特集|KPMGコンサルティング GTTスペシャルインタビュー

GTT

本日は、KPMGコンサルティング株式会社(以下、KC)、シニアマネジャーの吉澤邦仁様とマネジャーのプラシャントマラト様にインタビューの機会を頂戴し、IT AdvisoryビジネスユニットGlobal Technology Transformationチーム(以下、GTT)の組織の特徴、対応業種・プロジェクトの内容、求める人材像についてお話頂きました。 

 

 1.ご経歴について

EL:まずはじめにご経歴について教えてください。 

吉澤様:これまでの経歴ですが、最初は国内のSIer企業で約10年間、IT導入における構想策定・要件定義から実行フェーズまでの一連ライフサイクルを担当して、SEITコンサルタント、プロジェクトマネジャーとしてキャリアを積みました。その後、総合商社で4年ほど社内IT企画から導入マネジメントを担当して、4年前KCに入社しました。1社目のSIer2社目の商社時代を通じてIT企画・導入を担当してましたので、その経験を背景にKCでもITアドバイザリー部門に所属しております。

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マラト様:私はインドの大手SIer企業で約16年間、日本国内及び海外の様々な業種のクライアント向けにIT導入プロジェクトのマネジメントを担当して、その後KCに入社しました。

 

EL:どういった理由でKCを選ばれたのでしょうか。

吉澤様:元々SIerに在籍していたときからネクストステップとしてコンサルティング業界へのチャレンジを考えていたのですが、ITサービスの発注側となる事業会社の立場としての経験も積みたいと思いまして、商社を経てからコンサルティングファームへ転職しました。

SIer時代はIT導入を成功させることに主眼を置いていましたが、クライアントの経営計画や事業戦略に対してIT戦略をサポートするレイヤーにチャレンジしたいと考えたのがコンサルティングファームを志望した理由です。また、SIerにいた時は自分たちが提供できるソリューションに特化しがちでしたが、第三者的視点でフラットにクライアントにとって一番良いソリューションを提案できるのもコンサルティングファームの良いところだと考えました。

その中でKCを選んだ理由ですが、当時私が入社した時は、立ち上がったばかりの小規模な会社で、大きい会社に入って決められた役割をメンバーとしてこなすよりも、立ち上げメンバーの一員となって、自分たちで会社を作り上げていけるのもチャレンジとして面白いと思ったからです。

マラト様SIerは主にIT導入におけるシステム構築フェーズから参画しますので、上流の構想段階についてはなかなか関与できません。クライアントとの協議の中でなぜこういう結論になったのか議論することがありますが、システムのライフサイクルとしては構築フェーズに入っているため、そこからプラン変更するのは難しく、結果として問題意識を持ったまま決められたシステム構築を進めるといった経験がありました。自身のキャリアとしてもクライアントのIT構想フェーズからアドバイザリーとしてサポートしていきたいと考えた時に、コンサルティングファームが良いのではないかと考えました。

KCを選択した理由としては、BIG4として知名度がある一方、非常にオープンでSIerのバックグラウンドを持つメンバーも受け入れてもらえる風土があったためです。採用の過程でも面接を通じて皆、非常にオープンな印象を受けたため、入社を決めました。

 

2.GTTという組織について

EL:お二人とも現在GTTという組織にいらっしゃいますが、入社時からこの組織にいらっしゃるのでしょうか。

吉澤様:私の入社時にはGTTという組織はなく、会社としても小規模でしたのでオペレーションからIT領域まで包括的に支援する部署におりました。その後、組織再編によりグローバル機能が切り分けられFY18GTTが立ち上がりました。 

マラト様:私は、入社時CIOアドバイザリーという組織に所属しており、国内外問わずITのトップマネジメントをサポートするという組織でした。その中でさらにグローバル機能を切り出したのがGTTという組織形成の流れですね。

