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企業インタビュー 詳細

Special Interview

有限責任監査法人トーマツ|リスクアドバリー事業本部-ファイナンシャルサービシーズ|H・T様、N・S様

Post Date2023-04-22 /
Category日系, 女性, 金融,

有限責任監査法人トーマツ、リスクアドバリー事業本部-ファイナンシャルサービシーズのH・T様、N・S様にインタビューの機会を頂戴し、有限責任監査法人トーマツにおける同部門の特徴、プロジェクト内容、求める人材像についてお話し頂きました。

ご経歴について

EL

お二人のご経歴をお伺いできますでしょうか。

H・T様

私は新卒で証券会社に入社し、リテール営業関連の業務に従事した後、総合コンサルティングファームに転職しました。そこでは金融機関のリテール領域における営業改革や業務改革のプロジェクトに参画しました。その後、2018年に有限責任監査法人トーマツ(以下、トーマツ)に入社しました。

N・S様

私は新卒で銀行に入り、外国為替関連の業務に2年ほど従事していました。その後、今までの経験を生かしつつ、自身の専門性を高めていきたいと考えるようになり、転職を志しました。何社か採用試験を受けましたが、トーマツでは選考時に、面接官が私の質問に対して非常に丁寧に回答してくれた印象を受けました。その面接官が現在の上司にあたる人なのですが、「このような人がいるチームで働きたい」と思い、2020年に転職することを決めました。

EL

H・T様は、なぜトーマツのリスクアドバリー事業本部-ファイナンシャルサービシーズ(以下、RA-FS)に参画したのですか?

H・T様

総合コンサルティングファームでは、会社の業績などを伸ばすための“攻め”のコンサルティングに取り組んでいたのですが、その一方で法令遵守やリスク管理などの、いわゆる“守り”のコンサルティングは経験がありませんでした。私自身の今後のキャリアを考えた時に、守りのコンサルティングの知見も増やしたいと思い、RA-FSユニットに参画しました。

RA-FSユニットについて

EL

所属されているRA-FSユニットについて教えてください。

H・T様

RA-FSユニットには200人強のメンバーが所属しており、さらにリスクやコンピテンシー毎に細かいチームに分かれています。小さいチームですと3、4人のチームもありますし、大きなチームですと20人ほどのチームもあります。様々なバックグラウンドを持ったメンバーが所属しており、金融機関出身のメンバーもいれば、コンサルティングファームや他の監査法人出身のメンバーもいます。

RA-FSユニットでは、クライアントに対して法令遵守態勢構築やリスク管理高度化など、守りのアドバイザリーサービスを主に提供しています。クライアントは、預金などを中心に取り扱う伝統的な金融機関もあれば、キャッシュレス決済などの比較的新しいサービスを提供している事業者も、増えてきています。

EL

コンサルティングファームと監査法人のアドバイザリーの違いはどんなところにありますでしょうか?

H・T様

コンサルティングファームと監査法人では働き方が少し異なっていると思います。一般的なコンサルティングファームでは1つや2つ程度のプロジェクトに工数を集中して注力するような働き方が多かったのですが、監査法人ではより多くのプロジェクトに同時並行で携わることが出来る印象です。プロジェクトあたりの工数は少ないですが、複数のプロジェクトを抱えることが多いです。
またこれは個人的な感覚ですが、監査法人は比較的穏やかな人が多い印象があります。

EL

N・S様は、金融機関から転職されていますが、ギャップなどはありましたか?

N・S様

1つの部署で長く働き続け、時期が来れば定期的に異動する金融機関と違って、トーマツはプロジェクトごとにチームが組まれます。金融機関で総合職として働く場合、会社から言われる通りにしか異動できなかったり、異動すると数年は業務内容が固定されたりすることで、キャリア形成が思うように進まないことへの課題感がありました。一方、トーマツでは様々なプロジェクトでチームを組成するタイミングが頻繁にあるため「こういうプロジェクトに参画したい」と手を挙げると、その希望が通りやすい環境です。プロジェクトテーマのみならず、上司(≒マネジャー)についても同じことが言え、「この人と同じプロジェクトで働きたい」という希望を出すと、実際そのマネジャーのプロジェクトに入ることができることもあります。

