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【未経験向け】FASへの転職ガイド|求められる人材や成功させるポイントを解説

Post Date2023-08-07 / Update-date2023-11-08 /
Categoryキャリア・働き方特集 

FASへの転職は未経験からでも可能です。しかし、そのためにはどのようなスキルや経験が求められるのでしょうか。また、どのような戦略をとれば、成功率を上げることができるのでしょうか。この記事では、FASへの転職を目指すすべての方に向けて、規模別のFASの特徴から、求められるスキル、転職のポイント、そして実際の成功例までを網羅的に解説します。FAS転職の成功のカギを握る情報を得るために、ぜひ最後までお読みください。

  1. 未経験からでもFASへの転職は可能
  2. 【規模別】FASの特徴
  3. FASへの転職で求められるスキルや人材の特徴
  4. 未経験からFASへの転職を成功させるための対策
  5. FAS転職後のキャリアパス
  6. FASへの転職を成功させるには?
  7. FAS系コンサルティングファームへの転職成功例
  8. FAS業界への転職ならエグゼクティブリンクへ
  9. まとめ
  10. 関連記事一覧

未経験からでもFASへの転職は可能

FAS(Financial Advisory Services)とは、企業の財務に関するアドバイスやコンサルティングを提供する業務のことを指します。M&Aアドバイザリーやデューデリジェンス、再建・再生コンサルティングなど、幅広い領域が含まれます。FASへの転職を考える方の中には、未経験からのスタートを検討する方も多いでしょう。

未経験からFASへの転職は難しいと思われがちですが、実はそれは大きな誤解です。多くのFAS企業は、未経験者を歓迎しています。その理由の一つとして、FASは専門知識を要する業務であるため、新しい視点や考え方を持った人材が求められているからです。また、研修制度が整っている企業が多く、未経験者でもしっかりとしたサポートを受けられる環境が整っています。そのため、未経験からでも十分に活躍することが可能と言えるでしょう。

【規模別】FASの特徴

FAS、つまりファイナンシャル・アドバイザリー・サービスは、企業の財務戦略やM&A、再編などの複雑なプロジェクトをサポートするサービスを指します。この領域には、多くのプロフェッショナルファームが存在しますが、その中でもBIG4と呼ばれる4大会計事務所と、それに続く中堅FASとで、サービスの内容やアプローチには顕著な違いがあります。ここでは、それぞれの特徴に焦点を当てて詳しく見ていきましょう。

BIG4系FAS

BIG4とは、PwC、Deloitte、EY、KPMGの4つの会計事務所を指す言葉です。これらの事務所は、世界中での業務規模やネットワークの広さから、特にその名前で知られています。BIG4系のFASは、以下の特徴を持っています。

グローバルネットワーク: BIG4は、世界中にオフィスやネットワークを持っているため、国際的な取引やプロジェクトに強みを持っています。
専門家の豊富さ: 多岐にわたる業界や分野の専門家が在籍しており、特定の課題や業界特有の問題に対して、深い知識と経験を活かしたアドバイスが可能です。
高い信頼性: そのブランド名や実績から、クライアントや投資家からの信頼が非常に高いです。
しかし、BIG4系のFASには、コストが高い、プロジェクトのフレキシビリティに欠けるなどのデメリットも指摘されることがあります。

中堅FAS

中堅FASは、BIG4に比べて規模は小さく、特定の業界や地域に特化したサービスを提供することが多いです。以下の特徴があります。

フレキシビリティ: プロジェクトのスケールやニーズに応じて、柔軟に対応することが可能です。
コストパフォーマンス: BIG4よりもコストを抑えたサービス提供が期待でき、特に中小企業にとっては魅力的な選択肢となることが多いです。
地域密着型: 地域や国内特有の市場や業界の動向を熟知しているため、具体的かつ現実的なアドバイスが期待できます。
それに対して、国際的なプロジェクトや大規模な取引には弱みを持っているとも言われています。

以上、規模によるFASの特徴について解説しました。企業がFASを選ぶ際は、自社のニーズやプロジェクトの内容を考慮しながら、適切なパートナーを選択することが重要です。

