NTTデータ経営研究所|事業戦略コンサルティンググループ(パートナー 加藤様&シニアマネージャー 小林様)
Post Date:
2018-02-02 /
Category:
戦略, シンクタンク, 日系,
本日はNTTデータ経営研究所 事業戦略コンサルティンググループ パートナーの加藤 賢哉様(写真:左)、シニアマネージャーの小林 洋介様(写真:右)にインタビューの機会を設けていただきました。
業務内容、組織、プロジェクト概要、求める人材像などについてお話しいただきました。
ご経歴について
EL
大学卒業後からこれまでの経歴についてお伺いさせて下さい。
加藤様
私は新卒でNTTデータに入社し、システムエンジニアとして大規模システムの設計・開発を約2年経験した後に、NTTデータ経営研究所へ移りました。きっかけは公募で最初は出向という位置付けでしたが、当時はちょうどシステム開発にも経営課題解決への貢献という観点が求められて来た時代でもあり、上流工程の重要性が増していることを肌で感じていたので、コンサルタントとしてキャリアを積んでいくことを決心し、当社へ出向ではなく転籍をして現在に至ります。
現職では、オールラウンドに非常に幅広い業種やテーマを経験してきました。全く見ず知らずの業界や見当のつかないテーマはないのではないかと思います。その中でも特に、大手総合商社様の食糧部門のトップマネジメントの方と縁があって長くお付き合いさせて頂いたこともあり、消費財流通の分野のプロジェクトには携わる機会が多くありました。
小林様
私は新卒で大手コンサルティングファームに入社し、そこでは通信メディアハイテク業界に対する営業改革やBPR等のコンサルティングを経験しました。その後に事業会社に転職し、新組織立ち上げなどの社内プロジェクト推進を行なっていましたが、事業会社では部門ごとの役割が細分化されていることに物足りなさを感じて再度転職を決意しました。
事業会社の経験を踏まえ、改めて考えた時に、コンサルティングファームであれば、ソリューション開発、マーケティング活動、セールス、デリバリー、リテンションまでを一貫して担当し、バリューチェーン全体に関与することが出来ることに気づき、コンサルティング会社に戻りました。
コンサルティング会社の中でもNTTデータ経営研究所を選んだ理由は2つあります。1つは組織として非常に成長している中で、組織と共に自分も成長していきたいと思ったこと。もう1つは、NTTデータ経営研究所はクロスインダストリーの組織の為、どんな業界/業態に対しても経営課題を解決していけるようなプロフェッショナルになれる環境であると考えたことです。
組織について
EL
事業戦略コンサルティンググループの概要・特徴について教えて下さい。
加藤様
事業戦略コンサルティンググループは約35人の組織です。主に民間企業に対して、「次代の成長基盤構築と競争優位確立に向けた真の”事業変革”と”事業創造”の実現をサポートする」ことをコアバリューとして、実践的なコンサルティングを信条としてサービスを提供しています。
特徴としてまず挙げられるのは、クライアントとテーマの幅広いバリエーションです。35人程度の組織で民間企業全てをカバーしテーマに制限もありませんので、大手ファームから中途で入社される方は、その幅広さに驚かれることが多いです。コンサルタントにとって幅広い領域のプロジェクトに関わることは、課題解決に不可欠となる「複眼的な視点」が培われますので、クライアントにより高い価値を提供することが出来るようになります。
また、NTTデータ経営研究所は新規事業開発のようなテーマが比較的多いのですが、そういったプロジェクトでも単に構想や計画の策定で終わらずに、実行支援まで行いクライアントの成功にコミットすることも特徴として挙げられます。あるプロジェクトでは、新規事業の構想策定から事業計画立案、事業化準備、ローンチ後にビジネスを軌道に乗せるまで数年がかりでコミットした実績もあり、そういった部分でクライアントからは手厚くサポートしてもらえるという安心感を持って頂けていると考えています。
ちなみに、親会社であるNTTデータとの関係についてよく聞かれるのですが、当ユニットでは指示や制約を受けることはほぼありません。むしろNTTデータが持つブランドやリレーションを積極的に利用していこうというスタンスです。例えば、提案においてNTTデータが持つ公共系の強みを活かして、業界横断的なテーマや新産業の新興などのテーマで他ファームとの差別化を図るといったことが挙げられます。
EL
部門の雰囲気について教えて下さい。
加藤様
風通しはとても良いと思います。様々なバックグラウンドを持ったメンバーが集まっていますので、それぞれの良さを尊重し取り込んでいくカルチャーがあり、その中で化学反応が起こって新たなシナジーが生まれることを期待しています。加えて、各コンサルタントが新たな取り組みにチャレンジすることを奨励しています。グループとしても新しいサービスラインの立ち上げに取り組んでおり、ポジションの上下に関わらず自発的なチャレンジを奨励する風土があります。
また、組織としての一体感をとても大切にしていまして、その醸成を目的として年に1回合宿を実施しています。合宿形式で皆で同じ窯の飯を食べながらトレーニングを行うのですが、参加者は若い人が多いのでサークルのような雰囲気もあり、皆楽しんで取り組んでいますね。
求める人物像について
EL
改めて求める人材像について教えて下さい。
加藤様
クライアントと一緒になって答えを”作る”スタンスを取れる方とは、ぜひ一緒に働きたいと考えています。企業を取り巻く環境がますます複雑になり、それに伴って事業課題も非常に複雑になる中、特定のメソッドに沿ってアプローチをする昔のコンサルティング手法はもう通用しなくなってきています。そんな中でクライアントに本当の意味でバリューを感じてもらうためには、クライアントと一緒に答えを”探す”ではなく、”作る”というスタンスが大切な要素になります。
EL
答えを「作る」ことが出来るコンサルタントになるためは何が必要ですか?