プロジェクト事例について

EL

取り扱っている具体的なプロジェクト事例について教えていただけますでしょうか。

H・T様

私の所属するチームでは、銀行や証券会社などの伝統的な金融機関というよりは、比較的新しい金融サービスや事業を始めようとしている企業に向けたサービスを提供しています。新しい事業を始めるにあたってケアしておくべきリスク(内部管理体制や営業体制、許認可申請等)について、網羅的にアドバイスを行うプロジェクトが多いです。最近だとキャッシュレス決済関連の事業が多いですね。

また、同じグループのデロイト トーマツ コンサルティング(以下、DTC)と連携することもあり、DTCがクライアント向けに全社的な戦略策定を行い、“守り”のコンサルティングが必要な際に、私の所属するチームが担当する、といったプロジェクトもあります。

N・S様

個人的に印象に残っているプロジェクトが2つあります。
1つ目は、外資系金融機関が日本に進出する際に関わったもので、マネーロンダリング対策の態勢整備のお手伝いをしました。海外事例を見つつ、国内規制にどう適応していくべきか、広い視野を持たなければいけない点で大きな学びになりました。当プロジェクトでは同じチームのシニアスタッフの先輩とご一緒しましたが、「数年後にプロジェクト内でこういった役割を果たすことが求められているのだな」というロールモデルを、転職後早い段階で知ることができたのは非常に良かったと思います。

2つ目は昨今重要性が増す、AML/CFT態勢高度化関連の業務(常駐案件)です。クライアント先への常駐案件が非常に少ないチームに所属しているということもあり、今回私にとって初めての常駐案件となりました。常駐により、クライアントとのコミュニケーション機会が増加したことで、具体的にクライアントがどのようなことを求めているのか、今まで以上に考えながら業務に取組むことができていると実感しており、やりがいに繋がっています。

現在の働き方について

EL

現在、日々どのような働き方をされているか、教えてください。

H・T様

私は業務を大きく3つに分類しています。1つ目が対面で誰かと取り組む業務、2つ目が非対面で誰かと取り組む業務、3つ目が自分ひとりで進めることができる業務です。1つ目は、時間・場所が固定され、2つ目は、場所は固定されないものの時間が固定され、3つ目は、時間・場所ともに固定されません。この3種類の業務を、日々パズルのようにうまく組み合わせて、効率的に業務に取組んでいます。

トーマツは裁量労働制をとっているので、定時が決まっていません。そのため、業務の組み方次第で、業務の量を減らすことなく、プライベートの時間も大切にすることができます。プライベートで何かやらなければいけないことがある場合は、チームメンバーに事前に相談すれば柔軟に対応してくれますし、上司も相談に乗ってくれる環境です。

N・S様

現在は常駐のプロジェクトを抱えているので、いつもの働き方とは少し違う部分があるのですが、通常のプロジェクトだとミーティングがある時間以外はかなり柔軟に働けます。ハードワークを心配される方もいらっしゃると思いますが、私は今まで深夜まで働き続けなければならなかったプロジェクトはありませんでした。

EL

男性と女性で、働き方に違いはあるものなのでしょうか?

N・S様

男性と女性で、働き方の違いはないですね。男性・女性ともに、子どものお迎えがある場合は一旦業務を中断し、家に戻ってから業務を再開するといった働き方をしているメンバーもいます。

H・T様

もちろん、育児以外の事情についても同様で、うまく時間を使いながら、プライベートと業務を両立させているメンバーがほとんどです。

中途採用職員の受け入れについて

EL

御社には中途入所者も多いと思いますが、研修制度など受け入れ態勢について教えてください。

H・T様

実は、私のチームは全員が中途入社でジョインしたメンバーなのですが、研修制度などの体制はかなり整っていると思います。入社してから、まずは2~3週間の研修があり、所内のルールや基本的な知識などを学んでもらいます。最近では全てオンラインで実施していますね。

研修終了後は、必ずどこかのチームに所属することになっているので、そこからOJTが始まります。実際のプロジェクトに入ってもらって、実務をこなしながら覚えていくような体制になっています。リスクアドバイザリーの領域が未経験でも、アドバイザリー業務未経験でも、プロジェクトマネジャーやプロジェクトメンバーなど、多くのメンバーが丁寧に手厚くサポートしてくれるのでそこまで心配する必要はないと思います。私も、入社時点では、リスクアドバイザリーの領域の業務は、未経験でした。