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EL: GTTの概要と特徴を教えて頂けますか。

吉澤様 GTTは、Global Technology Transformationの略称で、主に2つの役割を持ちます。

1つ目はクロスボーダープロジェクトをコアメンバーとなって推進をする役割で、その中には外資系企業の日本展開をサポートする場合もありますし、KPMGのグローバルネットワークと連携をして各国の企業のヘッドクォーターから依頼のあった案件を推進するケースもあります。

2つ目は、KPMGのグローバルネットワークを活かして、欧米等IT先進国のトレンド、案件事例といったナレッジ収集を行い、国内に向けたユースケース検討やローカライズを推進する役割があります。

 

EL:外資系企業のロールイン案件と日系企業のロールアウト案件、両方あると思いますが、割合としてはどちらが多いのでしょうか。

吉澤様GTTでは外資系企業のロールインプロジェクトが多いです。

 

EL: GTTのメンバーは何名程度いらっしゃるのでしょうか。

吉澤様:トータルで20名ほど在籍しています。国籍も様々で半分は外国籍の方です。日本人メンバーも英語ができるというだけではなく、実際に海外でのビジネス経験があったり留学していた方など、海外文化や海外ビジネスシーンに慣れた人が多いですね。

 

EL:英語は必須要件ということでしょうか。業務の中で英語の利用割合はどのぐらいですか。

吉澤様:ビジネスレベルの日本語と英語は必須要件としております。英語の利用の割合については、プロジェクトによりますが、GTTでは78割が英語を使うプロジェクトになります。外資系クライアントといっても国内においては日本人の方が多いので、普段のコミュニケーションは日本語の方が多い気はしますね。ただ、上席役職者には外国籍の方が多くなりますので、必然的に会議やレポートは英語で対応することになります。

 

EL:プロジェクトはどういった業界が多いというような傾向はありますか。

吉澤様:特に業界の制約は無いので、幅広い業界を経験できると思います。直近GTTにおいては、外資系保険会社やヘルスケア企業の支援を行っておりますが、KC全体としては金融、製造、エネルギー、公共、通信など幅広い業界をサポートしております。

マラト様:現在私が担当しているのはIT業界ですが、その前は銀行を担当していました。

 

EL:実際プロジェクトを進められる時はKCのセクター側のチームと協業するのでしょうか。それとも全く別ラインとして動いているのでしょうか。

吉澤様:基本的にはセクターチームと協業します。またプロジェクト内容によっては人事制度や会計制度等、IT以外のサービス軸も出てきますので、その際には他サービスラインのチームと連携しますね。基本的にはそのプロジェクト内容に合わせて最適なチームビルディングでプロジェクトを進めています。

 

EL: GTTにいらっしゃる皆様はグローバル人材という軸はありますが、案件として業界やソリューションの幅が広く、特定のケイパビリティをもつのは難しいような印象があるのですが、その都度キャッチアップして対応するのでしょうか。

吉澤様:領域は幅広いのですが、全員がすべてを網羅的にサポートするわけではなく、業界やサービスのソリューションによって担当分けをして、それぞれがフィットするところをチーム内で調整しながら専門性を養っています。

マラト様:各メンバーのケイパビリティも考慮して案件へのアサインを協議しますが、KCはセクターとサービスラインの連携を柔軟に行う体制を組んでいるので、業界知見が不足していても有識者からサポートを得られる体制ができています。実際に自分の知識が足りない分野については社内の有識者にヒアリングしながら進めていくことも多いです。

 

EL:案件の提案を行う際も、GTTでというよりはセクター側と一緒に行う形が多いのでしょうか。

吉澤様:アカウントマネジメントは主にセクターの役割になりますので、案件提案の際はセクター側と協業します。我々がプロジェクトをデリバリーしているクライアント内で直接追加の案件を獲得するというケースもあります。

 