加藤様
必要なことは二つあります。一つは、深い思考と洞察を前提として、プロジェクトの中で自分の考えをしっかり持つことです。もう一つは、先の話と繋がりますが、経営課題に対して複眼的な視点を持ってアプローチをすることです。その観点でも、これまで色々な経験をされて幅広い知見を持たれている方は、強みを活かせる環境だと思います。
NTTデータ経営研究所の特徴について
EL
貴社で働く魅力について教えて下さい。
加藤様
NTTデータ経営研究所は制約を設けずに前向きなチャレンジを受け入れる風土ですので、経験の幅を広げたいという思いを持つ方には沢山の活躍の場が提供できると思います。加えて、先端テクノロジーを使ったアプローチや研究をプロジェクトに取り入れることが多くなっていますので、デジタルトランスフォーメーションに代表されるような、テクノロジーを活用した経営課題解決に取り組みたい方に非常に合う環境だと思います。
小林様
NTTデータ経営研究所はフラットな組織づくりを行なっており、プロジェクトにおいても過度な重層構造を無くしていますので、クライアントの要望にストレートに応えることが出来る環境だと考えています。
事業会社に在籍していた時の経験から、クライアントが本当に必要としているものをアウトプットすることの難しさは分かっていますが、それを実現できた時の喜びというのは他の何にも変えがたいものであることも知っています。その実現を主体的に追い求めていきたいという思いを持っている方には、ぜひ当社で力を発揮して頂きたいですね。
EL
貴社はコンサルタントの方それぞれの距離感が近くて、相談しやすい雰囲気があるからこそ、メンバーの方々が生き生きと働かれている印象がございます。
加藤様
仰る通りです。組織構造に加えて、心理的な部分でもフラットな状態が作れていることが要因と思います。パートナークラスも現場に入ってメンバークラスと一緒にプロジェクトを進める機会を作っていますので、その中でプロジェクトメンバーとの関係は密になり、フラットに意見を交換できる状態になっています。距離が近く、率直に意見が言えるフラットな雰囲気が、組織全体に浸透し、DNAとも言えるほどに脈々と受け継がれています。これは数十人規模の組織だからこそ為し得る強みだと思います。
小林様
加えて、NTTデータ経営研究所には組織ごとにはっきりとしたテリトリーが無く、様々なクライアントに対して非常に自由度の高い提案が可能な体制にしていますので、その点もフラットな組織づくりに一役買っていると思います。自分がクライアントに対して提供したいサービスがある場合、過度に誰かに気を遣う必要なく提案することが出来るので、そこは当社の特徴だと思います。
候補者の方へメッセージ
EL
候補者の方へ一言お願い致します。
加藤様
ニューノーマル(新常態)と言われるような、未来が過去の延長線上にない時代において、自らを成長させ「時代から求められるようなコンサルタントになる」ことを目指す方には、ぜひNTTデータ経営研究所のドアをノックし”志”を聞かせて頂けたらと思います。
日本経済は長いトンネルをようやく抜け出そうとしているところですが、これからのビジネス環境において、過去の成功体験や限られた専門知識だけでは、コンサルティングの価値は提供しづらくなっています。当社では、非常に幅広い業種/テーマのコンサルティングに携わることで、コンサルタント一人ひとりが多面的かつ豊富な経験と知見を備えられる環境がありますので、そういった思いを持つ方とぜひ一緒に働きたいと考えています。
小林様
「ずっと同じクライアントや同一のテーマに絞ってコンサルティングを行なってきたけれども、これからは経験の幅をもっと広げていきたい」という思いを持った方は、ぜひNTTデータ経営研究所の門を叩いて頂けたらと思います。また、当グループは成長中の組織ですので、組織と一緒に成長していきたいという思いをお持ちの方とぜひ一緒に働きたいと考えています。
加藤様
成長という観点ですと、事業戦略コンサルティングユニットと隣の産業戦略コンサルティングユニットを合わせた「事業戦略コンサルティングユニット」の組織規模は、3年前は15人程度から現在の75人まで拡大しています。
NTTデータ経営研究所では、チームリードの力と意欲がある人を積極的に採用して、自由な環境を与えた上で思い切りストレッチしてもらう「飛躍的成長施策」を行なっており、もちろん質が伴うことは前提にはなりますが、まだまだ継続して成長ができる組織だと考えています。このような組織が大きく成長するタイミングで、一緒に自分も成長していくことに魅力に感じる方にとっては、こんなに楽しい環境は無いのではないかと思います。
企業プロフィール
Profile
株式会社NTTデータ経営研究所
この企業の詳細情報-
加藤 賢哉 様
パートナー
NTTデータを経て、1994年NTTデータ経営研究所入社。主に生産財、サービス財の事業戦略、製品市場戦略、顧客戦略の立案などマーケティング・マネジメント分野のコンサルティングに携わる。ECビジネス事業化や流通業における次世代ソリューションの戦略策定、ワイヤレスソリューションを用いた新規事業開発などに取り組む。また、グループ経営改革や管理会計などの経営管理分野でも実績をもつ。
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小林 洋介 様
シニアマネージャー
大手外資系コンサルティング・システムインテグレータ等を経て、NTTデータ経営研究所入社。自動車、家電、通信、金融、運輸、航空、B to Bサービス等、幅広い業界のコンサルティングを経験。特に、営業改革・CRM改革などの顧客接点改革と新規事業の戦略立案・実行支援のコンサルティングに強みを持つ。