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財務コンサルタントとは?仕事内容や必要なスキル・資格を詳しく解説

Post Date2023-03-14 / Update-date2024-03-27 /
Categoryキャリア・働き方特集 金融コンサル特集

ここでは財務コンサルタントへの転職について解説させて頂きます。ご覧いただいて有利に転職を進めていただけますと幸いです。

  1. 財務コンサルタントとは?
  2. 財務コンサルタントの具体的な仕事内容
  3. 財務コンサルタントの平均年収
  4. 財務コンサルタントに求められるスキル・資格
  5. 財務コンサルタントへの転職に有利な経験
  6. 財務コンサルタントの具体的な転職先
  7. 財務コンサルタントに向いている人の特徴
  8. 財務コンサルタントのキャリアパス・選択肢
  9. 財務コンサルタントの需要と今後
  10. まとめ

財務コンサルタントとは?

財務コンサルタントは財務に特化したコンサルティング業務を行う職種です。仕事内容は多岐にわたりますが、その中でもM&Aに関するアドバイザリー業務や資金調達・投資戦略の立案、金融機関での業務プロセスの改善などが主な仕事内容です。

クライアントとなる企業の資産状況を分析・調査した上で、具体的な戦略プランや改善策を提案していきます。顧客によって置かれている状況や抱えている課題が異なるため、臨機応変に対応することが求められます。あらゆる資産を数値化して、クライアントの価値を向上させることがミッションであり、現状を正確に把握し、企業価値を高めるためのコンサルティングを実施する役割を果たします。

財務コンサルタントの具体的な仕事内容

財務コンサルタントは財務会計に関するコンサルティング以外にも、IR支援やM&A支援などさまざまな仕事を担います。以下の5つが財務コンサルタントの主な業務です。

財務・会計業務の改善

財務や会計業務の改善を行うのも財務コンサルタントの仕事です。
業務フローの見直しやツールの導入などを行い、業務を効率化することで、財務・会計部門の強化を支援します。また、グローバル進出を計画している企業には、国際会計基準(IFAS)の導入を支援するなど、財務・会計業務に関する支援を幅広く行います。

M&Aの支援

M&A戦略の支援も財務コンサルタントの仕事の1つです。クライアントに最適なM&A戦略を策定し、企業の成長を手助けします。具体的には、 M&A対象企業の財務、法務、経営状況などを詳細に調査し、リスクや機会を評価するデューデリジェンスを実施したり、買収や合併に関する交渉をサポートしたりしてクライアントの利益を最大化するための戦略を提案します。
また、 M&Aが完了した後、両社の統合計画や業務統合の支援を行い、シナジー効果の最大化の支援も行うこともあります。

財務戦略の策定

クライアントのビジネス目標やニーズに応じて、最適な財務戦略を立案します。財務諸表の分析や、競合企業との比較を通して、クライアントの財務戦略策定を支援します。その際、資金調達戦略や投資戦略の提案も行い、クライアントの財務を総合的に支援します。また、税法や会計基準への対応や財務リスク最小化措置の提案も担当し、クライアントの内部統制をより強固なものにします。

IR支援

株主とのコミュニケーション戦略の策定や投資家向けプレゼンテーションの作成を担います。企業が株主や投資家との関係を構築し、維持するための戦略立案をサポートしたり、業績や戦略を投資家にわかりやすく伝えるための資料の作成を支援したりします。

事業計画・再生の支援

クライアントの事業計画や事業再生の支援を行うことも財務コンサルタントの役割の1つです。収益予測や市場分析、資金調達戦略の策定を通じて、成長戦略やリスク管理のためのロードマップを敷いていきます。
また、事業の再生戦略の策定も行います。資産売却や事業ポートフォリオの再構築を行い、事業の収益性や競争力の向上を測ります。