3.プロジェクト内容について

 EL:プロジェクト事例をお聞かせ頂けますか。

吉澤様:私が経験したプロジェクトは、外資系の保険会社と日本の保険会社の統合案件で、統合後のオペレーションモデル策定とシステム統合プロジェクトのPMO1年半ほど担当していました。特にシステム統合は大規模なプロジェクトで、アメリカ本国からも特命で上席役員が何人も参画していて、日本側も取締役が多く関与していて、システム開発ベンダーも海外のベンダーと、多様なバックグラウンドを持ったステークホルダーが多数存在するプロジェクトでした。数百人規模のグローバルプロジェクトを推進していく役割も大変でしたが、それぞれ育った文化も違いますし、仕事のやり方も違いますし、考え方も違いますので、大企業の取締役会さながらのプロジェクト会議をPMOとしてファシリテートしてゴールへ導いていくのは非常に難しいミッションでした。

私としても今まで経験した中で最もチャレンジングなプロジェクトでしたが、経験値として得たことも非常に多く、こういったグローバルプロジェクトで大企業のトップマネジメントと相対する経験を積めるのもKCの魅力だと思います。

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マラト様:私が担当したプロジェクトはメガバンクの大規模システム導入案件で、KCPMOという立場でプロジェクトに参画していて、銀行側の日本側ITチームと海外のITチームと国内システムベンダーと連携しながら進めるプロジェクトでした。KCは主に構想策定から導入までのプロジェクト全体計画立案や、プロジェクト推進を担当しました。

PMO以外の案件では、AI連携を見据えたレガシーシステムの刷新プロジェクトで、ソリューション検討、ロードマップ策定、プロジェクトプランニングといったIT戦略フェーズを担当しました。

吉澤様:直近のトレンドでいうと、AIRPAを活用した業務効率化・高度化により付加価値の向上を図る業務改革系のプロジェクトも多いですね。私も直近はそういった案件を主に担当しております。

 

EL: GTTならではの案件の特徴はありますでしょうか。

吉澤様:前述のようなグローバルプロジェクトにおけるPMOリードやPMI支援などがGTTの中心的なデリバリー案件になりますが、海外テクノロジーを国内へ適用していくという組織役割においては、最新ソリューションを先駆的に実践する案件もあります。最新ITソリューションを国内で先駆けて推進できるのもGTTの特徴と言えます。

 

EL:新しい事例はどのように収集されるのでしょうか。例えばAIの話に詳しいのはこの人というのはどのようにわかるのでしょうか。

吉澤様KPMGはグローバルファームですので、KPMGのグローバルアセットは適宜各国ファームに連携されます。GTT内でもソリューション別に担当者が決められており、KPMGのグローバルメンバーファームの担当者から情報を収集しています。

 

EL:今後、こういった仕事を増やしていきたいというような方針、思いはありますか。

マラト様:日系企業ではBPR施策の一つとしてRPAを展開しているケースが多いので、その領域は継続して進めていきたいですね。RPAは暫定的な効率化という捉え方ができますが、本質的な企業のビジネスプロセス全体を俯瞰したBPRや、将来AI利用につなげて行けるようなソリューションプランニング、及びその実行をサポートしていきたいと考えています。

吉澤様 KPMGでは世界的にCIOの意識調査を毎年行っておりますが、今年のトピックとしてデジタル戦略の構想策定は進んでいるものの、トランスフォーメーションにあたって苦戦しているというクライアント課題が挙げられています。今後は、従来の業務×ITに加えて、必然的に業務×デジタルといった案件が増えていくと予想しています。

 

4.求める人材像について

EL:求める人材像についてお伺い出来ますか。

吉澤様GTTはグローバル×ITという軸がありますが、グローバルの点ではただ英語が得意というだけでなく、内外含めて外国籍の方々とビジネスをする機会が多いので、海外ビジネス文化や風土に慣れていると良いですね。ITの点に関しては、ITやデジタルソリューションによるビジネス変革のアドバイザリー業務を行いますので、基礎となるIT導入ライフサイクルの理解やITプロジェクト経験が必須です。もう一つ、我々は最新ITトレンドやテクノロジーを常日頃キャッチアップしていく必要がありますので、そういった領域に興味を持って積極的にスキルアップに努めるマインドも重要です。

