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Column特集記事

フリーコンサルタントにおけるAIコンサル案件

Post Date2020-10-04

AIの登場によりあらゆる業界のビジネスは大きく変わろうとしています。様々な業務がAIによってより効率的に、より確実に行われていくようになりました。しかし、企業がAIを適切に導入し、課題解決に繋げることは容易なことではありません。そこで活躍するのが、AIや機械学習に深い知見を持つコンサルタントの方々です。その中でも今回は、フリーランスとしてAIに関わるコンサルタントの業務やスキルなどについて詳しく見ていきたいと思います。

  1. AI案件とは
  2. フリーコンサルタントにおけるAI案件との関わり方/必要スキル
  3. 年収
  4. フリーランスとしてAI案件に関わるメリット
  5. フリーコンサルタント向けの案件事例
  6. 終わりに

AI案件とは

始めに、AI案件とはどのようなものであるかを詳しく見ていきたいと思います。

 

―AIとは

AIとは「Artificial Intelligence」の略で、直訳すると「人工知能」となります。一般的に、「設計者がプログラムした機能以外のことを自ら学習し成長するコンピュータ」のことが、イメージされるのではないでしょうか。ただし、AIの定義は専門家の中でも定まっておらず、一種の流行り言葉のようになっているため、巷で使われている「AI」という言葉が指す範囲はかなり広くなってしまっています。極端に言うと単にプログラム制御されているだけの家電製品なども「AI搭載」のような謳い文句が踊ることもあります。

実は、今では当たり前に使われている自動変換機能やコンピュータゲーム、検索エンジンなどもAIの一種なのですが、現在は当たり前に普及し特に取り上げられることはありません。現在、議論の際にイメージされるものは、機械学習やそれを進化させたディープラーニング(後述)といった先進技術、もしくはそれを利用し囲碁の世界チャンピオンに勝利したDeepMind社の「AlphaGo」や、クイズ番組で勝利したりレシピを考案したり多目的に商用化が進んでいるIBM社の「Watson」といったソフトウェアが一般的であると言えるでしょう。

*関連記事(AIコンサルティングの未来と導入企業の活用事例)

 

―業務内容

それでは、具体的な業務内容を見ていきましょう

・AI導入プロジェクトの企画/計画策定/要件定義
・現状のシステム活用状況などの整理
・AIモデルの精度改善
・顧客に合わせたAIの作り替え
・業務分析
・運用体制の構築 など

 

上述したように、AIの適切な導入は簡単なことではありません。単一のAIエンジンの導入は成功しても、業務・システム全体でビジネスをうまく動かすことができておらず、企業のAI活用は思うように進んでいないのが現状です。さらにAIをとりあえず使うという事が目的化してしまい、現場の課題の整理ができていないことや、ビジネスサイドと開発サイドの認識が一致していないという問題も起きます。こういった問題を解決するのもAIコンサルタントの役割です。

より実装部分のコンサルティングになると、AI等の先端技術のPoCから本番導入までの推進、及びそれに伴う顧客経営層・ステークフォルダ間の合意形成支援にまで関わってきたハンズオン型の業務コンサルのニーズが高くなるでしょうか。

フリーコンサルタントにおけるAI案件との関わり方/必要スキル

フリーコンサルタントのAI案件との関わり方は、クライアントのニーズによって異なり、大きく分けて2つの種類が存在します

 

①戦略(ビジネス)コンサルタントとして企業のAI戦略のPMOを担う

全社/事業AI戦略の立案に向けた現状分析、課題発見及びあるべき姿の検討や、事業計画の策定・実行を支援します。

〈必要なスキルや経験(例)〉
・コンサルティングファームでの実務経験
・経営向けの報告資料作成経験
・PM経験
・AIに関する深い知見

②ITコンサルタントとして開発・実装に関わる

AIエンジニアやデータサイエンティストと競業してAIの開発・実装・導入・修正を担当します

〈必要なスキルや経験(例)〉
・機械学習フレームワーク(scikit-learn/TensorFlowなど)を用いたモデリングまたはそのPM経験
・toC向けの分析経験
・自然言語処理システムの開発またはそのPM経験
・ディープラーニングに関する知見