財務コンサルタントの平均年収

財務コンサルタントの平均年収ですが、ファームや役職・経験年数によって違いがあります。ここでは外資総合ファームでの代表的な実務経験年数・役職でのおおよその平均年収をご紹介致します。
実務経験が2年程度のアナリストですと500万〜700万円、実務経験が4年程度のコンサルタントですと700万〜1,000万円、実務経験が5年程度のマネージャーだと1,000万〜1,400万円、実務経験が7年以上のシニアマネージャーになると1,500万円以上の年収が平均的です。さらにパートナーの職位まで上った場合には、2,000万円は優に超える報酬が得られます。以上のデータから分かるように、財務コンサルタントの平均年収は高い水準にあると言えるでしょう。

財務コンサルタントに求められるスキル・資格

財務コンサルタントは企業の現状を把握し、解決策の提案を行う職業です。クライアントの発展のために、高度な知識やスキルを活用し、スピード感を持って課題解決へ導かなければなりません。ここでは、財務コンサルタントに求められるスキル4つを解説します。

論理的思考力

財務コンサルタントに限らず、企業の課題解決に携わるコンサルタントには論理的思考力の高さが求められます。解決したい課題から論理的に逆算し、具体的にどのようなプロセスで課題解決まで導いていくのかを考えていくことが必要です。また論理的思考力だけでなく、クライアントから課題を聞き出すヒアリング能力や担当者に具体的な戦略をわかりやすく伝えるためのプレゼンテーション能力などが求められるでしょう。

会計や財務に関する知識

財務コンサルタントの業務は多岐にわたり、資金調達における戦略立案や会計業務フローの見直しなどの業務があります。そのため財務コンサルタントには会計や財務に関する専門的な知識が求められるケースが多くあります。金融業界での業務経験や一般事業会社での財務に関する経験があれば、財務コンサルタントへの転職には有利に働くでしょう。

コミュニケーション力

クライアントの現状を的確に把握し、実現可能な財務戦略や解決策を提案するのが財務コンサルタントの役割です。その際、提案する際の表現や話し方を工夫し、相手に納得してもらえるようなプレゼンを展開しなければなりません。そのため、分かりやすく伝わるように話す順番を「組み立てる力」や提案内容を正確に「伝える力」が求められます。また、クライアン

ビジネスレベルの英語力

財務コンサルタントとして働くために、高度な英語力は必須ではありません。しかし、グローバル化が進んでいる現代において業務内で英語に触れる機会があるかもしれません。特にグローバル展開しているコンサルティングファームに勤務している場合やグローバル企業をクライアントに持つ場合は英語力が活きる場面が多いでしょう。
そのためTOEICやIELTSなど英語力を証明する試験を受けてみても良いでしょう。

財務コンサルタントへの転職に有利な経験

財務コンサルタントとして働くために資格は必須ではありません。しかし、取っておくと有利になる資格は存在します。ここでは、財務コンサルタントになるために有利に働く資格を紹介します。

公認会計士・税理士

公認会計士や税理士は、財務コンサルタントを目指す上で有利になる資格と言えるでしょう。公認会計士は日本三代国家資格の1つに入る最難関資格です。会計に関する高度な専門知識を持ち合わせているのが特徴です。。
また、税理士は税務に特化した難関資格です。どちらも資格の取得を通じて得た知識を活かし、財務諸表を分析し、財務の観点から経営コンサルティングを実行できるでしょう。
公認会計士と税理士を取得する人の大半は、財務コンサルタントとしてではなく、監査法人や税理士事務所などで勤務したのちに、財務コンサルタントとしてキャリアチェンジを行うことが多いです。しかし、これらの資格の勉強を通じて得た知識は財務コンサルタントの業務に非常に役立つため取得しても損はない資格と言えます。

中小企業診断士

中小企業診断士とは、経営コンサルタントを認定する唯一の国家資格で、「日本版MBA」とも言われています。
合格率が20%ほどの難関資格ですが、学んだ知識をコンサルティング業務に直接活用できる資格です。中小企業の経営状況を分析し、適切な解決策を提案する力を身につけられるため、財務コンサルタントの業務にも直接役立つ資格と言えます。

