ライフサイエンス業界

今日、製薬・医療機器などのライフサイエンス企業は、新製品開発の難度向上、消費税増税による薬価の改定、法規制の強化、コスト増、グローバル化への対応が求められています。
国内では、高齢者の増加によって製品の需要自体は大幅に増加しているものの、国家的な財政難から、薬価基準の引き下げや医療制度そのものの改革という大きな「変化」が起こっているのが現状です。
ライフサイエンス企業はこの現状を踏まえながら、規制当局、医療従事者、患者に対する情報の透明性を図りつつ、企業は研究開発や営業・マーケティングの生産性を飛躍的に向上させる方法を探っています。

画期的な新治療薬や医療技術の誕生

新たな治療薬や治療技術の登場により、高品質な医療に対する需要が高まっています。例えば3Dプリンタで作成されたインプラントの登場や、遺伝学をはじめとする革新的な医学に基づくがん治療、再生医療技術を利用した美容整形といったように、数年前までは考えられなかったような治療薬や治療技術が誕生しています。

生き残りをかけ、繰り返されるM&A

2019年のライフサイエンス企業のM&Aは規模拡大の買収及び、デジタル関連の提携によって活発になっています。特にBristol Myers Squibb（BMS）社によるCelgene者の買収が成立したことは、業界内でも大きなインパクトを与えています。この買収の活発化は、長期的な競争力に繋がる規模の必要性や、デジタル化への対応、特にビッグデータの活用が必要であることを強調しています。

急速に広がるAIの活用

デジタル化の波が医療現場及びライフサイエンス業界を大きく変えている中で、AIの利用が急速に広まっています。例えば、患者を対象にしたものとしては、遠隔診断や簡易な診断サービス、医療機関向けには、診断力向上のためのビッグデータ活用、創薬におけるデータ活用含めて、AIの活用が多く見られます。

事業戦略監査・中期経営計画策定

バイオテクノロジー分野は、研究レベルでは日進月歩の発展をしており、将来的に市場の創出が期待される数少ない領域の一つです。しかしながらいざ事業化に軸足を移すと、要素技術のインテグレーション、他社とのアライアンスに加え、規制への対応などのアンコントローラブルな戦略変数も多く、研究開発に比して思い通りに事業が立ち上がらないケースも散見されます。
コンサルタントはクライアントの事業体及び保有する要素技術の評価を徹底して行うことで、競争力の源泉となるユニークネスを見極め、技術のインテグレーションから国内・海外市場における営業戦略に至るまでの一貫した事業戦略の策定を支援します。

新規事業開発

ライフサイエンス分野への進出を計画しているものの、ライフサイエンス分野の事業経験が無い、もしくは浅いクライアントに対し、新規事業進出を支援します。
その際にはクライアントの既存事業との事業間シナジー最大化する最適なライフサイエンス事業のあり方を提案します。

アライアンス戦略の策定・M＆A／PMI支援

最先端の研究成果をベースとしたライフサイエンス分野に於いては、要素技術の殆どが「最先端」かつ個別の研究者・組織によって作られています。事業化に向けては、自社の持つ要素技術とアカデミア／他社が持つ要素技術を組み合わせる「インテグレーション」の過程は避けては通れない大きな課題です。
なので、クライアントのユニークネス及び提供付加価値を深く理解した上で、クライアントの付加価値を最大化するべく、アライアンス先のロングリストの作成、提携交渉支援からM＆A／PMI支援に至るまでをトータルに支援します。

上記トピックス以外にも、環境が大きく変化する中でコンサルタントに求められる役割は多岐に渡ります。クライアントとなる製薬・医療機器メーカーの戦略立案から業務改革の実行まで、様々なコンサルティングサービスを提供していきます。

戦略策定・業務改革

• 中期経営計画の策定
• M&A支援
• 製品企画、組織改革、業務改革、SFAシステム化計画・構築
• 創薬ベンチャー企業の設立・運営支援
• 新規事業（介護・ヘルスケア領域）の探索・参入戦略支援

IT支援

• デジタルマーケティングサービス
• アナリティクスと情報管理

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