特集|NTTデータ経営研究所 社会システムデザインユニット インタビュー

NTT上瀬様・渡邊様本日はNTTデータ経営研究所 社会システムデザインユニットのユニット長でありパートナーの 上瀬 剛さま、シニアマネージャーの渡邊 敏康さまにインタビューの機会を設けていただきました。業務内容、組織、プロジェクト概要、求める人材像などについてお話しいただきました。

Ⅰ. ご経歴について

Q:これまでの経歴についてお伺いさせて下さい。

上瀬様:1994年に大学を卒業後、旧郵政省、外資系コンサルティングファームを経て、2003年にNTTデータ経営研究所に入社をしました。前職の外資系コンサルティングファームでは官公庁向けのコンサルティングに携わり、政府や自治体の電子化に向けた取り組みをクライアントと様々な議論を行っておりました。そして、現職では官公庁向けコンサルティングという自分の強みを活かしつつもIT分野などのより幅広いテーマに携わり2012年から社会システムデザインユニットの部門責任者を担っています。

 

 渡邊様:2000年に大学を卒業後、新卒で三菱重工業に入社し、国産ヘリコプタの設計や国産ジェット旅客機プロジェクトの立ち上げなどに約5年携わらせてもらいました。その後、航空機よりライフサイクルの短い商材の商品企画から携わりたいという思いで日産自動車へ転職しました。日産自動車では、商品企画本部に入り約5年に渡って日米欧や新興国市場向けの中小型車などを担当させて頂きました。コンセプト立案やマーケティング・セールス面からの商品企画だけでなく、国内外のエンジニアとの調整や実験部での商品性評価なども経験させて頂きました。

その後、企業の外から様々な産業に関わることに興味を持ち、2009年にNTTデータ経営研究所に入社しました。入社当初は情報戦略を中心に携わっておりましたが、縁があって経済産業省が主管するヘルスケア分野の情報化案件に参加したことがきっかけとなり、2012年に現在の社会システムデザインユニットに移りました。最近ではIoTというキーワードを軸に、宇宙・航空分野や交通・輸送分野などのプロジェクト、国際標準化戦略、産学官連携の推進などに携わっています。

Ⅱ. 組織について

 Q:NTTデータ経営研究所の特徴について教えて下さい。

上瀬様:ITをはじめとするテクノロジー、様々な社会・経済分野に強みを持つメンバーがそのエッジを活かして、複数の人を巻き込みながら小さな技術変化のポテンシャルを広げていくような仕事のスタイルが、当社の特徴と言えます。また最近は、若い力を中心に、目の前の課題だけではなく新たな市場の創造を見据えて、メーカーでも大学でもない融合的な役割を果たすことが増えて来ています。例えば、従来のようにアウトプットを守秘義務で守ることをせず、プレスリリースなどで活動内容を世の中に発信して複数の人を巻き込み広げていくといったユニークな取り組みも行っています。

Q:社会システムデザインユニットの特徴について教えて下さい。

上瀬様:当ユニットでは、公共分野に関する案件が多いです。例えばIoT、テレワーク、観光のような、現時点では明確なマーケットが定義されていない分野において、官公庁向けには「法律作成にかかる予算作成支援」を、民間企業向けには「法律を活用した仕組みづくりの支援」を行っています。

加えて、海外案件がここ数年増えてきています。特に若いメンバーは欧米、新興国問わず積極的に海外出張に行っており、多い時は年に複数回行くメンバーもいます。新しい市場で既存のものを売るというよりは、新しい何かと日本のコンセプトや強みとを組み合わせて、海外に打って出ようという意識を持った方には特にフィットする組織かと思います。

