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金融ITコンサルタントとは? 役割や業務内容、プロジェクト例について

Post Date2020-08-19 /
CategoryIT・デジタルコンサル特集

現在、金融機関は非常に大きな変換期にあります。海外と比較してもレガシーなオペレーションの変革、顧客体験の大幅な改善のため、銀行・保険業界を中心とした金融業界は業務のデジタル化(DX)をこれまで以上に推し進めております。
本記事ではまさにそのDXにも貢献している金融ITコンサルタントについて、その役割や業務内容、案件事例を纏めました。

金融ITコンサルタントとは

金融ITコンサルタントは、金融業界(銀行・証券・保険)における様々な課題を豊富なITソリューションと金融業界の知見と経験を用いて解決していくコンサルタントです。
近年のデジタルテクノロジーの発展、デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展は、全ての業界を巻き込んだトレンドになっています。金融業界もその例外ではなく、デジタルテクノロジーをどのように活用し、従来の企業・業界が抱える問題を解決し、自らのビジネスモデルを新しい時代に最適化していくのかは、企業の生き残りをかけた重要な問題です。

更に、2020年の新型コロナウィルスはこのような動きに拍車をかけました。外出が制限される環境の中で、商品のオンライン購入が増加し、コロナへの感染対策としてキャッシュレス化が進みました。このような状況下で各金融機関はDX計画を早期化させる動きを見せています。

金融ITコンサルタントは、クライアント企業特有の課題や特徴を正確に理解するための高いレベルでの業界理解と、問題解決のための提案やソリューション導入支援のための最新のITスキルの知見・経験を用いて、クライアントの課題を解決策の提案、実行支援を行い、売り上げを伸ばすことを目指しています。そのため、金融ITコンサルタントのプロジェクトは、これまでの業務を単純にデジタル化するだけではなく、企業全体ひいては業界全体のビジネスモデルを破壊的に変革し新たな時代を切り開く可能性を秘めており、自分の仕事にやりがいを持って取り組める環境となっています。

金融ITコンサルタントの業務内容

金融ITコンサルタントは、金融業界を中心としたITコンサルタントですので、業務内容はITコンサルタントの業務内容と類似性が多くあります。各クライアントや案件によって業務内容は異なりますが、大きく分けると業務内容は以下の5つに分類されます。

(1)IT戦略策定やIT組織立ち上げ、ITデューデリジェンスなど

クライアント企業の担当者や経営陣へのインタビューを行い、クライアント企業の抱える問題とその原因を分析し、中長期的な企業のIT戦略の立案を行います。また、ITデューデリジェンス(資産査定)業務として、M&A先の企業のIT資産の査定やM&A後のIT部門統合を担当することがあります。

(2)ERP導入やSCM・CRMシステムの導入支援など

企業の課題解決の方法として、ITソリューション(ERP導入やSCM・CRMシステム)の導入支援を行う業務です。クライアント企業の特徴や課題原因を踏まえ、最適な製品・オプションの選択を行います。企業と製品の双方との理解が絶対的に重要であり、クライアントへの製品の提案だけではなく導入段階におけるプロジェクトの管理や導入後の効果測定まで一貫したプロジェクトを行っている場合もあります。

(3)ビックデータ、モバイルを使った業務改善提案

金融機関では、特にビックデータを使用した業務は非常に重要でありデータサイエンティストの重要性は高くなっています。また、ネットバンキングやキャッシュレス決済といったオンライン上で完結する業務も多くなっており、今後、さらに業界の中心的な話題になっていくことが期待されます。

(4)ITのインフラやアウトソーシング、資産管理

金融機関は、巨大システムを各社保持しているためインフラ構築やIT資産管理の案件も多くなっており、クライアント企業の特徴に合わせた最適なインフラ構築や資産運用計画の提案を行なっています。

