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Special Interview

企業インタビュー 詳細

日立コンサルティング|取締役 グローバル・ビジネスコンサルティング事業部 事業部長 水田 哲郎 様

Post Date2020-04-24 /
Category製造・通信・メディア, IT・デジタル, 日系,

本日は、株式会社日立コンサルティングの取締役 グローバル・ビジネスコンサルティング事業部 事業部長の水田哲郎様にインタビューの機会を設けていただきました。これまでのご経歴や部門の特徴、プロジェクト事例、求める人材などについてお話しいただいております。

会社概要・ご経歴について

EL

早速ではございますが、日立コンサルティングの概要と、水田様のこれまでのご経歴について簡単にお聞かせください。

水田様

まずは、日立コンサルティングについて簡単にご説明します。当社は2002年に日立製作所が100%出資をして設立されました。もともと日立製作所の中にあったコンサルティング事業部を母体として、多くの大手コンサルティングファームの出身者が合流しました。設立して2年後には、日立出身者と大手コンサルティングファーム出身者の割合は半数ずつくらいだったと思います。

私自身は30年前の1990年に日立製作所に入社し、その年に新設されたコンサルティング事業部に配属されました。以来、一貫してお客様の業務改革をサポートするコンサルティングを担当しています。現在も事業部長として組織をまとめる一方でコンサルティングを担当しています。業務コンサルタントとしては、日立グループの中で一番長い部類だと思います。

また、10年ほど前から、日経BP社様に依頼されて雑誌への寄稿や書籍の執筆、セミナーでの講演も行っています。現在も「日経コンピュータ」という雑誌にデジタル・トランスフォーメーション(DX)についての連載を寄稿しています。その影響もあり、現在は、コンサルティング業務と並行して、お客様IT部門のコンサルティングスキルを強化する研修の講師も務めています。

EL

日立グループでのご経験を活かして、自社や他企業の育成にも力を入れているのですね。

水田様

その通りです。当社には業務改革を進めるときの考え方や手順、ワークシートなどをまとめた具体性の高いメソドロジーがあります。それを使ってコンサルティングを行うとともに社内の人材育成をしています。私自身もそのメソドロジーを使って多くのメンバーを育成してきました。

現在は、業務改革を推進する社内メンバーを育成したいと考える企業が増えており、そういうお客様の人材育成のお手伝いもするようになりました。具体的には、メソドロジーをベースとした教育研修、お客様プロジェクトでのOJT、中にはコンサルティングスキルを習得するために当社に出向者を出している企業もあります。

EL

自社のメソドロジーを使ってお客様企業の人材育成支援を行っているというのは珍しいですね。メソドロジーが体系化されていると人材育成が図りやすいということでしょうか?

水田様

おっしゃる通りです。当社は、ビギナーの人でも段階的に育成するという考え方をしています。自身が担当するタスクを少しずつ広げていくことができるので、具体性の高いメソドロジーは有効です。結果として、当事業部の過去3年間の平均定着率は95%で、業界ではかなり高い方だと思います。

コンサルティングの特徴について

EL

御社全体でのコンサルティングの特徴について簡単にお話いただけますでしょうか。

水田様

弊社のコンサルティングの特徴は大きく3つあります。

1つめは、日立Grでの業務改革事例を活用してコンサルティングを行っていることです。当社は長年、日立Grの改革をサポートしてきました。そこでの進め方や検討内容を使うことで効果的で効率的なコンサルティングを行っています。

2つめは、日立製作所、日立システムズ、日立ソリューションズなど多くの日立Grと連携することで、多種多様な実現手段を使った業務改革を実現することです。

3つめは、お客様企業の業務改革のサポートだけでなく、日立Gr企業の新規事業企画や事業戦略の立案などのコンサルティングも行っていることです。

EL

日立グループでのプロジェクトの成功事例を実態に即した形で他の会社にも提案できるということですね。今後、コンサルティングを提供するお客様として、日立Grと一般企業の割合はどうお考えでしょうか?

水田様

現在は日立Gr企業向けのコンサルティングが約45%、一般企業向けが約55%です。日立Gr企業向けのコンサルティングで培ったノウハウは一般企業でコンサルティングを実施する際、非常に有効です。そのため、円グラフで表現した場合、それぞれの割合を変えるつもりはありません。ただ、円そのものを大きくしていこうと考えています。

今後の展望について

EL

先ほど仰っていた円グラフを大きくするために、どのようなビジョンを持ちですか?

水田様

当事業部では2つの方針を考えています。

1つは、DX分野のコンサルティングを拡大することです。DXは、デジタル技術を使って製造、物流、保守サービスなど、業務部門の本来業務を改革する取り組むです。これは、近年、デジタル技術の性能が上がり、低価格化が進んだことで実現できるようになりました。この分野は企業にとって新しい取組みなので成長する分野だと考えています。

もう1つは、グローバル領域です。近年、国内市場は成熟してため、多くの日系企業がグローバル事業の拡大に取り組んでいます。そのため、グローバル事業の強化を支援するコンサルティングを強化したいと考えています。当事業部の中には、英語が堪能なメンバーを集めた部署があります。その部門のメンバーは主に日系企業がアメリカやヨーロッパの事業を拡大する際のサポートを行っています。また、ASEANは今後成長が見込めるエリアです。3年前から、ベテラン、中堅、若手の3名のメンバーをタイに赴任させ、現地でコンサルティング事業の立ち上げを進めています。

EL

ASEANについてはタイで成功事例を作り、他の国に展開していくイメージですか?

