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保険会社からコンサルへのキャリアチェンジ

Post Date2016-09-08 /
Categoryキャリア別特集

近年、保険会社からコンサルティングファームへの依頼が増加傾向にあり、それに伴って保険会社出身の方がコンサルティングファームにて活躍される事例も非常に多く聞くようになりました。
ヘッドハンターという仕事柄、様々なコンサルティングファームのパートナークラスや人事から採用に関するリクワイアメントを貰うのですが、保険会社関連の知見を持った方は引く手あまたの状態といっても過言ではありません。
本コラムでは、そもそもなぜ保険会社からコンサルティングファームへの依頼が多くなっているのか、その背景を紐解いた上で、保険会社出身の方がコンサルティングファームでどのようなキャリアを築いていくのかを、実例を交えながらご説明ができたらと思います。

なぜ保険会社からコンサルティングファームへの依頼が増えているのか

保険会社を取り巻く環境は、ドラスティックに変化を続けています人口減少による日本市場の頭打ち、ITの活用、外資の参入、販売チャネルの多様化、複雑化する規制対応など、挙げれば切りがありません。

現在の業界トレンドについては、詳しくは「特集|金融インダストリー(保険)」にて、IoTやサイバーセキュリティから新興国進出まで幅広いトピックスに触れています。

保険会社としては、限られたリソースの中で競合に遅れをとらないためにも、上記のような課題に対し優秀な人材とノウハウを求めて、コンサルティングファームに依頼を行うのは必然といえます。特に規制対応など、実施が不可避でありその対応が直接の競争力とならないものは、コンサルティングファームへの依頼で「時間を買う」ことが多いです。

どんなプロジェクトに携わる可能性があるのか

営業関連部門出身の方

生命保険会社の場合

生命保険会社の営業部門は、過去には女性の社会進出の象徴とも言われ、生保レディと言われるセールスパーソンの人脈や能力が成約件数に大きく寄与してきましたが、その役割も例外なく変化を求められています。

具体的には営業職員の役割をより高度化するために、以下のようなプロジェクトが実施されています。生保の営業企画系職種の経験を持つ方は、以下のようなプロジェクトを経験することが多くなるでしょう。

  • 新営業職員モデル策定(チャネルミックス型募集モデル、募集成績データマイニング)
  • モバイル/WEB戦略(募集支援端末イノベーション)
  • 営業拠点改革(営業所統廃合・新規出店構想)
  • 契約管理/保全プロセス最適化
  • 保険金支払に関するクレーム処理高度化
損害保険会社の場合

代理店営業分野では、以下のようなプロジェクト例があります。代理店営業として、ディーラーや不動産会社、乗合代理店などに販売指導を行っていた方でしたら、まずは以下のようなプロジェクトでの活躍の可能性があります。

  • 次世代代理店モデル(代理店CRM基本構想、代理店事務プロセスオートメーション)
  • 新規チャネル設立

法人向け営業分野では、以下のようなプロジェクト例があります。大企業向けにリスクアセスメントからソリューションの提案までを幅広く行っていた方には、以下のようなプロジェクトでの活躍の可能性があります。

  • 顧客接点高度化
  • BI for Insurance(顧客離反予兆分析、新規顧客分析、クレーム処理分析)

事務関連部門出身/アクチュアリーの方

コンサルティングファームが最も得意としている分野が、この事務関連部門の業務改善です。
業務の効率化/最適化には、競合他社や海外の事例を研究したナレッジやノウハウの適用が非常に有効なため、自社で試行錯誤するよりもグローバルにネットワークを持つコンサルティングファームに依頼を行うほうが、格段に早く的確な施策を実行できる可能性が高いからです。

保険会社の事務関連部門の出身の方は、自身の業務経験とコンサルティングファームにあるナレッジを組み合わせながら、下記のようなテーマのプロジェクトにて活躍できる可能性があります。

