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企業インタビュー 詳細

Special Interview

ボストン コンサルティング グループ|プリンシパル荒木様・コンサルタント河野様

Post Date2023-11-13 /
Category戦略, 外資系,

ボストン コンサルティング グループ(以下、BCG)プリンシパルの荒木様、コンサルタントの河野様にインタビューの機会を頂戴し、同社の特徴やグローバルプロジェクト事例、求める人物像についてお話しいただきました。

ご経歴について

EL

ご経歴をお伺いできますでしょうか。

荒木様

2015年に新卒でBCGに入社し、現在で勤続9年目になります。その間、2021年の夏から1年間アメリカの大学院に社費留学をさせていただきました。入社以来ヘルスケア領域に携わっており、主に製薬会社や医療機器メーカーに対してコンサルティングサービスを提供しています。

河野様

前職は日系の投資銀行で勤務しており、M&Aや資金調達に関わるアドバイザリー業務を行っていました。その後、2017年にBCGに入社し、現在は前職での経験を活かしながら、主にPEファンドなどに対するコンサルティングプロジェクトに携わっています。2022年7月から産休・育休を取得し、2023年4月に復職しました。現在は子育てをしながら時短勤務の制度を活用して働いております。

EL

貴社に入社した理由を教えてください。

河野様

以前勤めていた投資銀行での業務は仕事のスピード感も早く、大きなやりがいを持って働いていたのですが、ビジネスパーソンとしてさらに進化していきたいと考え、BCGに入社することを決めました。具体的には金融面だけでなく、あらゆる経営課題に対して多角的な視点からお客様に価値を提供できるような人財になりたいと考えたことが大きな理由です。

EL

前職の経験や考え方などで活かせている部分はありますか?

河野様

私は現在メインで携わっている領域が、前職に経験していた業務内容とかなり近い部分があるので、前職で学んだコーポレートファイナンスや会計、モデリングスキルなどを現在の業務で活かすことができています。

また、どのようなプロジェクトに関わることになったとしても数字はファクトとして重要な意味を持っているので、前職で培った数字を読み取る力は現在の業務にも活きています。その他にも、財務的な感覚や定量的なセンスは私の強みとして現在の仕事に活かせていると感じています。

BCGにはあらゆるトピックのプロジェクトがあります。そのため、前職の知識をダイレクトに活かすことができないとしても、その経験が無駄になることはありません。BCGでは今まで面識がなかった方からも「河野さんの〇〇の知見について教えてほしいです」という連絡が頻繁にきます。また他の方では、前職の経験だけに限らず、学生時代の研究内容を踏まえて問い合わせを受けることもあるそうで、自分自身の今までの経験をフルに活かすことができる環境です。

プロジェクト事例について

EL

具体的なプロジェクト事例を教えてください。

荒木様

冒頭で触れた通り、私はヘルスケアを専門とするチームに所属し、その領域のプロジェクトを主に担当しています。お客様としては基本的には製薬会社が多いですが、その他にも医療機器メーカーや官公庁などもあります。また、同じチームの中には、医療機関のご支援を行っている方、また他業界の企業様がヘルスケアに関するプロジェクトをやりたいといった場合のご支援も行っている方もいます。

ヘルスケア領域の中でも私が特に多く手掛けているテーマは2つありまして、1つ目はトランスフォーメーションです。経営が立ち行かなくなってしまったお客様や、様々な環境要因によって会社の方針を大きく見直さなければならなくなったお客様に対して構造改革などのご支援をしています。2つ目は人材・組織です。人材育成の仕組みづくりや組織再編、また組織再編に関わる人事制度の見直しにも携わっています。それらの2つのテーマをメインにしながら、お客様からのご依頼があればそれ以外のテーマも積極的に対応させてもらっています。

河野様

私は前職の経験から、主にPEファンドや事業会社に対するビジネスデューデリジェンス・投資方針の策定支援など、M&Aに関するプロジェクトに携わることが多いです。

EL

続いて、プロジェクトの中でも特にグローバルなプロジェクト事例について教えてください。

河野様

これまでに複数のグローバルプロジェクトに携わった経験があります。複数拠点の海外オフィスのメンバーと毎日のようにミーティングをして一つのアウトプットを作成したり、東京オフィスに来てもらって膝詰めで議論を行ったりしながらプロジェクトを進めました。

