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戦略コンサルティングファームを目指すケース面接対策

Post Date2019-12-16 /
Category選考対策特集戦略コンサル特集 

今回は、戦略ファーム選考の要とも言える「ケース面接」の対策について特集します。

コンサルティング会社などで用いられるケース面接

コンサルティングファームの選考ではケース面接(あるいはケーススタディ)が行われることが一般的です。ケース面接とは、特定の事例について問題解決アプローチを思考・提示するもので、具体的には面接官と行う口述試験のことを指します。元はといえば、かの有名なGoogleの採用面接で用いられた面接方法ですが、現在ではコンサルティングファームをはじめ、外資系金融会社などで用いられています。面接官は、応募者とのディスカッションを通して論理的思考力や発想力を評価し、適性を判断します。

ケース面接で測れるものは?

即座に回答を導き出せない質問を出題することで、妥当と思われる仮説を立てながら論理的に導き出す能力を評価します。立てた仮説の妥当性、論理が飛躍していないか、質問の本質を外していないか、など様々な側面から判断がなされます。つまり、物事に対する考察力や課題解決能力などを見抜くことがケース面接の目的と言うことができます。論理性はもちろん求められますが、固定概念に縛られず多角的視点から物事を考えることのできる人材かどうかということも同時に判断されます。

どんな問題がでるの?

ケーススタディ事例は様々ですが、大別すると、「フェルミ推定」、「問題解決」、「将来予測」の3パターンに分かれます。

フェルミ推定

フェルミ推定とは、実際には調査しなければ分からない数量について、分かる手がかりをもとに前提を置いて論理的に推論し、短時間で概算するというタイプの問題です。
実際に出された問題例を以下に紹介します。
・日本での一年間の時計の売上は?
・シャンプーの市場規模は?
・東京駅周辺のコンビニエンスストアの数は?

では実際にフェルミ推定の回答例を、例題をあげて解説していきます。

《例題》テニスボールの市場規模は?

(※以下は回答例の一つです)
テニスボールを所有しているのは、次の2パターンが考えられます。
・部活やサークルなどの団体での所有
・個人での所有
それぞれで買い替え頻度や所持数が大きく異なってくると思われるため、以下の方法で算出します。

〇団体として所有するテニスボールに関して
①テニスを行う団体に属する人数×②人数当たりのテニスボールの数/③テニスボールの交換頻度×④テニスボールの平均単価
ここで、テニスを行う団体にはa.中学・高校のテニス部、b.大学のテニスサークル、c.会社のテニス部、d.一般のテニスサークル、e.テニススクールの大きく5つがあります。

《a.の算出方法》
日本の人口は1億2千万人とし、年齢別に人口が均等に分かれていると考えると、1歳ごとに150万人が存在する
→自分の高校時代のテニス部の人数をもとに、3%がテニス部員とすると6学年×150万人×3%=27万人

(のように全てのパターンについて考えると…)

a.中学・高校のテニス部:27万人×10球/1年×200円=5.4億円
b.大学のテニスサークル:30万人×5球/2年×200円=1.5億円
c.会社のテニス部:25.65万人×10球/1年×200円=約3.4億円
d.一般のテニスサークル:5.985万人×5球/2年×200円=約0.3億円
e.テニススクール:100.5万人×3球/0.5年×200円=約12億円

〇個人として所有するテニスボールに関して
⑤テニス人口×⑥テニスボールを所有している割合×⑦テニスボールの保有数/⑧テニスボールの交換頻度×⑨テニスボールの値段
ここで、団体に加入している層と、団体には加入していないもののテニスを行っている層があります。

(団体のとき同様に、手がかりと論理的思考を基に計算すると…)

・a.中学・高校のテニス部,c.会社のテニス部,e.テニススクールの加入者
(団体に加入しており個人でもボールを保有している層という前提):
153.15万人×60%×4球/2年×200円=約3.7億円
・団体所属していない個人:31.6365万人×50%×2球/2年×200円=約0.3億円