N・S様

私もアドバイザリー業務未経験で入社したので資料作成にも慣れていませんでしたが、研修でしっかりとスライドの作り方などを学ぶことができました。また、OJTでは先輩の仕事ぶりを間近で見ながら業務ができるので、多くのことを学ぶことができます。

EL

研修終了後でも、能力開発ができるような仕組みや制度があれば、教えてください。

H・T様

チームごとに定期的に勉強会を実施していることに加えて、各人個別に勉強したいことが出てきた場合には、eラーニングも活用できます。eラーニングコンテンツは本当にたくさんあるので、特定のスキルを身につけたいと考えた場合に勉強できる環境は整っています。

N・S様

私の所属しているチームにはスペシャリストが多く、特定領域のニッチな資格を持っているメンバーも多く在籍しています。ニッチな資格なのであまりネットなどに情報が載っていないのですが、それらの情報もチームメンバーから提供してもらえます。様々な領域のスペシャリストが多く在籍しているので、個人の希望や考え方に基づいて、専門性を伸ばしやすい環境だと思います。

EL

社内にキャリア相談ができる相手がいたり、キャリア形成をフォローする体制があるのでしょうか?

H・T様

トーマツでは一人ひとりにコーチがつき、プロジェクトなどに関係なく、今後のキャリアや困っていることなどを色々と相談できる仕組みになっています。期初のタイミングで目標の設定なども行いますし、その進捗具合を見るために定期的に面談も実施するような体制になっています。

EL

プロジェクトへのアサインはどのように決定されるのでしょうか?

H・T様

プロジェクトのアサインについては、先ほどお話した「コーチ」に希望を伝えてもいいですし、入りたいプロジェクトのマネジャーに対し、直接希望を伝えることもできます。どのような形でなければならないという決まりはなく、色々な方法で希望を伝えることが可能ですので、比較的希望は叶いやすい環境です。

トーマツのRA-FSユニットで働くことの魅力について

EL

トーマツのRA-FSユニットで働くことの魅力について教えてください。

H・T様

一番の魅力は、やはりプライベートと仕事のバランスが取りやすいということです。コンサルティングファームに在籍していた時は、仕事とプライベートとの両立は非常に難しい部分がありました。ここは私が転職した理由のひとつでもあるのですが、トーマツは仕事もしっかりやりつつ、プライベートも充実させることができています。自分の裁量が非常に大きいので、ご家庭の事情などプライベートな理由で仕事をセーブしないといけないと思っている方にはオススメの会社です。

N・S様

やはり、自分の人生を自分で選んでいる感覚が強い点です。「こういうプロジェクトに参画したい」と手を挙げると、希望が通りやすい環境ですし、組織の仕組みとして個人の意思を反映させやすい体制になっていると感じます。

候補者の方へのメッセージ

EL

最後に、転職を検討している候補者様へ、メッセージをお願いします。

H・T様

仕事とプライベートを高いレベルで両立させたい方にはぜひジョインしてほしいと思っています。定時が決まっていたり、テレワークができなかったりと、仕事とプライベートの両方を充実させたいと思う方にとって、働きづらい会社はまだまだ多いと思います。トーマツであればそれまでの経験を活かして、プライベートを諦めることなく仕事に打ち込むことができますので、ぜひ一緒に働きましょう。

N・S様

トーマツの面接は、配属予定のチームの上司が面接官になるケースがほとんどです。私の面接の際も、現在所属しているチームのパートナーとマネジャーにお話を聞くことができました。面接時は選ばれる側であると同時に、自分の上司を自分で選べるチャンスでもあります。「この人のもとで働きたい」と感じることが出来れば、とても良いマッチングになると思うので、ぜひ一度、話を聞きに来てください。

企業プロフィール

Profile

有限責任監査法人トーマツ

この企業の詳細情報
  • H・T 様

    マネジャー

    新卒で日系証券会社に入社し、リテール営業業務に従事。その後、外資系コンサルティングファームへ転職し、金融機関に対し、戦略策定から実行・定着化まで、一気通貫での支援を行う。 2018年にトーマツに入社。金融機関向けのリスク管理高度化に係るプロジェクトを中心に、幅広く参画。現在に至る。

  • N・S 様

    新卒で邦銀に入社。外為関連業務に従事。 2020年にトーマツに入社し、国内金融機関向けAML/CFT態勢高度化対応や、外資系金融機関の免許登録申請アドバイザリープロジェクト等に従事。現在に至る。

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