTFAで働く魅力について

EL

転職を考えられている皆様にDTFAで働く魅力をお伺いできますか?

古賀様

我々はM&Aやクライシスなどの社会的に重要な局面に正面から向きあえる仕事をしています。社会的にも問題になっている領域に、自分のこれまでの経験を全部ぶつけられる仕事だと思います。今は産業構造が変わる中、デジタル化が推進することで業界横断的なM&Aが増えています。また、コロナ影響もあり、企業における事業の選択と集中が進んでいく中で、カーブアウト(子会社や事業売却等)など複雑なM&Aの件数も増えてきています。2021年は4,000件を超える過去最高のM&Aの件数となっており、今後もその傾向は変わらないでしょう。案件の数も重要性も含めて、社会にとって重要な領域に携われる機会が一番の魅力だと思っています。

M様

私は、どういう案件に自分が携われるのかというのを重要視しており、魅力的な案件が多い所がDTFAの魅力であると思っています。お客様のDTFAに対する期待値は高いので、結果的にDTFAに入ってくる案件は非常に難しかったり、影響が大きかったり、何かエッジのある案件が多いと思います。DTFAに身を置くことによって、難しい最先端の案件に携われることが一つの魅力ですね。また、デロイト トーマツ グループには様々な専門家がいることも魅力だと思います。私はシステムのバックグラウンドがあるので、システムは多少詳しいですが、逆に業務や会計はもう少し勉強が必要な領域であると思っています。自分が得意としていない領域で課題が出たとしても、グループ内を探せば様々な専門家がいるので、幅広い要望に応えたいと思った時に協力してくれる人を探せば、それに応えられるというところが心強いです。

例えば、システムの議論の中でも税務上は問題ないのか意見を求められることがあります。そういった専門領域に対しても見解を出せるような人がデロイト トーマツ グループには必ずいるので、その専門領域の方に取り次いでもらい、自分の持ってない専門的な知見を得て、クライアントの要望に応えることができます。

EL

プロジェクトのアサインメントで工夫されているところはございますか?

古賀様

毎月1回の部門会議では、そのタイミングで完了した全てのプロジェクトの共有をしています。また、業績や営業の状況、次にどういう案件が始まりそうか等、ランクに関わらず全員に伝えています。メンバー全員が毎月1回、管理職(ヴァイスプレジデント)以上と面談を行っており、その中で要望などを汲み上げられるように取り組んでいます。ただし、プロジェクトにはタイミングもありますので、すべての要望を叶えることはできていないのも現実としてはありますが、可能な限りやりたいことを経験できるように配慮はしていきます。

EL

Digital部門での案件の獲得の仕方を教えていただけますか?

古賀様

M&Aの場合は、クライアントからデューデリジェンスのタイミングで提案依頼を受けて始まることが多いです。M&Aですと我々単体でお話が来るよりも、様々な専門家が必要になるので、デロイトグループとして一緒に提案しに行くことがかなり多いと思います。その中でも、我々は、カーブアウトなどオペレーションやITに大きな影響が出る場合に相談を受けることが多いです。

また、これまでに多くのクライアントとお仕事をさせていただいていますので、今までのリレーションから我々が単独でお願いされるということもあります。クライシス等の案件は、フォレンジック&クライシスマネジメント部門から紹介をいただき、協働して提案することが多いです。

EL

M&AやIT未経験の方のキャッチアップの方法は何かございますか?

古賀様

我々の組織自体が経験は問わないという形をとっているので、逆に言うとフォロー体制はしっかりしています。ランクごとに人材の定義を決めて、それに対する必要なスキルを提示し、研修やフォローアップ制度も作っています。また、デロイトグループには研修制度が豊富にあるので、それらを活用し、内容によっては外部も使いながらフォローしています。

なお、中途入社の場合は、入社直後は中途入社向けの基礎的な研修と、ブートキャンプという研修が用意されています。ソフトスキルとハードスキルの双方を学べる研修なので、未経験者でも一連の業務を一定程度キャッチアップすることができます。また、M&A関連の知識については、eラーニングも用意しているので、独学だけではなくキャッチアップができる仕組みはあると思います。

加えて、部門の中で先輩から後輩に仕事に限らず、手続きなどの庶務を教えられる機会を設けていますので、入社後に悩まずにスムーズに業務に就けるように配慮しています。

EL

グローバルファームということで、グローバルとの連携についてお聞かせいただけますか?

古賀様

弊社はアジアパシフィックで一つの会社になっているので、ナレッジの共有だけでなく、人材の交流もあります。今後はグローバル人材をさらに増やす予定となっているので、グローバルとの交流はより活発になってくるかと思います。

求める人物像について

EL

求める人物像をお聞かせください。

古賀様

一つ言えることは、自分で考えて行動することが好きな人です。コンサルティングの仕事なので、お客様の立場に立って自分のこととしてどれだけ考えられるかが、一番大切だと思っています。そのため、自分なりの答えを楽しんで出せる人というのが、良いと思います。

M様

仕事を進めていく中でいつも感じるのは、正解がないということです。正解を自分で定義して、自分で作っていかなければならないので、正解を求めてしまうようなスタンスでは苦しいと思います。自ら正解を定義して、そこに向かって自分で進めていくぐらいのやる気がある方と一緒に働きたいと思っています。

候補者の方へのメッセージ

EL

最後に転職を考えられている皆様に一言お願いします。

古賀様

Digital部門は若い部門ですので、やりたいことを自分で考えて推進できる環境です。自分のやりたいことをビジネスにしたり、自分で文化や環境を作ったりしたい人には、是非入ってきていただきたいです。ベンチャー的な気質も強いので、自分がやりたいことをしっかりやり切るというマインドを持った人たちが和気藹々と仕事を楽しんでいます。その中で一緒に働きたいという想いがある人は是非一緒に働きたいと思っています。

M様

完全に個人の感想ですが、同業の他ファームと比べて、仕事はきっちりしていますが、風土は柔らかいといったイメージの部門です。みんなが尊重し合いながら、良い意味で切磋琢磨している感じですね。成長環境を求めており、風通しの良い職場で働きたい方にはとても良い環境なのではないかと思います。

N様

私は経験も職歴もまだまだ短いこともあって、応募要項を見て自分が応募していいのか不安でしたが、どんなバックグラウンドでもやる気があれば活躍できる風土なので、バックグラウンドは気にせずに応募をしてほしいなと思います。このご時世ではオンラインでの面接がほとんどですが、本部門では対面で実際に社員に会うこともできますので、ぜひ社員とお話ししていただいて、DTFAの魅力を知ってほしいと思います。

企業プロフィール

Profile

デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社

この企業の詳細情報
  • 古賀 敬浩 様

    Digital統括 マネージングディレクター

    日系企業にて業務改善コンサルティング、およびIT導入支援に従事し、2012年にデロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社に入社。 ITデューデリジェンス、オペレーショナルデューデリジェンス、PMI業務など、IT・オペレーションに関連するM&Aアドバイザリー業務を担当しており、特に大型プロジェクトのPMOなど短期間でのプロジェクトの垂直立ち上げに豊富な経験を有する。 また、M&Aライフサイクルにおける様々なインダストリーやビジネス課題に応じたAnalytics業務も提供している。

  • M 様

    シニアアナリスト

    人材系企業で社内システム導入やシステム企画を経験したのち、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社に入社。ITデューデリジェンスやPMI支援などで大規模プロジェクトに携わっている。

  • N 様

    アナリスト

    証券会社にてリテール営業を経験したのち、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社に入社。行政支援案件等に携わっている。

    ※2022年6月時点の役職となります。

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