  • 間接費削減(購買集約化、調達コスト削減、成功報酬型物件費コストの削減)
  • IFRS/SolvencyⅡ(プロジェクト計画策定、システムグランドデザイン)
  • 統合リスク管理(統合リスク管理態勢成熟度評価、オペレーショナルリスク計量化)
  • 単体決算/連結決算実務(J-GAAP・US-GAAPベース決算実務)
  • 会計システム導入(グローバル経営管理システム導入)
  • 決算プロセス最適化

またアクチュアリー(正会員、準会員ともに)の方は、コンサルティングファーム並びに監査法人のアドバイザリー部門での活躍の可能性があります。
各保険会社の保険アクチュアリアル業務の支援、並びにアセスメントを行うポジションでの採用になることが想定されますので、幅広い企業のアクチュリアル業務支援を通じ、自身のスキルをより広げたいという方に向いています。

コンサルティングファームに入った後のキャリアの可能性について

コンサルティングファーム内でのキャリアプラン

基本的には、コンサルティングファームにおける「保険会社向け」の専門チーム、もしくはもう少し広い範囲で「金融業界向け」の専門チームに所属し、上記のような案件に携わっていくことになります。
入社しばらくは上記に挙げたように、前職の経験/スキルとの親和性が高い案件を担当することが多いと思いますが、コンサルティングファームでの働き方に慣れてきたら、少しずつの守備範囲を広げていくことが一般的です。どの程度広げられるかは、コンサルティングファーム毎の組織体制によって異なります。

また、もちろん特定のテーマや顧客層に絞って、専門色をより強くしていくことも可能です。例えば「外資生保の日本参入」「資本規制対応」「業務フロー刷新」などは、2020年ごろまでに非常に多くのプロジェクトが予定されておりますので、その専門性を身につけることはコンサルとして市場価値を高める(プロジェクトアサインの依頼が引っ切り無しの売れっ子になる、加えて頻繁にヘッドハンティングの声がかかる)ことに繋がるでしょう。

ポストコンサルのキャリアプラン

前述した通り、保険会社からコンサルティングファームに入った場合は、保険会社向け(もしくは金融業界向け)のコンサルティングチームに所属することになります。当然、経験するプロジェクトは保険会社の業績改善に関わるものになりますので、身につくスキルもそれに準じます。
そういった保険会社の業績改善に実績や知見を持つコンサルタントは、ポストコンサルにおいてもやはり保険会社から多く声が掛かることになるでしょう。保険会社がその時に抱えている課題解決を、実行まで責任を持ってタクトを振るってもらうことが期待されます。

現在では、日本での市場シェアを広げようと積極的に投資を行っている外資系生損保や、新しいビジネスモデルで契約者の裾野を広げているネット生損保などから、「業界の知見を持つコンサルタントが欲しい」という声を多く聞きます。
加えて、保険業界のように市場環境や法規制などが複雑に変化し続ける環境においてコンサルティングを行った経験は、実は保険会社以外からも高い評価を受けている例も多く聞きます。

例えば、ユニコーンベンチャーがIPO後の体制整備のためにコンサルタントの知見を必要とする時などは、そういった環境変化対応に長けた人をブレーンとして望みます。また、新規事業開発を常に行っているようなWebサービス系の企業においても同様のことが言えます。

声が掛かる部門については、経営企画や業務企画、IT企画などが多いですが、新規事業開発室や社長室などに採用されたケースもあります。
どのような部門からの引き抜きになるかは、コンサルティングファーム時代にどのようなプロジェクトを経験していたか、によって決まります。例えば、将来的に事業会社で新規事業開発を実行者として成功に導きたいと考えている場合は、コンサルティングファーム内において新規事業に関するプロジェクトをいかに多く経験できるかがポイントになります。
そのように「コンサルティングファームで得たいもの」を早い段階から定めておくことは、コンサルとしてのキャリア構築において良い羅針盤になるでしょう。

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