水田様

そうですね。タイは他の国よりも業務の標準化やIT化が進んでいるので、そこで成功事例を作り、その後に他のASEAN諸国に展開できればと考えています。

EL

これからは貴社でもグローバルで活躍する場が広がっていきそうですね。

水田様

タイにメンバーを赴任させる際には、英語力よりもコンサルティング力を優先してメンバーを選びました。候補者を決めて声をかけるときには「行きたがらないんじゃないか」と不安がありましたが、候補者のほとんどが手を挙げてくれました。

コンサルタント志望の方には海外で働きたいと考えている人も多いと思いますが、当社でもそういう機会は今後ますます増えると思います。

プロジェクト事例や体制などについて

EL

先ほどチーム体制の話も出ましたが、日立コンサルティング全体の構成や、水田様が現在リードされているグローバルビジネスコンサルティング事業部についてのお話、プロジェクト事例などがございましたらお聞かせください。

水田様

当社は2事業部、2直轄本部という構成で会社を組織化しています。私が担当しているのが、グローバルビジネスコンサルティング事業部です。在庫コストを削減したい、商材の売り上げを拡大したいなどの経営課題を解決するために、どのように業務を改革しIT・デジタルを活用するかという構想を策定し、その実行・定着化をサポートしています。

グローバルコンサルティング事業部には約160名のメンバーが在籍しており、約30名ずつ5つの本部に分けて運営しています。第一本部はコンサルティングのメソドロジーの企画・開発・定着化を専門領域にしており、そのメソドロジーを使ったコンサルティングを実施しています。第二本部は会計、人事、調達、経営管理などの業務領域を中心にコンサルティングを行っています。そして第三本部は、先ほど出たグローバル領域を中心にコンサルティングを行っています。第四本部は、DXを中心としたコンサルティングを担当しています。第五本部はエネルギー分野を専門領域とした本部です。電力やガス業界だけでなく、一般企業のエネルギー調達に関わるコンサルティングも行っています。

EL

各本部はどのように連携しているのでしょうか?

水田様

当事業部のメンバーは、専門領域別に本部を分けています。そのため、複数の専門領域を必要とするプロジェクトでは、本部横断でメンバーを構成してプロジェクトを担当しています。本部横断プロジェクトはけっこう多いですよ。

求める人物像について

EL

御社で求める人物像について教えていただけますか?

水田様

知的好奇心のある人が良いですね。加えて、顧客志向と成長志向のある人が向いていると思います。お客様の役に立ちたい、だけど言われたまま尽くすのではない。お客様の役に立ちたいからこそ、お客様のことや自分のことをある程度否定的に見る。私たちの仕事は、PCでたくさんのドキュメントを早く作れれば良いというものではありません。お客様にとって重要で、かつお客様が気づいていないことを考え、提言することが重要です。お客様のためになりたいという気持ちを持ち、お客様はどこか間違えているのではないか、自分の言っていることはなにかおかしいのではないか?という目で常に見ている人は、成長が早いと思います。

当事業部では、「お客様に望まれて、お客様が持っていない希少な価値を提供すること」がコンサルティングだと教えています。コンサルティングファームにいることがコンサルタントだということではありません。常に自分はコンサルタントなのか自問自答しなくてはいけません。

当社では、人材の育成に向けて、パフォーマンスマネージャーとエンゲージマネージャーを分けています。パフォーマンスマネージャーは部下を中長期で育成する指導員です。部下の希望・適性を理解し、どのプロジェクトに入るべきか、どういう研修を受けるべきかと考えます。エンゲージマネージャーは、担当するプロジェクト内でスキルや知識を上げるための指導をします。上司が二人いるような体制ですが、優先するのはパフォーマンスマネージャーです。

EL

御社の求める人物像としては、特にマインド面を重視されているということですね。

水田様

そうですね。コンサルティング会社やITベンダーで上流工程の経験者はもちろん、事業会社の人も大歓迎です。実際、事業会社出身者の多くも活躍してくれています。特に、若手を指導できるような中堅層は積極的に採用をしています。チャレンジするタイプの人にとっては、面白い会社だと思いますよ。業務改革のサポート以外に、日立Gr企業の事業企画をサポートする仕事も全体の2割から3割近くあります。こういう仕事は他のコンサル会社にはないと思います。

EL

本日は貴重なお話を聞かせていただきまして、ありがとうございました。

Profile

企業プロフィール

株式会社日立コンサルティング

この企業の詳細情報
  • 水田 哲郎 / Mizuta Tetsuro 様

    取締役 グローバル・ビジネスコンサルティング事業部 事業部長

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