(5)ITに関する、リスク管理、セキュリティ対策

現在、ITリスク管理やセキュリテイ対策は業界全体において緊急を要する問題であり、コンサルファームへ多くの相談が寄せられています。金融機関は、顧客情報という非常に重要かつ膨大なデータを持っているため、セキュリティ対策には他の業界以上に気を使っています。また、コンサルファームはリスク・セキュリティ管理以外にもコンプライアンス対策や、データを利用した経営分析など様々な分野の業務を行なっています。

金融ITコンサルタントの役割/SEとの違い

金融機関には膨大なシステムを所持しているため、金融業界に関係しているSEの数も多くなっており、金融ITコンサルタントと金融系のSEは混合されがちです。勿論、プロジェクトによって業務内容は異なるため一概には言えませんが、SEはシステム構築のプロとしてシステム開発/改修に携わるのに対して、コンサルタントは問題解決のプロとしてITを武器に経営課題の解決案を立案し実行支援を行っているという違いがあります。
詳しくは、以下のページを参照ください。

ITコンサルタントとは?仕事内容や年収などを紹介

金融ITコンサルタントが求められる理由

金融業界では、近年のマイナス金利政策によって、金融機関は売上を伸ばすことが難しくなりつつあり、各サービスにおけるコストカットや業務の最適化は喫緊の課題となっています。
また、金融業界は現在、大きな変革期であり、Fintechを中心としたデジタル技術の導入、他の産業からの金融業界への参入、経営のボーダーレス化による海外進出など要素が複雑化し競争は激化する状況となっています。このような状況下で、日々進化を続けるデジタル技術の導入に乗り遅れることは、ライバル企業との差に繋がりかねません。また検討すべき要素が急増した現在において、一元的なシステム構築が行えない場合には、さらなるコスト増をもたらし、それ自体がリスクになりかねません。そこで、金融I Tコンサルタントを雇い、ITソリューションをコンサルタントの元で導入することで、一元的なシステムを構築しつつコストカットの実現を目指そうとしています。

金融ITコンサルタントになるメリット

キャリアの選択肢を広げることが可能

金融ITコンサルタントとして働くことは、後のキャリアの選択肢を広げることにつながります。業務の中で、さらなる金融業界とITソリューションへの高度な専門知識を獲得することが出来るため、金融業界の企業のIT部門担当者から他の業界の事業会社の経営戦略、財務、ITの責任者としてのキャリアまで幅広いキャリアを選択することが出来ます。

新スタンダードを作りに参画できる

前述した通り金融業界は変換期にあるため金融ITコンサルタントとしての自分の業務が目に見える形で業界全体を改変する可能性があります。
金融機関におけるDX導入業務は、単に人件費削減のために単純業務をデジタル化するだけでなく、企業のビジネスモデルを根本的に転換するものでもあります。
そのため、新しいモデルを他企業が模倣することで、それが業界の新スタンダードになる可能性もあり、自分の仕事が業界全体、ひいては社会全体に影響を及ぼすことが出来る可能性があります。

金融ITコンサルタントの年収は?

金融ITコンサルタントの年収は各ファームや役職によってまちまちであり、一概に言うことはできません。しかし、コンサルタントとして高いレベルで成果を出すことが常に求められるため、平均的に報酬の水準は高いと言われています。そのため、順調に昇進を重ねていけば年収1000万円を目指すことができる環境です。
ただし、コンサルタント業界は成果主義的な性格を持っており、成果を出せばその分の報酬を期待できますが、何もしないで高い報酬を期待することが出来ると言う訳ではない点は注意が必要です。

金融ITコンサルタントとして働く難しさ

金融とITの双方についての知識が必要

金融ITコンサルタントとして働く場合、クライアントの問題発見と適切なソリューションの提案・導入のために金融業界とITソリューションのその双方についての知識が必要になります。ただし、その双方の業界知識に精通していない場合でも、コンサルタントのプロジェクトはチーム単位であるため、チームの中でコンサルタントとして活躍できると評価されれば、採用される場合があります。また、コンサルタントとして採用された後も、金融業界、ITソリューションに関する最新の知見を日常的にアップデートするため日々勉強を続けていく必要があります。

