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企業インタビュー 詳細

Special Interview

デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社|フォレンジック & クライシスマネジメント部門|Y・S様、R・S様、Y・T様

Post Date2023-11-16 /
Category外資系, M&A, リスク,

本日はデロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社(以下、DTFA)/フォレンジック & クライシスマネジメント部門のY・S様、R・S様、Y・T様にインタビューの機会を頂戴し、同部門の特徴、プロジェクト内容、求める人材像等についてお話しいただきました。

ご経歴について

EL

皆さまのご経歴をお伺いできますでしょうか。

Y・S様

2002年に有限責任監査法人トーマツに入社し、IPO支援や会計監査等に従事しました。2007年にDTFAに転籍後はターンアラウンド&リストラクチャリング部門において事業再生における調査や事業計画の策定等を経験し、その後大手自動車メーカーへ出向しました。2015年よりフォレンジック & クライシスマネジメント部門に異動し、複数の大型不正調査案件に携わっています。

R・S様

大手出版社に勤務した後、大手メーカーの経営企画部門にて中期経営計画策定の他、トラブル事案の対応等を担当しました。その経験を活かし、2016年にDTFAに入社し、現在はトラブルが起こった際の危機管理対応や初動対応の業務を行っています。

Y・T様

監査法人での勤務を経て、会計士のバックグラウンドを活かして自動車メーカーで勤務していました。そこで大きな不正案件が発生し、不正調査や再発防止策の策定などに携わった後、より深く不正調査に携わりたいと考え2022年にDTFAへ入社しました。

フォレンジック & クライシスマネジメント部門について

EL

フォレンジック & クライシスマネジメント部門について教えてください。

Y・S様

全体で約100名のメンバーが在籍しており、不正の真因分析と再発防止策の策定・導入・浸透や改善状況のモニタリングまで一気通貫で支援している点が特徴です。様々なシチュエーションに対応するために、公認会計士だけでなく、コンサルティングファーム出身者、事業会社での経理・内部監査経験者、その他に元新聞記者等も在籍しています。

R・S様

当部門で扱っている案件は規模が大きく、また、インシデントが発生した際の初動対応や広報対応も含め、様々なニーズに応えています。当社にしかできないような案件も多く存在します。

EL

コンサルティングファーム出身の方はどのような動機で入社するのでしょうか。

R・S様

コンサルティング業務の中で不正事案に携わる機会があり、そこで面白さを感じてフォレンジックに興味を持つ人が多いです。実際に不正調査は業務に対する理解がないと難しい側面があるので、コンサルタントとしてのスキルを活かすことができる仕事だと考えています。

Y・S様

不正が発生する時は、会社に何らかの問題が発生している場合が多いです。問題を自分の力で解決し会社を変えていくことに魅力を感じる人も多く、また、インシデントが起きた時の緊迫感やチーム一丸となって不正・不祥事の事実解明を行う一体感が好きという方もいますね。

EL

通常のコンサルティングと違う部分はどこですか。

R・S様

コンサルティングは現場に張りついて、ボトムアップで会社に提案して業務改善等を行うケースが多いですが、我々の仕事はそのようなプロセスは踏みません。インシデントが発生時には、時間もなくトップダウンで素早く意思決定を行う必要があるため、直接クライアントの経営層に提言をすることもあります。

プロジェクト事例について

EL

グローバル案件も多いのでしょうか。

Y・S様

年によって波はありますが、多い時で全体の4割ほどあります。コロナ禍で極端に減っていたのですが、昨年くらいからまた増え始めました。海外拠点の不正調査案件の他、海外のデロイトがクラインアントの日本の支社・支店に監査を行う上でのサポートなどを実施しています。

R・S様

コロナ禍でお客様はほとんど身動きが取れなかったので、海外で何かが起こったとしても詳しい状況が分かりませんでした。しかしコロナが一段落して、見過ごされていた問題が表面化してきている状況です。その中でも圧倒的にコンプライアンス違反の案件が多いですね。コロナ前までは2、3年おきにトレンドが変わっていて、サイバーセキュリティなどの対応が多くなるような時期もありました。

Y・T様

私は入社後ノルウェーのクライアントが日本の対象会社で行うコンプライアンス調査の支援業務を提供する機会がありました。デロイトのノルウェーチーム、ノルウェーのクライアント、対象の日本企業、の3社とやり取りをして調整する必要があり、難しいと感じることもありましたが、最後の報告会でクライアントと対象企業の双方が、DTFAの発見事項に対して納得をして無事に終了し、ノルウェーチームが帰国した際はほっとしました。

EL

競合ファームとの違いを教えてください。

Y・S様

DTFAは、不正調査だけではなく危機対応・法令違反対応等を含め幅広い業務を行っています。また、例えばDTFAが不正調査や原因究明を行い、その後の再発防止やガバナンス構築を有限責任監査法人トーマツのリスクアドバイザリー部門と共に推進する等、デロイト トーマツ グループで連携してプロジェクトを進めていくことも数多くあります。このように、クライアントのニーズに合わせて柔軟にチームを構築できるのはDTFAの大きな強みだと考えています。