これらの結果から、「団体のテニスボール市場規模が22.6億円、個人が4億円で、合計26.6億円となる」と言えます。

※ケース面接では、「正確な答えを出せるかどうか、実際の数値に近いかどうか」よりも、「論理的思考力、物事の本質を見抜く力、相手とのコミュニケーション力」などがみられているという点には注意が必要です。

問題解決

問題解決(いわゆる一般的なケーススタディ)とは、与えられた状況に対して前提を設定し、知っている知識と過程とロジックを使い、イッシューを分析したうえで打ち手を提示する問題です。
企業によっては問題のみならず、前提とする資料を提示されることも有ります。
実際に出された問題例を以下に紹介します。
・国内旅行者を増やすにはどうしたら良いか?
・地方の国立大学の生き残り戦略は?
・日本のノーベル賞受賞者の数を上げるには?
・サッカー球団の売上を2倍に伸ばすにはどうしたらいいか?

将来予測

上記のフェルミ推定や問題解決と併せて問題になることも多く、問題解決の派生形とも言えますが、特定業界や市場の将来予測を検討する問題です。問題解決同様、知識、前提、ロジックを駆使して考えることになります。
実際に出された問題例を以下に紹介します。
・自動車業界の変化に伴う10年後の姿は?
・航空業界の10年後の姿は?その上での大手エアラインが取るべき戦略は?
・自転車市場の5年後は拡大/縮小のどちらか?そのうえで市場拡大のための施策は?

その他

面接官によっては「xx社のビジネスモデルを1枚の絵にして欲しい」、「xxビジネスの肝は?その理由は?」といった、実際のビジネス現場で起きていることやファクトについて端的に纏められるかを問うことで、コンサルタントの素養を確認する問題を出す場合も有ります。

実際の回答のポイント(例)

ここではご参考までに実際の問題を使って、回答の際のポイントを纏めます。
(なお、詳細な回答(例)は弊社にて纏めておりますので、弊社にて転職支援サービスを申し込まれる際には、お見せすることは可能です。)

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問題(フェルミ+ケース) 20分(但し、時間はより短く後半は議論形式もありうる)

①日本の自転車の年間販売台数は?
②自転車の販売台数はここ5年で増加していると思うか、減少していると思うか。その理由。
③自転車業界の市場拡大のための戦略は?

本問題で問われている能力

・フェルミ推定での構造化/MECE感/迅速な計算力
・マクロ認識や現実の市場感覚
・施策検討時のアナロジー、自分事としての検討力、優先順位付け
・フェルミをうまく活用しながらケースに繋げられているか(繋がっている問題と理解出来ているか)

前提確認で面接官に主に質問すべきこと

・自転車の定義の確認。「定義は何ですか?」とオープンクエッションではなく、「XXX、△△、…と考えるがどうか?」とクローズドな質問を心掛ける
・市場拡大の定義:特に2倍、等定量感が求められるわけではないので、「優先順位は考えるものの、効果は算出せずに拡大のための施策を検討していく形で良いか。」と確認
・施策の主体:ここは確認せずに自身で置いた上で回答しても良いが、事前確認しておくと議論しやすい(逆によくあるパターンとして、様々な視点から施策例は挙がるが、そもそも主体をどう置いているか分からない例。そう陥らないよう注意)

 

①日本の自転車の年間販売台数は?の回答のポイント

・個人がメインで保有する製品の場合、存在(何台ありますか?)であっても、販売(市場規模は?)であっても、個人(または世帯)ベースで計算を始めるのがベター
・個人消費がメイン商品のため、そのためのセグメントを考えて分類する
・本当に消費するのは個人だけか、漏れが無いか確認する(本問題では法人/自治体も消費主体)
・自転車についても区分を分ける必要が無いか考える(一般、電動、ロードバイク、等)
-本問題では使用目的の異なるロードバイクを少なくとも分けた方が良さそう
・上記を踏まえて、まずは全体像を紙に書いて示してから説明を開始する