Ⅲ.プロジェクト内容について

Q:プロジェクトのテーマ例について教えていただけますか。

渡邊様:全部で3つお伝えしたいと思いますが、1つ目は産学官の連携事業になります。高等専門学校と連携したプロジェクトで、「IoTを使って地域の課題を解決していくこと」をテーマに置いて、IoTを用いた技術実証を高等専門学校の方にコンテスト形式で実施してもらっています。当社は事務局側としてそのコンテストの企画運営をしています。技術内容だけではなく、その地域ならではの課題・テーマを組み合わせて、「何かうまく出来ることはないか」についても考えた内容になっています。メンバーは私も含めて、「アイディアをどう具現化するか」「技術実証された際、どういった商品にするのか?」「それがどう地域の課題解決につながるのか?」を地域の企業と一緒になって、どう取り組むのかについても考えています。これは、当社メンバーが様々な人たちを巻き込みながら仕事を進めていく例になりますので、私としては非常に面白いとテーマだと思います。

2つ目は、国際標準化というテーマに重きを置いて取り組んでいます。IoTというキーワードの先にスマートシティ、スマートコミュニティといったテーマがあると思いますが、最近では国際標準化の会合の場などで、インフラ輸出や普及の観点からその課題感や方策についての議論が盛り上がりを見せています。私達も、政府を支援させて頂く形で国際標準化の会合の出席や様々な調査案件などに取り組んでおります。日本の国際競争力向上に関する議論において、政府としての立ち位置と、インフラ輸出をはじめ民間企業としての立ち位置との、両者の側面から分析し戦略を立てています。そのような案件においては特に、技術面に強みを持つメンバーと、制度面に強み持つメンバーとが協力してプロジェクトを進めていくことが大切になっていると思います。

 3つ目ですが、ここ1、2年で宇宙・航空分野のテーマも増えて来ています。例えば、衛星が撮影した画像情報をSNSなどのソーシャルビッグデータと連携させることによって、地図や気象情報の作成のような限定的な利用方法だけでなく、市民や企業に対してさらなる付加価値が提供できるのではないかという構想があります。そこでは、モノではなく情報の利活用方法について自治体や官公庁、民間企業を巻き込みながらアイディアを考えることが必要となります。

 

 
3つの例に共通していることは、多種多様なステークホルダーを相手に泥臭く立ち回ることと同時に、お客様が感じている漠とした課題感やアイディアを絵に描いて形にすることの両側面が必要ということでしょうか。 

.社会システムデザインユニットの特徴について

Q:他のコンサルティングファームとの違いについて教えて下さい。

上瀬様:当社は「個の強みを活かしやすい」環境であることが特徴です。コンサルティングファームの多くでは、特定のドメイン/マーケット/ビッククライアントに限定した枠組みの中で人を育てていくかと思いますが、私達は「時代の一歩先を行く(Info Future)」という標語にある通り、枠組みにとらわれず自由に、非常に大きな裁量を持って活動できる環境を作っています。我々は世の中の変化に柔軟に対応するため、常に新たなマーケットを見据えて周りを巻き込み人脈を構築していくことを推奨していますので、そういった取り組みを通じ形作られる”市場価値”は他社では得難いものかも知れません。 

 Q:貴社で歩めるキャリアパスの特徴について教えて下さい。

上瀬様:今までのキャリアで培った強みを活かしつつ、当社では自分がやりたい領域へ経験を広げていく事が出来ます。また、もし自分のやりたい領域に現時点で誰も携わっているメンバーがいなければ、自分で開拓することも可能です。会社としては、社内コンテストのように新規分野の開拓を会社全体でバックアップする仕組みがあります。

当社は、外部への情報発信(外部への講演活動や寄稿など)を推奨しており、個々のコンサルタントの知見やノウハウを世の中に発信する場があります。コンサルティングスキルを持って大きなプロジェクトの中でマネジメントを行うだけでなく、付加価値としての「自分らしさ」が出せる場があり、様々なチャネルでの展開を通じ個人の強みを伸ばしていく環境があることが、他社との色の違いになっています。

Q:中途入社の方の、具体的なキャリア構築について教えて頂けますか?