常に高いハードルを求められる

金融ITコンサルタントは、金融業界全体の変革を行うことが出来るやりがいのある仕事であるゆえ、高いレベルでのハードルを常に求められます。特にデジタル技術に根差したビジネスモデルの変革を行う場合には、ゼロベースでプロジェクトを行い、時には企業の問題解決のために経営陣と対立、説得を行いながら、業務を行っていく場合もあります。

金融ITコンサルタントのプロジェクト事例

A銀行DX支援〜アクセンチュア社HPより一部抜粋〜

デジタル・トランスフォーメーションのプログラムにおいて、店舗戦略やアプリバンク戦略への布石となる1つの取り組みが、店舗タブレットです。アクセンチュアが開発した、チャットとAI(人工知能)を活用した新プラットフォーム“Chat Co-Robot” をベースに、A銀行とアクセンチュアが協働でソリューションを開発し、2018年10月よりサービスを開始しました。
今後、A銀行での3年間にわたるデジタル・トランスフォーメーションプログラムでは、店舗タブレットを皮切りに、住宅ローン、カードローン、アプリバンクと拡大するとともに、店舗ネットワークの見直しや次世代店舗のデザイン・移行など各種プログラムをアクセンチュアとともに順次実行します。

RPAを活用し、B銀行の本部業務効率化を支援〜PwC社HPより一部抜粋〜

PwCコンサルティングと、PwCあらた有限責任監査は、B銀行の本部業務改革の一環として、RPAを活用した業務効率化のソリューションを提供し、20以上の業務で本格稼働を開始したことを発表します。具体的な支援内容は以下の通りです。

①コンプライアンス関連業務のRPA化

AML(アンチ・マネー・ローンダリング、資金洗浄対策)・KYC(ノウ・ユア・カスタマー、顧客確認)関連業務における膨大な情報収集作業をはじめ、コンプライアンス関連業務の定型作業にRPAを適用し、年間約25,000時間分の業務量削減を実現。

②市場部門のフロント力強化に向けたバック部門のRPA化

市場フロント部門が収益獲得業務に集中できるように、市場部門全体の事務業務量を削減に向けて市場バック部門の業務量の抜本的な削減を支援。将来的には、海外拠点やグループ会社への展開のほか、RPAやCognitive OCRにとどまらず、AIやData Analysisなどの先端テクノロジーを活用していくことにより、さらなる業務効率化・高度化を実現できると考えています。

転職するために必要な資格や経験は?

金融ITコンサルタントとしての業務は幅広く存在しており、転職するために必須な具体的な資格や経験はなく、各ポジションによって必須とされる要件は異なります。また、面接では、コンサルタントとして活躍するために必要なロジカルシンキング能力などのコンサルタントとしてのポテンシャル、金融業界、ITツールへの知識・経験を示す必要があります。
そのため、前職で経営企画や新規事業立案に従事していた経験や、PM、PJとして取り組んできた経験などは、コンサルタントしてのポテンシャルの存在を示すために重要だと言えます。

また、IT業界出身者で各ITツールへの知見を持っていたとしても、自分のこれまでの経験や知見を活かすことが出来る求人と正確にマッチングするが出来なければ転職に成功することは難しくなってしまいます。そのため、各ファームのIT部門の特徴やポジションの要件について調査を行い、正確に理解する必要があります。

まとめ

今回は、金融ITコンサルタントについて紹介を行いました。現在、金融業界からのDX支援の相談が増えていることを受け、コンサルファームも人材の積極採用を行っています。ただし、候補者自身と求人要件がマッチいていることが大前提となっていますので、しっかりと調査を行うことが重要となっています。
弊社では、転職支援として無料の面談を行い、案件の紹介や面接対策を行っています。自分にあった案件を知りたい方やコンサル業界への転職に興味がある方などご気軽にご相談ください。

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