②自転車の販売台数はここ5年で増加していると思うか、減少していると思うか。その理由。の回答のポイント

・まず増加/減少の回答を伝え、理由を端的に伝えたうえで詳細に入る
・そのうえで、マクロ感を踏まえながら、インパクト大きいところの状況から話す
・その他、時間がある限り個別の区分毎(個人/法人、自転車種別毎)に全て話しても良いが、
微細であればある程度纏めても良い。但し、面接官の指摘に備え、無視する場合はその理由をきちんと回答出来るよう準備しておく

③自転車業界の市場拡大のための戦略は?の回答のポイント

・施策の実行主体(誰がやる施策)を明確に(面接官と事前に確認していなければ特に重要)
・②同様にまずは端的に話す。例)「優先順位付けを行ったうえで、特にXXの領域(ターゲット)に対して施策を打ちます」
・施策の内容自体に、どういう課題/障害/ターゲットに施策を打っているかを意識して説明
・施策を考える上では、アナロジーや、自分事として捉えること、そもそもXXXをなぜ使うのか、障害を取り除くには、といった視点が重要
(・なお、単に市場拡大、といっているので事前に面接官が求めない限りは定量的インパクトを一つ一つ求める必要はない。但し、上記の通りインパクトを踏まえた優先順位付けと、議論の中で「どれくらい増えると思う?」といった質問はありえるので、落ち着いて計算するよう心掛ける)

ケース面接攻略のプロセス

ケース面接攻略のためには、いくつかの過程を経る必要があります。というのも、やみくもに勉強するだけでは面接時にベストなパフォーマンスを出しにくいからです。
以下、大まかな対策の流れになります。

実際に多数の問題に触れる、勉強する

「フェルミ推定」「問題解決」「将来予測」のパターンがあるとご説明しましたが、これらの実際の問題をいくつも解き、その考え方や回答の仕方について勉強します
※問題については、書籍やWeb上にも多数存在しますし、弊社おすすめの書籍もご紹介しております。こちらからご参照ください。

フレームワークを身に着け、実際の問題に適用できるよう訓練する

ケース面接の問題を解くにあたって重要となるフレームワーク(思考の枠組み)がいくつも存在します。しかしこれらは、実際の問題解決に適応できなければ意味をなしません。事前にたくさんの問題に触れておくことで、ある程度思考パターンというのが染みついてきているはずです。ここではその思考パターンを今一度体系化して、きちんと学びなおすことが目的となります。
※ケーススタディにおいて、答えは1通りではありません。違ったプロセスでも論理に矛盾がなく、妥当な推論であればよいのです。逆に言えば、どの問題にどのようなフレームワークを適用すればよいかは、多数の問題を解いた経験と、フレームワークに対する理解の両方があって初めて身につくものでしょう。

面接形式での回答の訓練

最後は、実際の面接を想定しての訓練です。ケース面接は名前の通り、面接官と対面で行われるものですから、いくら勉強していても口頭で思った通りに説明できなければ意味がありません。これまでのインプットから、アウトプットの訓練へと移行する必要があります。
・出された問題に対して瞬時に考えを導く(まとめる)瞬発力
・相手と正しくコミュニケーションする力
主にこの2つの能力が同時に試されます。前者に関しては、新しい問題を時間制限で解けば、1人でもできないことはありません。
しかし後者に関しては、面接官とのやりとりであるため、訓練には相手が必要となります。これはマナーの面のみならず、面接官の意図をしっかりと汲み取れるか、そのうえで分かりやすく伝えられるかといった力が求められるものです。
また問題の内容も必ずしも自身の知っている知識にあてはまるものばかりではありません。想定外の質問などに対しても狼狽することなく対応できるよう、心がけや意識の仕方を学んでおくことも非常に重要となります。
※この点に関しては、やはり知識・経験共に豊富なエージェントのサポートがあった方がベストなパフォーマンスを出せる可能性はあがります。ご相談ベースでも構いませんので、気になる方はぜひ弊社の登録フォームよりご連絡ください。

対策方法は?

