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【徹底解説】PMOコンサルタントとは?PMOコンサルタントへの転職事情や具体的な仕事内容まで紹介

Post Date2023-08-02 / Update-date2023-08-02 /
Categoryキャリア・働き方特集 IT・デジタルコンサル特集

ここではプロジェクトでの需要が高まってきているPMOコンサルタントについて詳しくご説明します。

  1. PMOとはどんな仕事?
  2. PMOコンサルタントのニーズについて
  3. PMOコンサルタントの役割
  4. PMOコンサルタントが必要な理由
  5. PMOとITコンサルタントの違いとは
  6. PMOとPM(プロジェクトマネジャー)の違いとは
  7. 能力の高いPMOコンサルタントの特徴とは?
  8. PMOコンサルタントの平均年収
  9. PMOコンサルタントに転職するには?求められるスキル
  10. PMOコンサルタントに関するよくある質問
  11. PMOコンサルタントへの転職ならエグゼクティブリンク
  12. まとめ
  13. 関連記事一覧

PMOとはどんな仕事?

PMO(ピーエムオー)とは、Project Management Officeの略で、プロジェクトのマネジメントを行うPM(プロジェクトマネージャー)の業務の支援やそのプロジェクトの円滑な進行のための管理を行います。PMOの仕事内容は、プロジェクトによって多岐に渡り、進捗管理、品質管理等の管理業務をはじめとして、PMの後方支援として幅広い支援を実施します。また、並行して様々なプロジェクトにかかわる中で、PMOにはガバナンス・プロセスを標準化すること、プロジェクトマネジメントに関する人材開発も求められるなど、PMOは幅広い役割を担っています。

PMOコンサルタントのニーズについて

プロジェクトの円滑化が進めるため、PMOを導入する企業は増加傾向にあります。PMOは大規模なIT関連のプロジェクトの増加に伴うIT人材不足の観点から、特にIT関連のプロジェクトで多く設置されることが多いですが、IT領域のプロジェクトに限らず、実際には様々な領域のプロジェクトの円滑化に携わっています。そのため、IT関連の大規模な事業者、なにかしらのITプロジェクトに取り組んでいる組織はもちろんのこと、他領域の組織においてもPMOは必要とされており、PMOコンサルタントのニーズは高まっているといえるでしょう。
プロジェクトに関連した知識をもとにマネジメントを行い、プロジェクトに最適なスケジュールを作成することもできるため、複数のプロジェクトを抱える企業はもちろん、大きなプロジェクトを扱っている企業にとってPMOは必要不可欠ともいえる存在であり、PMOのニーズは今後も高まり続けることが予想されます。

PMOコンサルタントの役割

ここでは、PMOコンサルタントが担う主要な役割について、以下の三つに分けて紹介します。
1.プロジェクトの総合管理をする
2.品質と能率の向上・改善をする
3.コストマネジメントなど経営戦略を提案する

①プロジェクトの総合管理をする

PMOは組織内の様々なプロジェクトのガバナンス・プロセスを標準化して、総合管理します。プロジェクトごとに独自の管理体制を敷いていては比較検討などができず、プロジェクトの状態をうまく可視化できません。そこで、PMOが総合管理することで、情報を可視化し、PMがプロジェクト全体の状態を漏れなく把握できるようにし、PMが課題を把握してない状況や把握のタイミングが遅れるリスクを防止します。

②品質と能率の向上・改善をする

プロジェクトの総合管理を通じて、プロジェクトの状態を見える化し分析し、不具合の修正やその再発防止を実施することで、品質の向上・改善に役立てます。また、プロジェクトマネジメントの標準化を行い能率の高いプロジェクトマネジメントの提案や、プロジェクトに最適なスケジュール作成などを通じて、効率的なプロジェクトマネジメントの支援を行います。

③コストマネジメントなど経営戦略を提案する

PMOはあらゆるプロジェクトの支援を通じて得た経験と知識を活かし、企業の経営戦略をより確実なものとし、企業のプロジェクトの価値を最大化します。多くのクライアント企業にとって、プロジェクトの費用対効果は重要であり、PMOは、コストマネジメントなど経営戦略の提案を通じて、ビジネス価値を高める役割を担います。

PMOコンサルタントが必要な理由

PMOコンサルタントの概要や役割がわかったところで、ここでは、PMOコンサルタントが必要である理由について、異なる観点から大きく二つの理由を紹介します。

PMの業務負担の重さ

先述の通り、PMOの仕事内容は、一言で表すならば、プロジェクトのマネジメントを行うPMの業務の支援やそのプロジェクトの円滑な進行のための管理であり、その背景にある理由としてはPMの業務負担の重さがあります。PMの重要な役割として、経営における意思決定があります。PMがプロジェクトチームに仕事を割り当て、自らプロジェクトのマネジメントをしている状況を考えた際に、PMが意思決定に時間を割ける状態であれば問題はありません。ただし、プロジェクトが大きくなる、複数のプロジェクトを扱うようになるなどした際には、PMだけではガバナンスが効かなくなってくるうえ、最も重要ともいえる経営における意思決定に時間を割くことができなくなくなっていきます。この状況は企業にとって望ましくなく、その状態への最も効率的な対処として考えられるのが、PMの支援のプロともいえるPMOを雇うことで、業務内容を支援してもらうことです。扱う情報量が多くなっている現代社会において、多くの企業ではPMがこのような状態であり、PMOが必要であるといえ、そのニーズは高まっていえます。