FASへの転職で求められるスキルや人材の特徴

FAS(Financial Advisory Services)への転職は、経済やビジネスの専門家としてのキャリアを追求する上での魅力的な選択肢となっています。FASは、企業の経営者や投資家が直面する複雑な財務関連の課題を解決するための専門的なサービスを提供する部門であり、その役割は非常に重要です。そこで、FASへの転職を考える際に求められるスキルや人材の特徴について詳しく見ていきましょう。

会計士やUSCPA

会計士やUSCPA(米国公認会計士)は、FASへの転職において非常に有利な資格となっています。これらの資格を持つことは、国際的な会計基準や税制、財務分析のスキルを有していることを証明しており、多くの企業がこれらの資格を持つ人材を求めています。特に、国際的なビジネスを行っている企業や、海外展開を考えている企業では、USCPAのような国際的な資格を持つ人材は非常に価値が高いとされています。また、これらの資格を持つことで、専門的な知識やスキルを持つだけでなく、経験豊富なプロフェッショナルとしての信頼も得られるため、キャリアの幅も広がります。

税理士資格や簿記1級

税理士資格や簿記1級も、FASへの転職を考える際に有利な資格といえます。税理士は、税務に関する専門的な知識やスキルを持っていることが求められる職種であり、FASにおいても税務関連の業務が多いため、税理士資格を持つ人材は非常に需要が高いです。一方、簿記1級を持っていると、基本的な会計の知識や技術を持っていることが証明されるため、FASの業務をスムーズに進める上での基盤となります。

金融機関出身者

金融機関出身者は、その経験を活かしてFASへの転職を考えることが多いです。銀行や証券会社などの金融機関での経験は、財務分析やリスク管理、投資判断など、FASの業務に関連する多くのスキルを持っていることを示しています。そのため、金融機関出身者は、FASにおいてもその経験を活かし、高い業績を上げることが期待されます。

コンサル出身者

コンサルタントとしての経験を持つ人材は、FASへの転職においても非常に高い価値を持っています。コンサルティング業界では、クライアントのビジネス課題を解決するための戦略的な提案や、ビジネスモデルの構築、組織の最適化など、多岐にわたる業務を経験することができます。そのため、コンサル出身者は、FASにおいてもその経験とスキルを活かし、複雑な財務課題の解決に貢献することが期待されます。

未経験からFASへの転職を成功させるための対策

関連する業界での経験を積む

FAS(ファイナンシャルアドバイザリーサービス)への転職を検討している方の中には、金融や経営に関連する業界での経験が乏しいと感じる方も多いかと思います。しかし、そのような未経験者でも成功するための第一歩は、関連する業界での経験を積むことです。例えば、会計事務所や経営コンサルティング、銀行などの金融機関での勤務経験は、FASへのステップアップとして非常に有利に働きます。これらの業界での経験を通じて、基本的なファイナンスや経営の知識、業界の動向などを理解し、その上でFASへの道を目指すことで、スムーズな転職が実現するでしょう。

ケース面接対策を行う

FASへの転職時には、ケーススタディをベースにした面接が行われることが多いです。具体的なビジネスの課題を提示され、それに対する解決策やアプローチを求められるこの形式の面接は、多くの未経験者にとっては難易度が高いものとなります。そのため、十分なケース面接の対策を行うことが必須です。まずは、業界のトレンドやニュースを日々チェックし、幅広いビジネスシナリオに対応できるように備えることが大切です。また、実際のケーススタディを模倣した模擬面接を重ねることで、実際の面接に臨む際の自信となるでしょう。

関連する資格を取得する

FASの職務内容は専門的なものが多く、特定の資格が求められることも少なくありません。そのため、関連する資格を取得することで、転職活動時の武器となります。具体的には、公認会計士、税理士、CFA(チャータード・ファイナンシャルアナリスト)などの資格が挙げられます。これらの資格を取得することで、専門知識や経験が豊富であることをアピールできるだけでなく、実際の業務にも即戦力として活躍することが期待されます。

専門の転職エージェントを活用する

FASへの転職を成功させるためには、情報収集やネットワークの構築も欠かせません。専門の転職エージェントを活用することで、未公開の求人情報や業界の最新動向、面接の対策など、様々なサポートを受けることができます。経験豊富なコンサルタントがあなたのキャリアをサポートしてくれるため、自分一人での転職活動とは比べ物にならない効果を実感することができるでしょう。