ケーススタディ面接に関しては書籍やWebで多くの情報が公開されているため、まずはそれらを確認してケース問題の内容や一般的な回答プロセスについて学ぶ必要があります。
新卒向けのサイトにもケース対策の記事は多々ありますので、そちらも確認してみてください。

学んだうえで、必要なのは実践になります。適当に見つけた問題を実際に説いて紙に落としてみて説明する、転職エージェントやコンサル業界に務める知人に模擬面接をお願いする、または選考スケジュールを優先度に応じて調整することで、場になれることが重要です。
(なお、自身1人での対策は可能ですが、選考では議論の様子も重視されるため、その点からも他者に見てもらうことをお勧めします。)

おすすめの対策本

対策するにあたり、弊社でも対策本をHPにて紹介しています。この中のケース面接対策の著書を紹介させていただきます。

・「過去問で鍛える地頭力」
こちらは、外資系コンサルティング会社で実際に出題された地頭力を問う面接問題を紹介し、その模範解答例を詳しく述べています。外資系コンサルへの就職・転職志望者に加えて、地頭力を鍛えたいビジネスパーソンや学生全般に役立つ自己啓発的な読み物と言えるでしょう。著者の大石哲之氏は、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)戦略部門を経て、2004年に起業。コンサルティングおよびコンサルティング会社向けの人材採用事業を行っていて、オールアバウトの 「コンサルティング業界を目指す」ガイドを務めています。

・「ロジカルシンキング」
本書は、コンサルティング会社であるマッキンゼーのエディターとして活動している著者が、「ロジカル・コミュニケーション」の新しい手法について述べたものです。そのポイントは、話の重複や漏れ、ずれをなくす技術である「MECE(ミーシー)」と、話の飛びをなくす技術である「So What?/Why So?」を身につけることです。

MECEは「ある事柄を重なりなく、しかも漏れのない部分の集合体としてとらえること」を意味しています。ちょうど、全体集合を漏れも重なりもない部分集合に分けて考える、集合の概念です。「So What?/Why So?」は、よく話をするときに「したがって」や「よって」「このように」などを使うが、それらの言葉の前後で話に飛びがなく、伝え手の結論と根拠、結論と方法のつながりを、相手にすんなり理解してもらうための技術です。
これらの技術を何事においても習慣づけることによって、論理的思考力や論理的表現力がかなり向上するはずです。実践に即した問題も随所に載っているので、楽しみならロジカル・コミュニケーションを身につけることができるでしょう。そしてそれらのスキルはケース面接にも直接活かすことができます。

なお、弊社が推薦する参考書籍例はこちらになります。

おすすめの対策講座

なお、上記の通り、書籍やWebには情報が溢れているため、中には不十分なモノやズレが発生しているものも存在します。弊社にて転職支援サービスを申し込まれる方には「マッキンゼー・BCG出身者によるケース特別講座」を準備しております。こちらでは元外資戦略コンサルタントの講師により、ケーススタディ面接の内容、回答プロセス、面接官が見ているポイントについて講義/模擬面接形式で説明します。興味があり、実際に選考を進むことを検討されている方はご応募ください。

マッキンゼー・BCG出身者によるケース特別講座

最後に

上記でケーススタディやその回答のポイントについて、イメージは持てましたか?
そもそも、なぜケース面接をすることでコンサルタントとしての適性が判断できるのでしょうか?

例えば、企業の経営者がある問題を抱えて困っているとします。
・売上げが伸びない。
・マーケットシェアが下がっている。
・○○事業に参入したいが、競合のX社がいて、苦戦している…など。

コンサルタントはこういった漠然とした状況から、何が本質的な問題かを特定し、経営者に解決策を提示していく仕事です。なので、選考ではケース面接をすることで求職者の≪コンサルタントとしての素質≫があるかを確認しているのです。

「いきなりそんな問題を出されても答えられない」と思う方も多いと思います。確かにその通りです。ですから、事前にしっかりと対策をして面接に臨むことが重要になるのです。

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