様々なバックグラウンドを持っているメンバーと一緒に働くことで、多様な物事の考え方やお客様に対するプロフェッショナリズムを学べたので、非常に多くの刺激をもらえたプロジェクトだったと思います。

荒木様

グローバルプロジェクトといっても色々なパターンが存在します。外資系企業に対する支援で日本の支社をサポートする場合もありますし、日系企業のお客様で海外にビジネス展開されている企業のグローバル体制の構造改革を支援する場合もあります。

最近はグローバルプロジェクトの割合も非常に増えてきており、私も入社4年目くらいからグローバルプロジェクトを担当することが増えました。当初はあまり英語が得意ではなく、プロジェクトの中で何とか話したり聞いたり書いたりすることで鍛えていったのですが、さらに英語力を磨きたいと考え、アメリカに1年間留学に行かせていただきました。会社に戻ってきてからも数多くのグローバルプロジェクトに携わっています。

BCGの他の国のオフィスで働くコンサルタントと、英語でコミュニケーションし、一つの方向に向かって業務を進めていくと様々な問題が起こるのですが、そのような波瀾万丈さを含めてグローバルな組織をマネジメントする面白さがあり、また、グローバルファームであるBCGの強みが一層活きると考えています。

 

貴社について

EL

他のコンサルティングファームと比較した、貴社の特徴を教えてください。

荒木様

BCGと他のコンサルティングファームの違いについて、プロジェクトとカルチャーに分けてお話をさせていただきます。

プロジェクトの観点では、グローバルにビジネス展開している各業界とトップクラスの日系企業がクライアントとして多いことが特徴です。日系企業は最終意思決定者である経営層が日本にいるケースが多く、意思決定の根幹に携わることができます。経営層とディスカッションする機会も多いので、やりがいの大きさという点では非常に魅力的だと感じています。もちろん多国籍・外資系のグローバル企業のクライアントも多く、どちらも選べるくらい多くのプロジェクトが動いています。

続いて、カルチャーの観点では、メンバーが一丸となって一緒に頑張っていくというウェットな文化がある会社だと感じています。面倒見がよく、また泥臭く仕事をしている人が多い部分も個人的にはすごくフィットした部分だと感じています。

河野様

BCGは既存の型に当てはめて戦略を考えていくのではなく、クライアントのことを深く理解した上で、テーラーメイドでお客様と一緒に戦略を作っていくのが特徴です。まずはクライアントのことを徹底的に知り、その上でグローバルの知見やケーススタディを参考にしながら、何がクライアントに一番フィットするのかを考え・決めていくのが特徴だと思います。

EL

貴社で働く魅力について教えてください。

河野様

一言でいうと、”すごい人”が多いです。頭の回転が早く、ファシリテーション能力もあり、クライアントの心をガッチリ掴めて、かつ社内のメンバーにも配慮があって信頼関係を築ける大変優秀な人が数多く在籍しています。「自分もあの人みたいになりたい」と思えるような人と一緒に働ける環境はとても魅力的です。

荒木様

BCGで働く魅力は2つあります。

1つ目はキャリアパスが多様なことです。私は入社してからいくつかのヘルスケア領域のプロジェクトを経験して自分自身にフィットしたと感じたため、当時の上司にヘルスケア領域のプロジェクトがやりたいと言い続けていました。上司が私の希望を汲み取ってくれたことでヘルスケア領域のプロジェクトに数多く参画でき、自身の専門性を深めることができました。また、BCGでは社内イベントも盛んに行われているのですが、その企画に携わりたいと伝えていたところ、幹事として企画する立場を任せていただくことができました。親身に相談に乗ってくれる上司がいますし、個々人のニーズに合わせて多くの機会を提供してくれる会社だと感じています。

2つ目は柔軟な働き方ができることです。必要であれば河野さんのように時短勤務をすることもできますし、ライフステージに合わせて働き方を変えていくことができます。さまざまな形での働き方を提供している会社なので、のびのびと働くことができていると感じています。