FAS転職後のキャリアパス

FASに転職した後のキャリアパスについて、4つの例をご紹介します。

入社したFASで上位職位を目指す

転職先のFASで上を目指すというキャリアパスです。入社したFASが自身に合っていると感じれば、そこで活躍していくのが一番でしょう。経験とスキルを積むことで、マネージャー、シニアマネージャー、さらにはパートナーというように上を目指すことも可能です。

他社のFASに転職する

FASでの仕事は続けたいが、クライアント業界や業務内容、働き方を変えたいという場合には他社のFASへの転職も選択肢の一つです。企業を変えることで経験に厚みを出すことができ、自身の市場価値を高められるという側面もあります。
また経歴のマッチ度が高ければ、転職によって給与や待遇をアップさせられるケースもあります。

投資銀行やその他金融機関に転職する

投資銀行における業務はFASにおける業務と親和性が高いため、FAS出身者は採用において高い評価を得られる傾向があります。他にもご自身の経歴と親和性が高い金融機関への転職も考えられます。

事業会社の経理財務部門に転職する

FAS出身者が事業会社の経理財務部門に転職するケースもあります。事業会社としては、外注よりも社内で経理財務のマネジメントを行えた方がコストをカットできるため、高い財務のスキルを持った人材の需要は高いものとなっています。そのため、FAS系出身者を好待遇で採用するケースがあります。働き方の面でも比較的緩やかになる場合が多いでしょう。

FASへの転職を成功させるには?

FASへの転職を成功させるためのアプローチを3点ご紹介します。

志望軸を見つめなおす

転職活動を始めるにあたって、まず転職しようと考えたきっかけや志望動機をしっかりと洗い出し、自分の中の軸を決めておくことが重要です。志望軸は転職において指針となるものであり、膨大な選択肢から絞り込んでいく上では欠かせないものであるためです。ここを定めておくことで、確信をもって転職活動を進めていくことができます。

転職サイトを活用する

転職サイトには多様な求人情報や、転職プロセス・対策方法等に関する豊富な情報が掲載されています。何よりも登録および情報収集が気軽に行えるという利点があります。そのため、まずは隙間時間にでも簡単に情報収集したいという方は、転職サイトに登録してみるところから始めてみてはいかがでしょうか。

転職エージェントを利用する

FASへの転職を本格的に行いたいと考えていらっしゃる方には、転職エージェントの活用をお勧めします。理由はいくつかありますが、まず転職エージェントはFAS各社の特徴を押さえており、企業ごとの違いをよく把握しているという点です。独力で情報収集するよりも客観的かつ詳細な業界情報を得ることができ、転職にかける時間の削減にもつながります。
また、求人情報についても転職エージェントは非公開求人を含む豊富な求人情報を所有しているため、ご経歴と志望に合わせて適切な選択肢を見つけることにも長けています。
他の理由としては、転職対策を充実させられるということです。FASへの転職は決して簡単なものではないため、企業ごとの採用の特徴を理解し、適切な対策を講じることが求められます。転職エージェントはこれまでの支援実績の蓄積があるため、それらを踏まえた対策を提案することができます。
エグゼクティブリンクでは豊富な実績と求人を取り揃えており、転職支援サービスは無料で利用できますので、ぜひご検討ください。

FAS系コンサルティングファームへの転職成功例

FASへの転職体験談を3件、一部抜粋してご紹介します。

メガバンクのリスクマネジメントから株式会社KPMG FASのファイナンシャルアドバイザーへ

ご転職のきっかけについて教えてください
現職の業務において自身の成長に限界を感じたことと、業界の将来性に不安を感じたことの2点です。

当社をご活用頂いたのはなぜですか?(忌憚ない処を仰って下さい)
コンサル業界の知見が豊富で、対応も非常に丁寧だと感じた為です。

実際に当社のサービスを受けてみてどうでしたか?選考プロセスの中で役立った点がございましたら記載願います。
複数社の各ポジションについて夫々の違いを分かりやすく、丁寧にご説明いただき、応募先を選ぶ際に非常に役に立ちました。また、面接の準備にあたり、応募企業の選考に特化した想定質問や各社の選考プロセスを共有いただきましたので、ポイントを絞った対策ができた点が良かったです。