働き方について

EL

働き方について教えてください。

R・S様

インシデントが発生すると集中的に業務に取り組み、それが終わったらしっかり休むというサイクルを繰り返しており、非常にメリハリがあります。また、基本的にリモートワークなので、柔軟に働くことができます。お子様がいらっしゃるような場合ですと、送り迎えの時間は会議をセットしないようにすることも可能です。

Y・S様

最近では育児休暇を取得する男性も増えてきており、3ヶ月ほど業務を離れているメンバーもいます。育児休暇は男性であっても取得できますし、当社としても取得を推奨しています。

Y・T様

プロジェクトの最中はクライアント先に行くことも多くなりますが、それ以外は当社のオフィスで働いたり、自宅からリモートワークをしたりと、個人の生活スタイルに合わせて柔軟に働くことができると思います。大規模なプロジェクトに関与することも比較的多いですが、チーム全体で良いサービスを提供しようとする雰囲気が共有されており、お互いにサポートしながら業務を進めることができると感じています。

EL

アサインメントについて教えてください。

Y・S様

年に数回行われる被評価者との面談の中で、被評価者それぞれの希望を拾い上げています。プロジェクトのタイミングなどもありすべての希望に応えることはできませんが、なるべく全員の希望が叶えられるような努力を続けています。

EL

教育体制について教えてください。

Y・S様

中途入社者向けにブートキャンプと呼ばれる研修プログラムが準備されており、5日間から2週間ほどの時間をかけて基礎的な知識を身につけていただきます。その後、各部門へ配属になったタイミングで専門的な研修が行われます。我々の部門では、不正調査に関する研修の他、インシデントが発生した際の危機対応広報等もロールプレイ形式で学んでいただけます。

ロールプレイ形式の研修は、毎回異なる架空の事案を取り扱うのですが、実際の業務で行き詰まった場面等を反映させたプログラムになっているので、難易度が非常に高く、事前にしっかりとした準備が必要になりますが、講師等によるサポートがあります。

今後の展望について

EL

今後の展望について教えてください。

Y・S様

不正は今後も決してなくなることはありません。不正を防ぐことができればそれに越したことはないですが、仮に不正が起きた場合でも迅速に対応できるようなお手伝いをしていきたいと考えています。また、日々変化する企業のニーズに応えられるよう、既存のサービスに固執することなく様々な可能性を模索していきます。

候補者の方へのメッセージ

EL

最後に候補者へのメッセージをお願いします。

Y・T様

DTFAには様々な専門性を持ったメンバーが集まっており、それぞれの経験や強みを活かして働いています。そのようなメンバーと共に働くことで視野が広がり、知見も深められるので、本当に刺激の多い環境だと感じています。私自身は入社後、大規模な調査案件及びその後の支援業務に関与することができ、慣れずに苦労する場面もありますが、専門家としての経験や知識を日々積んでいけていると思っています。
不正調査の経験がなくてもご自身の専門性を活かして十分に活躍できる可能性がありますので、興味がある方はぜひチャレンジしていただきたいと思っています。

Y・S様

DTFAにはチャレンジを推奨する文化がありますので、自身の専門性を活かして声を挙げていただければ、そこから新しいビジネスが生まれることもあります。例えば、危機対応の広報サポートなどは、お客様のニーズに応える形で始まった取り組みで、数年前に始まったばかりです。当社でチャレンジしてみたいことがある方がいらっしゃれば、ぜひ一度お話しましょう。

企業プロフィール

Profile

デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社

この企業の詳細情報
  • Y・S 様

    パートナー/公認会計士

    監査法人入所後、国内法定監査・IPO支援に従事した後、2007年より当社にて事業再生における調査、事業計画策定、金融支援交渉、スポンサー選定業務の他、M&A関連の調査等に従事。その後、大手自動車メーカーに出向し、国内事業会社の再編業務に携わる。2015年よりフォレンジック& クライシスマネジメント部門に異動、複数の大型不正調査案件のほか、調査後の再発防止計画の立案・実行支援の中でガバナンス・オペレーション改善の他、各種当局対応支援の経験を有する。

  • R・S 様

    マネージングディレクター

    出版社にてマーケティング、雑誌編集に従事。その後大手電機メーカーにて経営企画(全社戦略、ブランド戦略、M&A)を担当も、在職中は震災、不正事案、大型リコール、経営不振、訴訟対応など数々の大型経営危機を経験することになる。メーカー退職後は、特許ファンド(NPE)にて、訴訟を含むファンドマネジメントを推進。2016年より当社に入社し、危機管理アドバイザリーとして、品質・会計不正、個人情報漏洩、ハラスメント事案、刑事事件などの企業向けクライシスマネジメント支援を行っている。

  • Y・T 様

    シニアヴァイスプレジデント/公認会計士/公認不正検査士

    大学卒業後、大手監査法人において、各種会計監査や株式公開支援業務、グローバル監査ツール開発等の業務を担当。その後、自動車メーカーに移り、グローバルコンプライアンス室の立ち上げに参画。グローバル内部通報制度の導入やコンプライアンスリスク評価、不正調査等を行う。2022年にDTFAのフォレンジック&クライシスマネジメント部門に入社し、会計不正や贈収賄の調査、再発防止策策定支援、等の業務を提供している。

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