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Column特集記事

フリーコンサルタントにおける新規事業開発案件

Post Date2020-09-21

昨今、多くの企業が新規事業の開発に取り組んでいます。背景として、世界的な情勢の変化や技術/テクノロジーの目覚ましい革新が日々進んでいる現代社会において、既存事業の環境変化や事業構造自体の変化が予想され、業界のトッププレイヤーであってもその地位に胡坐をかける状態にはありません。永続的な成長のため、新規事業で新たな市場を獲得することが、各企業に求められてきています。

企業が新規事業を始めるのは、簡単なことではありません。開発する商品やサービス、対象とする市場や顧客を明確化するだけでなく、立ち上げようとしている新規事業が企業にとってどのような役割を果たすのか、本当に立ち上げる必要があるのか、など議論すべき点は非常に多くあります。また、開発にかける期間、投資する予算等を適切に定め、リスク管理をすることも必要になります。特に予算という観点から、外部の力を借りるにしてもコンサルティングファームに頼めないこともあります。逆に言うと予算を低く抑えられるなら知見者の力を借りたいと思っている企業も多いでしょう。

このような背景から、新規事業開発に携わるフリーコンサルタントの需要が高まっています。本記事では、フリーコンサルタントが具体的にどのような方法で新規事業PJに関わるのか、求められるスキルは何なのかなどについてお話していきたいと思います。

  1. 業務内容
  2. もとめられるスキルや経験
  3. フリーコンサルタントとして新規事業開発に関わるメリット
  4. フリーコンサルタント向けの案件事例
  5. まとめ

業務内容

新規事業に関わる場合、新規事業のフェーズによって業務内容は異なります。
具体的には以下になります。

―アイディア抽出・アイディア絞り込み・新規事業案策定

このフェーズで重要になってくるのは、目指すべき企業の形を明確化することです。目指すべきゴールをはっきりとしておくことでその後の業務がスムーズに進みます。ゴールが決まったらアイディアを出し合い、吟味を重ね、事業コンセプトを確立させていきます。

―現状分析・顧客のニーズの分析

新規事業によって顧客や社会に進化や変化を与えるために、自社がもつ強み、ケーパビリティを客観的に見極め、企業価値や企業能力に向き合うことが大切です。さらには、顧客がどのようなニーズを持ち、またそれがどのように変化しているかを分析することも大切です。

―ビジネスモデルの構築

応えるべきニーズにあわせて商品・サービスの質を考えていきます。他にも関連部署との調整や収支シミュレーションなどを行います。事業コンセプトを一環したストーリーに落とし込む、非常に重要なフェーズです。

―システムの要件定義・開発

ITコンサル/エンジニア寄りの業務にはなりますが、サービスサイトのデザイン・制作などを行います。実際に開発はできなくても、開発を支援できるだけの知見は必要になって来るでしょう。

このほかにも、
―新サービスの営業(テストマーケティング含む)
―アライアンス、協業
―マーケティング(広告・広報含む)
などの業務を支援する場合があります。

新規事業を進めるにあたって、従来の考え方や進め方が通用しないことが多々あります。
そんな中でもコンサルタントは、常に新しいアイディアを出しプロジェクトを進めなければなりません。企業の現状分析や競合・市場を調査した上で、実現したい目標からアイディアを絞り込み、参入する新規事業の決定を手助けします。新規事業の方針が固まった後は、中期的な事業計画を作成し、新規事業プロジェクトの運用を支援します。

もとめられるスキルや経験

主に、戦略系コンサルティングファーム出身者やWeb系ベンチャーなどで新規事業を立ち上げた経験のある方などが、新規事業開発PJに携わるコンサルタントとして活躍しています。具体的にどのようなスキルや経験が求められるのでしょうか

 

―様々な事例を踏まえたうえでのアイディア力/市場調査能力

新規事業を進める場合、立ち上げフェーズにはアイディアの発散やそのうえでの絞り込み、深堀を行っていきます。アイディア出すには発想力のセンスも大事ながら業界/国内外問わずあらゆるサービスの事例を把握しておく必要がありますし、その後収束するにあたってては市場動向や競合、クライアントの調査能力も求められます。

 

―ニューテクノロジーに関する知見

デジタル技術の発展により、新規事業もIT関連の案件が増えています。コンサルタントは自身で開発・実装はできずとも、常に情報収集を怠らず、ニューテクノロジーに対して深い知見を持ち続ける必要があります。今後、AIなどに関する案件はさらに増えていくでしょう。

 

―プロジェクト管理能力

上述したようにクライアントの要望に応えて中期~長期のプロジェクトに参画していきます。常にプロジェクト全体を俯瞰して管轄内の各部署の進歩状況を正しく把握し、課題を見つけ出し、対策を立てる必要があります。よって、他プロジェクトにおいて、PMO/PL経験があることは大変有利に働きます。

フリーコンサルタントとして新規事業開発に関わるメリット

コンサルティングファームでも同様の経験は出来ますが、新規事業のみに特化してアサインされることは少ないですし、一つ携わった際に案件が長期化することもあるので、複数の経験は難しい可能性があります。また、コンサルティングファームのクライアントではない規模間のクライアントと仕事が出来ることも経験になるでしょう。新規事業立ち上げ現場を数多く経験することは、事業開発の幅広いノウハウを蓄積することができます。ポジション的には、経営に近い立場で事業を担い、成長過程の企業のダイナミズムを肌で感じることができるでしょう。

フリーコンサルタント向けの案件事例

ここではフリーコンサルタント向けの主な案件事例を紹介します。

クライアント:BtoBマッチングサイト運営会社
稼働    :60%~
業務内容  :新規事業開始に伴うビジネスモデルの構築・市場調査/事業戦略立案
人材要件  :コンサルティング企業、SI企業、BtoB企業でのプロジェクト実務経験が3年以上ある方

クライアント:医療系ベンチャー
稼働    :100%
業務内容  :新規アプリ開発PJにおけるプロダクトマネージャー
人材要件  :ソフトウェア・スマートフォンアプリの開発を指揮した経験

クライアント:製薬会社
稼働    :100%
業務内容  :新規事業立案/市場調査・競合調査
人材要件  :コンサルティングファーム経験者/新規事業戦略構築経験者

クライアント:日系通信会社
稼働    :40~60%
業務内容  :発掘フェーズにおける資料作成/事業企画フェーズにおけるGMT戦略立案
人材要件  :未知数な商材へのキャッチアップ能力/コンサルティングファームレベルの資料作成能力

クライアント:ゲーム会社
稼働    :100%
業務内容  :eSports領域の新ビジネスに関する支援
人材要件  :戦略コンサル経験者・新規事業開発におけるPMO/PL経験

クライアント:大手卸売会社
稼働    :50%
業務内容  :コンテンツ事業への新規参入
人材要件  :戦略コンサル経験者・新規事業戦略構築経験者

まとめ

いかがだったでしょうか。冒頭にも書きましたが、テクノロジーの発展に伴い、企業は現存の事業だけでは生き残れない時代へと突入しました。あらゆる規模の会社で新規事業立ち上げは増えてくるでしょうし、フリーコンサルタントへの新規事業支援の需要も拡大するでしょう。フリーコンサルタントの立場からは、案件実績/成果を積み上げることで更に新しい案件の機会/実績を踏まえた単価上昇の可能性が生まれてくると考えます。