ITプロジェクトの低い成功率と人材不足

上記が一般的にPMOが必要である主な理由ですが、続いては、PMOコンサルタントのなかでも需要の特に多いIT領域に関連したPMOが必要である理由を見ていきます。
まず、日本においてITプロジェクトの成功率は低くとどまっている現状があり、その原因としては、人材不足が挙げられます。その一方で、ITシステムの開発などを中心にIT領域では大規模なプロジェクトの増加が著しくなっています。その結果として、IT領域において、上記において説明したようなPMへの過負荷が生じており、それが日本におけるITプロジェクトの失敗をもたらしているという構図がみられています。その状況への対処として、優秀なIT系のPMを雇うことが考えられ、その育成にも注力がなされたのですが、ただでさえ人材不足の中、需要に供給を追いつかせることは難しい状態でした。そこで、IT業界には、管理に集中してガバナンスを強化し、リスク管理まで徹底したサポートが可能なPMOを設置することにも注目がなされ、その設置が次第に必要とされるようになったのです。そのため、IT領域において特にPMOの必要性は高まっており、求人が多くなっているのは、その需要と人材不足が背景にあるといえるでしょう。

PMOとITコンサルタントの違いとは

ここまで、PMOに関する説明をしてきました。その中で、IT領域に関する支援が増えているという記載もしましたが、IT領域に関する支援を行うコンサルタントとしては、ITコンサルタントがまず思い浮かぶでしょう。そこで、ここでは、PMOとITコンサルタントについて、その違いを説明します。
PMOの業務についてはここまでで説明してきたので、ITコンサルタントの業務を簡単に説明すると、ITコンサルタントはIT戦略の策定に際し、専門家として助言をする、近年注目を浴びているDX推進のための体制の構築を支援するなど、多岐にわたり企業のITに関連する業務内容の支援を実施しています。
それでは、上記のITコンサルタントの業務内容を踏まえて、PMOとの違いについて説明すると、ITコンサルタントが企業のITに関する業務を幅広く支援するのに対し、PMOはあくまで、プロジェクトのマネジメントを行うPMの業務の支援であるということが挙げられます。そのため、ITコンサルタントがPMOの業務を担うことも考えられます。ただ、PMOはPMの業務の支援やそのプロジェクトの円滑な進行のための管理を専門としているため、その観点からはPMOを採用するケースも多くなっています。

PMOとPM(プロジェクトマネジャー)の違いとは

ここでは、もう一つ混同されやすい、PMOとPMの違いについて説明します。両者ともに、既にこの記事においても多く用いられている用語とはなりますが、実際に違いとしてはどのようなことが挙げられるのでしょうか。その違いについて詳しくに説明をしていきます。
PMOとPMではその役割は全く異なります。PMはプロジェクトの総責任者であり、プロジェクトに対する全責任を持って、プロジェクトの成功を目指します。プロジェクトの目的やメンバーも決めるのもPMの役割であり、様々な意思決定を行います。そのため、PMOを置いていない場合は、PMOが行う業務もPMが担うというケースもありますが、PMが行う最も重要な業務が、経営における意思決定となります。
それに対して、PMOはその意思決定にPMが時間を割くことができるように、ないし正しい意思決定ができるように、プロジェクトデータの管理等をはじめとしたPMのサポートを行います。PMOは管理と現状の可視化が最も重要な業務であり、その業務に専念することができるうえ、その点における専門家といえるでしょう。
このような点においてPMOとPMは全く異なる役割も担っており、全く違う職種であるといえます。

能力の高いPMOコンサルタントの特徴とは?

ここまでPMOについて、その仕事内容や役割、必要性などを説明してきました。説明してきた通り、PMOはPMの業務の支援やそのプロジェクトの円滑な進行のための管理を実施するため、基本的にはプロジェクトを裏から支えるイメージとなります。一方で、能力の高いPMOの特徴としては、はっきりとした当事者意識が挙げられます。ここでは、この理由を説明していきます。
先ほどPMOは裏からプロジェクトを支えると記載しましたが、裏方に徹するあまり、表でPMを主体として動いているプロジェクトのことを考えられていない状態はプロジェクト全体にとって望ましくありません。例えば、管理体制はしっかりと整えていたとしても、他人事として任務にあたることで、PMの意見やプロジェクトチームの意見をうまく反映できていない状態は望ましくないといえます。他にも、PMの決定を無条件に正しいとして、管理のみに徹している状態も望ましくありません。
能力の高いPMOはこのような状態を作らず、プロジェクトの一員であるという当事者意識をもって、様々プロジェクト内の意見に耳を傾け、PMともコミュニケーションをとれる人材であるといえるでしょう。PMOはプロジェクトにおいては外注された存在であり、当事者意識を持ち続けることが難しい存在です。そのような中で、当事者意識を持ち続けることができるPMOコンサルタントは能力が高いといえます。