渡邊様:メンバークラスであれば、「この人はこの分野を得意としているな」「この部分にエッジが立っている」といった個々の特徴をこちらが把握をして、まずは一緒に案件に取り組みます。提案案件がある場合は積極的に取り組んでいけるようにフォローをします。得意な領域や好きな分野の案件の方が取り組みやすいと思いますので、その人のキャリアを活かせる案件を担当してもらい、本人が主体的に進めていけるように心がけています。ただ、一人では動きづらい点があるかと思いますので、プロジェクトリーダーやマネージャー層が支える方針で取り組みを行っています。

Q:今後の社会システムデザインユニットの方向性について教えて下さい。

上瀬様:大きく「海外」と「官民連携/融合」といった2つのテーマが、これから社会システムデザインユニットとして力を入れていく分野になります。「海外」というテーマにおいては、政府自身が政策の輸出を行うなど日本の強みを海外に展開していく際に起こる、新たな市場の創造を支援していく形になります。

「官民連携/融合」においては、ビジネスモデルの多様化に対応し、当社が持つ公共領域での強みを活かしつつも、民間企業が公共分野へ参入する際の支援など、これからのマーケットポテンシャルがあるところに積極的に関わっていきたいと考えています。 

Ⅵ.求める人物像について

Q:改めて、貴社の求める人材像について教えて下さい。

上瀬様:2つありまして、1つ目は、世の中のマクロな環境変化に興味を持ち、その中で自分の強みの活かし方を考えているような、外部への強い関心を持っている方です。2つ目は成長意欲を持っている方です。私を含めて、自分ひとりでできることは少ないですが、自分で制約を設けないで、他の人と組み合わせて新しい事ができるのでないかという結び付きを考えて、ステップアップしたいと思える人にはいい職場だと思います。

 Q:どういった人と一緒に働きたいかについて教えて下さい。

渡邊様:一緒に働きたい人は、好奇心が旺盛で様々なことを広く吸収する意欲を持ち、「走りながら考えることが好き」な方です。当社にはいろいろな分野のプロジェクトがありますので、自分が経験したことのないプロジェクトに対して「どうやってバリューを出していこうか」を主体的に考えられる方が合うかと思います。

Ⅵ. 候補者の方へメッセージ

Q:候補者にメッセージをお願い致します。

NTT×EL

 上瀬様:大学、社会人と経験を積んできて、スキルアップを図りたい時期になった方には当社はとても良い環境だと思います。会社としてスキルアップをシステマチックにサポートしていくため、成長の機会を求めている方にとってはうってつけの環境です。また、当社自身としても次の世代を担う人材のエネルギーと強みを活かしながら、会社としての成長を追求していきたいと思っています。

 

 

 

渡邊様:今まで様々な事をご経験されてきた方が、培った自分の強みを元に、広い視野で俯瞰を行う一方で、その中に飛び込んで具体的な課題に取り組みもする。自身の個を活かしながら、縦横無尽に動ける場が当社にはあります。そういった環境に興味をお持ちになる方は、是非チャレンジして頂ければと思います。

プロフィール

パートナー 上瀬 剛 さま (Kamise Takeshi)

郵政省(当時)、外資系コンサルティングファームを経て現在に至る。専門は、IT政策、電子政府等の公共分野から、新規事業立案支援、アウトソーシング、情報システム構築に係る企業間取引、IT人材育成まで多岐にわたる。特に公共分野については、民間経営と行政の基幹となる法律等制度との接点に係るコンサルティングを多数手がける。

シニアマネージャー 渡邊 敏康 さま(Watanabe  Toshiyasu)

三菱重工業株式会社、日産自動車株式会社を経て現職。両社を通じて、製造業(航空・自動車分野)における基礎設計、システム開発、実験評価、商品企画・マーケティング、ライフサイクル企画を経験。現職では、官公庁や民間企業に対して、IoTやビッグデータ、第5世代移動通信(5G)等をテーマとした宇宙・航空分野や交通・輸送分野等の社会インフラに関わる国内外の制度・政策支援、事業企画、R&D戦略、国際標準化戦略、産学官連携事業等に関するコンサルティングを中心に活動。

インタビュアー:エグゼクティブリンク鈴木 

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