▶全文はこちら

生命保険会社からデロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社の金融機関向けアドバイザリーへ

ご転職のきっかけについて教えてください
前職では部門横断的なプロジェクトに複数ジョインし、デジタルツールの活用推進やRPA導入などを通常業務と並走する形で行なっていました。その経験の中で、当たり前を変えることにやりがいを大きく感じる一方で、”もっとできることがある”と思いながらも、リソース不足により妥協することが悔しいと感じており、プロジェクト案件によりコミットした業務を行いたいと考えました。

当社をご活用頂いたのはなぜですか?(忌憚ない処を仰ってください)
媒体を通してご連絡をいただいたエージェント様の中で、ご紹介例として提示いただいた案件の内容が志望する業務内容と一致していたためです。もともとコンサル業界への憧れがある一方で、自分にはハードルが高いと感じておりました。初めの面談にて、自分でも挑戦できると感じさせていただけたことで、ご担当者様のもとで挑戦していきたいと思いました。

▶全文はこちら

国内大手証券の投資銀行部門からPwCアドバイザリーのシニアマネージャーへ

ご転職のきっかけについて教えてください
M&Aの分野でより専門性を深めていきたいと感じたことがきっかけです。

何故その中でコンサルタントを志向するようになったのでしょうか?
M&AのオリジネーションからPMIまで一気通貫して関われる組織に属したいという思いで転職先を探していたことから、現状の私自身の経験を活かしながらもM&Aの領域を深く体得していけると感じた職種が今回のコンサルタント職であると判明したためです。

実際に当社のサービスを受けてみてどうでしたか?選考プロセスの中で役立った点がございましたら記載願います。
各プロセス(応募先選定、書類作成、面接対策、面接調整、年収交渉)においてきめ細やかにアドバイスを頂き支援をして下さったので、たいへん助かりました。特に年収交渉の局面においては、自身の希望を上回る条件を引き出して下さり、とても満足しております。

▶全文はこちら

FAS業界への転職ならエグゼクティブリンクへ

弊社では、必ずしも転職を前提としない、皆様のご希望に合わせたキャリア形成を支援させていただきます。転職は人生の大きな転換点であり、業務内容や年収、社風、社格、働き方、勤務地、待遇などご自身の思い描く未来のために譲れない軸があるかと思います。そうした思いを拝聴し、可能な限り実現できる選択肢を提示させていただくことが私たちの役割であると考えております。
FAS業界への転職を決意したという方はもちろんのこと、まだ検討段階だという方、あるいは希望しつつも未経験で不安に感じているといった方も、ぜひ一度弊社にご相談ください。

FASの求人情報

コーポレートファイナンスに係わる戦略コンサルタント
【FAS】日系コンサルファーム:アソシエイト・ディレクター~アソシエイト候補
ミドルマーケット向けM&Aアドバイザリー
金融機関向けアドバイザリー(買収/組織再編支援等)
■監査法人系FASファームでのM&Aトランザクションアドバイザー
M&Aトランザクションサービス
【大手外資系FAS】ITアドバイザリーコンサルタント
【大手外資系FAS】ストラテジーコンサルタント
【FAS】税務コンサルタント
■【会計業務経験者向け】BIG4系ファームの財務会計・経営コンサルタント採用

まとめ

本記事では、未経験からFASへの転職の可能性やその難易度、必要なスキルや資格、そして成功させるための対策について詳しく解説しました。規模によるFASの特徴や、転職後のキャリアパス、さらに具体的な転職成功例を通じて、FASへの転職の魅力やチャンスを具体的に知ることができました。

FASへの転職は、会計士やUSCPA、税理士資格を持つ者、金融機関やコンサル出身者にとって特に魅力的な選択肢となっています。しかし、未経験からでも関連する業界での経験を積んだり、ケース面接対策をしっかり行ったりすることで、成功への道を切り開くことが可能です。さらに、専門の転職エージェントを活用することで、より効率的に転職活動を進めることができるでしょう。

転職後のキャリアパスとしては、上位職位の追求や他のFASへの転職、投資銀行や事業会社の経理財務部門へのステップアップなど、多岐にわたる選択肢が存在します。FAS系コンサルティングファームへの転職成功例を見ることで、あなた自身のキャリアビジョンを更に明確にする手助けとなることでしょう。

最後に、FASへの転職を考えている方は、今回の記事を参考にして、自身のスキルや経験を活かし、新たなキャリアの一歩を踏み出してみてください。

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