 

EL:現在GTTにはどういったバックグラウンドの方がいらっしゃいますか。

吉澤様 SIerITコンサルティング会社出身のメンバーが多いです。 

 

EL :例えば金融業界の知見がある人が良い、ERP導入経験がある人が良い等、特定の業界やソリューションで求めているものはありますか。

吉澤様:特定の業界知見は必須ではないですが、クロスボーダー事案の多い金融、ライフサイエンス業界などの知見があると良いです。ソリューションに関してGTTではITSMIT Service Management)領域やBPMBusiness  Process Management )領域のソリューションを強化していますので、こういった領域の知見や経験は歓迎します。あとは全般的にはデジタル活用による業務改革ニーズも増えていますので、私自身も勉強中ですがブロックチェーンや自然言語処理などのデジタル技術知見もあると良いです。

 

5.GTTの魅力について

EL:他社と比較した際のKC、またはGTTの良さなどあれば教えてください。

吉澤様KCはグローバルファームの一員ですので、海外事例や先端のITソリューションを先駆けて国内に展開することができる会社だと思いますし、そういった領域のパイオニアになるチャンスがあります。またグローバルビジネス環境でキャリアを積みたいという方にとっても、GTTは内部もクライアントも国際色豊かですから、確実にキャリアアップできると思います。

マラト様KCではグローバル事例を参考にして、そのソリューションが日本で展開できるかどうか評価しますが、場合によっては国内展開の可能性のある海外事案を自ら上司に提案して、バリューがあると理解してもらえれば、それを推進できるような柔軟な裁量も持ち合わせている会社だと思います。

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EL:グローバルプロジェクトに携わりたいという方は多くいらっしゃるかと思うのですが、自身が海外に出張に行くケース、日本で海外の方と働くケースなど、どういった働き方が多いですか。

吉澤様:プロジェクト次第ではありますが、基本的にKPMGジャパンは日本マーケットをベースとしていますので、外資企業のロールイン案件を日本側でサポートするケースが多いです。他には、KPMGのグローバルネットワークと連携したソリューション開発関連で海外のカンファレンスへ出席するケース、KPMGの各国メンバーファームが主催する研修に参加するケースなど海外出張は定期的にありますね。 

マラト様:私はITソリューション開発の一環で、マイアミで開催されたカンファレンスに参加したり、プロジェクトベースで何度かニューヨークに出張したことがあります。

 

EL:ちなみにどのような研修を行っているのですか。

吉澤様:海外研修は主にKPMGのメソドロジーやソリューションに関する研修になります。私はプロジェクトマネジメント理論や、特定のITソリューション研修を受けたことがありますが、学習だけでなくグローバルファームメンバーとのネットワーキングができるのも魅力です。

 

6.候補者の方へ一言

EL:最後に、候補者の方に向けて一言頂けますでしょうか。

マラト様:積極的に新しい領域へチャレンジしたいという方であればKCはチャンスもありますし、同業の中でも一番良いのではないかと思います。実際にコンサルティングファームでこういうことをやりたいという意思がある方であれば、ぜひチャレンジして頂きたいと思います。 

吉澤様:同業の方は、ある程度イメージできると思いますが、他業界の方はコンサルティングファームがどういう会社か、KCがどういう会社か見えにくいと思います。そういう点においては直接我々と話して頂くのがKCのことを理解してもらえますし、またKCが自身のキャリアとマッチしているかどうか確認して頂く一番の方法だと思っておりますので、ぜひ積極的に応募頂いて、直接お話する機会を頂ければと思います。

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 インタビュアー:エグゼクティブリンク 伊東

 

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