財務コンサルタントの具体的な転職先

次に財務コンサルタントの具体的な転職先についてご紹介します。

コンサルティングファーム

コンサルティングファームでは、財務や会計の実務経験や金融機関での法人営業などの経験を活かせます。コンサルティングファームでは課題解決に向けてプロジェクト単位でチームを組んで仕事をするため、その中で自分の専門性が活きる業務を担うことが可能です。

FAS系ファーム

FAS系ファームでは主にM&A戦略立案や、デューデリジェンス、バリュエーション、フォレンジック、PMIなどを実施します。金融業界での企画業務や事業会社での投資企画、あるいは法務や税務・会計の知識を活かして、より専門性の高い仕事を行うことが可能です。

監査法人

監査法人では、アドバイザリー業務の経験や監査法人での監査業務、そして金融機関の主計部における実務経験を活かせます。内部統制や会計に関する高い専門性を活かしたコンサルティングをすることができます。公認会計士の資格を持っている場合、特に有利に働きます。

財務コンサルタントに向いている人の特徴

財務コンサルタントに向いている人の特徴は3つあります。

1つ目は、対人関係における能力が高い人です。財務コンサルタントには論理的思考力などの基本的なスキルも求められますが、「人間的な魅力」や「コミュニケーションスキル」などの対人関係におけるポテンシャルの高さも必要となります。財務コンサルタントはチームで動くことも多く、周りのメンバーと協力して円滑にコミュニケーションが図れる人が向いています。

2つ目は、適応能力の高さです。財務コンサルタントはプロジェクト単位で動くことも多く、クライアント毎に対応を柔軟に変えていく必要があります。またプロジェクトは時間が限られていることも多く、厳しい条件で最適なソリューションを提供することが求められると言えるでしょう。

3つ目は、学び続ける向上心がある人です。世の中の情勢が目まぐるしく変化する中で、財務コンサルタントに求められるスキルも変わっていきます。極端な場合、会計基準の変更や税務面での変更もあります。常にアンテナを張って、最新の情報にキャッチアップしていく必要があるでしょう。また数字面での緻密さや法令遵守の高い倫理観も求められます。

財務コンサルタントのキャリアパス・選択肢

財務コンサルタントになってからのキャリアパスには数多くの選択肢があります。財務会計分析の実績を活かして、投資銀行やファンドなどの金融機関へ転職する人もいますし、同じコンサルティングファーム内でキャリアを積んでマネージャー・パートナーへキャリアアップを目指す人もいます。また財務・会計部門やM&A部門のメンバーとして事業会社に転職し、経営企画や財務の中核メンバーになる人やCFO(最高財務責任者)として活躍する人も存在します。その他には他のコンサルティングファームに転職したり、コンサルタントとして独立したりする人もいるでしょう。

財務コンサルタントの需要と今後

財務系コンサルティングファームは財務コンサルタントを募集している会社が多く、今後も需要は拡大していくことが予想されています。最近ではフィンテックへの対応や活用を考えている企業も増えてきています。また上場企業では国際会計基準(IFRS)への移行が進んでおり、IFRSに関する知見を持ったプロフェッショナル人材を求めている企業が増加してくることが考えられます。財務コンサルタントに求められるものも時代と共に大きく変化しており、立ち止まることなく時代の変化にキャッチアップしていく必要があるでしょう。

まとめ

財務コンサルタントへの転職について詳しくご紹介していきました。財務コンサルタントは市場のニーズが高まっていることもあり、財務コンサルタントを志望する人も増えています。財務コンサルタントは大きなやりがいがある職種ですが、その一方で大変さも多くあります。財務コンサルタントへの転職を考えている人は、業界研究や専門のエージェントの活用等を通じて情報を収集し、自分のスキルや実績を棚卸しするなどの事前準備をしっかりしてから臨むようにしましょう。

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