 

貴社のサポート体制について

EL

BCGのサポート体制について教えてください。

荒木様

BCGには「ハッチ」と呼ばれる、新卒~第二新卒の若手社員が入社直後に参加できるコミュニティがあります。そこでは、同期の仲を深めるために、さまざまなレクチャーや学びの共有機会を提供してくれます。

その他にも、入社してから半永続的に続いていくサポートが大きく分けて2つあります。

1つ目はキャリアアドバイザー制度です。キャリアアドバイザーと呼ばれる固定のシニアメンバーが、定期的にキャリアに関する相談に乗ってくれます。悩んでいたり、少しつまずいてしまっていたりするときには適切なサポートをしてくれます。

2つ目はさまざまな研修制度です。高頻度でやっている研修制度としては、毎週金曜日に実施している“金トレ”と呼ばれる研修会があります。その他にも研修には最近より一層力を入れており、グローバルの研修も実施しています。

河野様

私も入社後に「ハッチ」に所属していました。入社して間もないタイミングで、同じ時期に入社したメンバーと交流し、本当に些細なことでも相談し合える環境があったのは大きな支えになりました。また、ハッチで開催されるイベントでは、1年目としてのプロジェクトでの動き方/Tipsの共有や、社内の様々な方との交流会などが開催されていました。

キャリアアドバイザー制度に関しては、私も現在進行形でお世話になっているのですが、長期的な視点で自分自身のキャリアについて相談できる方がいるのはとても心強いと思っています。キャリアアドバイザーにはどういうキャリアパスを描いているのか、どういうことを社内で実現したいのかということを相談することができます。社内のナレッジをフルに活かしてアドバイスをくださるので、とても良いシステムだと感じています。

EL

未経験から転職されて、苦労した点はありますか?

河野様

業務に必要な基礎知識は前職と似ている部分があったのですが、コンサルタントとしての基本的なスタンスを身につけるのは非常に苦労しました。コンサルタントはさまざまな情報の中から自分のスタンスをとって、それを能動的に発信していく姿勢が求められます。BCGに入社した当初は、自分の意見を持てずに、情報収集だけで終わってしまうことがよくありましたね。

荒木様

日本では、上位下達式で意思決定がされる企業も多く、若手のうちには自分の意見を主張することが推奨されていないケースもあると思います。そのためBCGに転職してきた人の中にも、「こんなに自分の意見を上司にぶつけていいのだろうか」と戸惑う方も多いですね。

EL

未経験からキャッチアップする際に役立ったものはありますか?

河野様

キャッチアップするために役立ったものは2つあります。

1つ目はフィードバック文化です。BCGは非常にフィードバックを大切にする会社で、プロジェクトのリーダーにお願いすれば、ウィークリーであってもデイリーであってもフィードバックの時間を取って頂けます。そこで自分の考え方の癖やお客様とのコミュニケーションの方法を迅速に見直すことができます。上司からフィードバックをもらい、それをリアルタイムで反映・改善していくというサイクルを回していくことで、短い期間で飛躍的に成長することができました。

2つ目は社内での知見のシェアリングです。BCGでは先輩方の成功談・失敗談の両方をシェアリングしてくれる機会が数多くあり、プロジェクトでつまずいた時の対応方法や海外オフィスでの働き方、さらに子供がいる中でのタイムマネジメントの方法まで非常に幅広い事柄について社内でシェアする仕組みがあります。私自身もそこから多くの学びを得ることができましたね。

荒木様

BCGの強みとして徒弟文化のようなものが根付いているということがあります。自分が教えてもらったことや学んだことを他のメンバーに伝えていこうと考えているメンバーが本当に多く在籍しています。20年以上勤務しているようなベテラン社員でも、他のメンバーから積極的に学び続ける姿勢を持っていますし、自分が得たものを他のメンバーに還元することを意識している人が多いですね。社員一丸となってお互いに高め合っていく文化があると考えています。