PMOコンサルタントの平均年収

ここでは、PMOコンサルタントの年収について紹介していきます。PMOとして関わる案件によってその年収は異なりますが、ここではフリーランスと会社員、コンサルティングファームでの場合に分けて、そのおおよその年収の基準を示します。

フリーランスのPMOコンサルタントの場合

フリーランスのPMOの年収としては、600~1000万円が相場と言われています。フリーランスの場合、案件によってその年収が異なるため、どの案件にあたるかというのによって大きく年収が異なりますが、年収に換算した際に600~1000万円程度の案件が多くなっているため、大体この程度の年収になることが予測されます。ただし、その実績、スキルによっては年収1000万円以上も狙うことが可能です。

会社員のPMOの場合

会社員のPMOの年収としては、600~800万円が相場と言われています。こちらは給与として支払われるため、案件への依存性は低いですが、どの企業に勤めるかによってその年収は大きく異なります。もちろん年収1000万円以上の求人も多く存在し、その実績やスキル次第でそのような求人を獲得することも可能です。特に外資系や大手SIerなどでは1000万を超えるケースも珍しくありません。

コンサルティングファームでのPMOコンサルタントの場合

コンサルファームでPMOコンサルタントとして働いた場合には、ファームの年収帯に依存するところも大きいですが、コンサルタントで~800万円、マネージャーになると1000万円超の年収が見込めます。ただし、フリーランスの場合等に比べると働き方がややハードになる面があります。

PMOコンサルタントに転職するには?求められるスキル

ここでは、転職してPMOコンサルタントを目指すうえで、どのようなスキルや経験が求められ、評価されるのかということを紹介していきます。

コミュニケーションスキル

先述の通り、能力の高いPMOになるには当事者意識をもってPMを始めとしたプロジェクトチーム全体と綿密な連携を図ることができる必要があります。そのため、コミュニケーションを通じてPMやプロジェクトチームのメンバーの話を理解し、自らの意見やほかのメンバーの意見とのすり合わせをし、合意形成を図ることができると望ましいでしょう。

マネジメントスキルやマルチタスクスキル

PMOの主たる業務はプロジェクトの円滑な進行のための管理であり、それに応じた高いマネジメントスキルが求められます。PMOのマネジメントスキルによって、PMの活動のしやすさを始め、プロジェクトチーム全体の動きやすさが変わってきます。また、PMOは同時期に複数のプロジェクトを担当する場合も多く、その場合には同時に複数の案件に対応するマルチタスクスキルが必要となるといえるでしょう。

システム開発の知識や経験

PMOの役割としてプロジェクトデータの収集とルール策定等によるガバナンスの強化および情報の可視化があることを踏まえると、システム開発に関する知識や経験が求められることは間違いないといえます。また、先述の通りIT関連のPMOの需要は高くなっているため、エンジニアとの打ち合わせ等も考慮すると、その観点からもシステム開発の知識や経験は必要とされるといえるでしょう。

PMOコンサルタントに関するよくある質問

PMOコンサルタントの仕事はつまらない?

PMOコンサルタントの仕事をつまらないと感じるかは、その人の特性がPMOコンサルタントに向いているかいないかということによるところが大きいでしょう。確かに、PMOコンサルタントは裏方に徹するという部分や成果が見えづらい部分から面白みが無いと感じる人もいますが、先述の通り、その需要は高まり続けており、志向と役割の重要さの認識次第で大きなやりがいを感じることができる仕事であるといえるでしょう。

PMOコンサルタントをやりたくない時の対処法は?

PMOコンサルタントには適性があるうえ、当事者意識をもって主体的に取り組む必要があります。そのため、やりたくないと判断した場合は、無理に取り組むことをせず、違ったアプローチでプロジェクトに貢献することも手段として挙げられます。ただし、PMOコンサルタントの経験はキャリアとしてプラスに働く可能性もあるため、挑戦してみることも大切でしょう。

PMOが使えないと感じた時の対処法は?

使えないという判断は、期待値とのギャップから生じています。PMOの職業柄、プロジェクトが円滑に進んでいた場合、その活躍は認知されません。また、コミュニケーション不足により、何を期待しているのかが共通理解となっていないケースも考えられます。それらを念頭に置いて、PMOとより綿密にコミュニケーションをとってみましょう。

PMOコンサルタントのキャリアパスは何がある?

PMOコンサルタントのキャリアパスとしては、企業にて会社員のPMOとして働く、独立してフリーランスのPMOとして働くというパターンに加え、コンサルティングファームにて、PMOの経験を活かしながらコンサルタントとして活躍するなどのキャリアパスも存在します。

PMOコンサルタントへの転職ならエグゼクティブリンク

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まとめ

今回は、PMOコンサルタントについて、その業務内容や、役割などの基本事項から、理解があいまいになりがちな事項、そして、転職するうえで必要なスキルまで紹介していきました。PMOに関連してよく示される疑問が解消され、PMOに対する理解が深まったかと思います。是非今回紹介した内容を、ご自身がPMOに向いているのかの判断や、転職してPMOを目指す際の参考にしてみてください。

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