 

年収

現在、AIやディープランニングなどに深い知見を持つIT人材の不足が深刻な問題と待っています。そのため、一つ一つの案件の単価は非常に高く、中には月額単価200万円が提示されているものも存在します。年収の大幅アップなども十分に狙えるでしょう。

 

フリーランスとしてAI案件に関わるメリット

―将来性が高い

今後AIがさらに社会に導入されていき、ありとあらゆる分野で必要とされることはほぼ間違いないでしょう。専門的な知識を持つAIコンサルタントの需要は高く、ニーズの絶えない職種であるといえます。
フリーコンサルタントの場合、自身の知見を活かしながら、経験したい/さらに実績を積みたいトピックを、将来のキャリアも踏まえて、比較的柔軟に考えることが可能です。

―単価の高い案件が受注できる

現在、IT人材不足が深刻であり、今後もしばらくは需要過多が続くと予想されます。そのため、高単価な案件が多く存在し、フリーランスの方々にとっては非常に有利な状況であると言えます。

―新事業立ち上げに深く関わる事ができる

立ち上げ時期にしか携わることのできない組織/事業化経験に加え、トレンドであるNew-tech領域の実績が得られます。

フリーコンサルタント向けの案件事例

クライアント: ファッション業界

稼働    : 100%
業務内容  : AIを用いた自動検索ツールの開発・実装
人材要件  : 分析だけでなくビジネスサイドや、開発サイドも対応可能な方

 

クライアント: 物流業界

稼働    : 100%
業務内容  : 全社AI戦略の立案に向けた現状分析
人材要件  : 戦略系コンサル経験者

 

クライアント: 保険会社

稼働    : 100%
業務内容  : 開発進捗、課題管理や他チームとの調整ワーク全般
人材要件  : 開発経験をバックグラウンドに持つ方・PM経験

 

クライアント: メーカー

稼働    : 100%
業務内容  : デジタルコンサル部門の立ち上げ支援
人材要件  : コンサルタント経験・デジタル及びIT領域における知見

 

クライアント: IT企業

稼働    : 100%
業務内容  : AIを活用した新規事業企画・PoC推進の支援。
人材要件  : テクノロジービジネスにおける新規事業企画やPoCの推進経験

 

クライアント: サービス業

稼働    : 60%~
業務内容  : AIを用いた需要予測システム開発支援
人材要件  : コンサルファーム出身かつPMOの知見を持つコンサル人材

 

クライアント: AIベンチャー

稼働    :60%
業務内容  : AIベンチャーでの戦略、業務コンサルティング支援
人材要件  : 顧客とのディスカッションやヒアリングによる要件定義を行なった経験 があるコンサル人材

 

クライアント: 自動車メーカー

稼働    : 100%
業務内容  : AI搭載の車載機器開発の支援コンサルタント
人材要件  : 大規模案件でのPM/PMO実績や、IoT/通信/クラウドに関して造詣が深いコンサルタント人材

 

クライアント: 大手建築会社

稼働    : 100%
業務内容  : IT活用提案支援
人材要件  : コンサルファーム出身者・BPR経験者(IT導入まで含め)

 

クライアント: 製造会社

稼働    : 100%
業務内容  : ロボット事業の事業推進メンバー
人材要件  : 新規事業開発の経験があるプロフェッショナル人材

終わりに

いかがでしょうか。今後、多くの会社がAIを導入するために、AIコンサルタントの需要は増えていくことが予想されます。本章でも述べたように、AIは導入がゴールではありません。AIが適切に機能し、企業に最大の利益をもたらしてこそ、成功だと判断することができます。AIコンサルタントは企業のニーズをよく理解し、利益の最大化のために企業の手助けをしていきます。大変やりがいがあり、難易度の高い業務であるといえます。フリーランスのAIコンサルタントとして活躍するには、常に最先端の技術を学ぼうとする深い探求心と、プロジェクトを推し進めるリーダーシップが求められると思います。フリーランスのコンサルタントだからこそ、業界などに縛られず、様々なチャレンジができるかと思います。