貴社での働き方について

EL

貴社での働き方の特徴について教えてください。

河野様

私は今年の4月に復職したのですが、最近1歳になった子供と一緒に過ごす時間も今は確保したく時短での働き方を選択しました。BCGではフレックスタイムというシステムがあり、プライベートの状況に応じて柔軟に勤務時間を設定できるようになっています。私は妊娠していた時からフレックスタイム制度を活用していました。

何時から何時まで働くのか、何曜日をお休みにするのか、など自由に自分の働き方を設計できる様な柔軟な制度で、私も本当に助かりました。長い社会人人生の中で、プライベートの方を優先したいと思う時期は誰にでもあると思います。そのような時に融通の利きにくい固い制度ではなく、柔軟に働き方を変えられる制度があるのは本当にありがたいと感じています。

荒木様

育児や出産だけではなく、もう一度大学院で学び直したいから時短勤務を選択する人もいます。それぞれのキャリアパスに応じて自由に働き方が選択できるというのは大きなメリットだと思います。

もしかしたらコンサルタントのイメージとして365日ガツガツ働いているのをイメージする方もいるかもしれませんが、BCGではメリハリをつけた働き方が実現できています。プロジェクト毎に「ほっと一息」休暇と呼ばれる有給休暇取得奨励制度があり、プロジェクトが終われば、ゆっくり休みを取ることもできます。また、年末年始や夏季休暇などで週末を繋げて長期休みを取得することも可能です。頑張る時はしっかり頑張りますが、休み時にはしっかりと休むというメリハリのついた働き方ができるのもBCGの魅力です。

求める人物像について

EL

貴社が求める人物像について教えてください。

荒木様

私が考えるBCGが求める人物像は大きく分けて2つあります。

1つ目は、誠意を持って働ける人です。

お客様にとって真に必要なことはなにかということに真正面から向き合って、誠実な姿勢でプロジェクトに取り組み、付加価値を出せる人と一緒に働きたいと思っています。また、お客様だけでなく、一緒に働いているチームメンバーに対しても誠意を持って接することができる人であれば嬉しいです。

2つ目は、色んなバックグラウンドを持った人と働きたいと思える人です。

BCGにはさまざまなバックグラウンドを持ったメンバーが在籍しており、それが強みの一つですので、是非その環境を楽しめる人と一緒に働きたいと思っています。最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、柔軟な姿勢を持っている人を求めています。

 

河野様

コンサルティングはチーム戦なので、チームメンバーの一員として最大限の価値を提供したいという熱い想いを持っている方と一緒に働きたいと思っています。メンバー相互で刺激し合い、より良い議論を行うためにも、プロアクティブに議論に参加したり、自分の意見・想いを持って取り組んでくれる人と一緒に働きたいです。

候補者の方へのメッセージ

EL

最後に、候補者へ一言お願いします。

荒木様

本当に様々なバックグラウンド・専門性・個性を持った方が活躍されているので、まずは偏見を持たずに門戸を叩いてほしいと思っています。BCGはクライアントファーストで考えるという部分を含めて、特徴がある会社だと思っているので、100人いたら100人全員に合う職場ではないかもしれません。ですが、フィットする人にはすごく働きやすい環境だと思うので、勇気を持って飛び込んできてもらえたら嬉しいです。

河野様

BCGではコンサルタントとして本当に多様な産業やトピックに携われます。また、自分の成し遂げたいことや目指す方向性が決まっていれば、自分自身で働き方を柔軟に設計できる会社だと思います。ぜひ 飛び込んできてもらって、自分のさまざまな可能性を発掘していってほしいです。

EL

本日は貴重なお話有難うございました。

企業プロフィール

Profile

ボストン コンサルティング グループ

  • 荒木 英恵 様

    プリンシパル

    2015年に新卒でBCGに入社。ヘルスケア業界の様々なクライアント(製薬企業・医療機器メーカー・病院等)を中心に、全社中長期戦略策定・グローバル&国内組織改編、営業戦略/体制改革等の幅広いプロジェクトに従事。

  • 河野 佑季 様

    コンサルタント

    日系の投資銀行を経て、2017年にBCGに入社。PEファンドや事業会社を中心に、ビジネスデューデリジェンスや投資方針の策定支援等のプロジェクトに従事。

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