特集|監査法人トーマツ アドバイザリー事業本部 アシュアランスインタビュー

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本日は、有限責任監査法人トーマツ、アドバイザリー事業本部のパートナー福島 雅宏様とシニアマネジャーの田崎 稔様にインタビューの機会を設けて頂きました。システム監査チームの組織、担当業界の状況およびプロジェクト概要、求める人材像などについてお話し頂きました。 

Ⅰ. ご経歴について

Q, まず初めに、お二人のご経歴について教えてください。


監査法人トーマツ

福島様:前職は、金融機関のIT部門に所属し、システム開発からプロジェクトマネジメントなどを経験しました。

その中で米国公認会計士(USCPA)を取得したことをきっかけにシステム開発経験と会計知識の両者をより活かせる環境はないかと考え、プロフェッショナルとして専門性を身に付けることができる監査法人を志し2002年に監査法人トーマツに入所しました。 

以来、ITバックグラウンドを活かし、金融機関のITリスク管理を主に担当しています。

 

監査法人トーマツインタビュー

田崎様:前職は、メーカー系のITベンダーで約10年間システム開発、プロジェクトマネジメントを経験しました。
丁度キャリアの一区切りとして考えた際、世間的にJ-SOXや内部統制、内部監査というキーワードが盛んに飛び交っており、その領域での業務内容についてチャレンジをしたいと考え、2007年に監査法人トーマツへ入所しました。

 

Ⅱ.組織・業務について

Q, トーマツの組織全体・本部門概要・組織構成について教えて下さい。

福島様:監査法人の中で「監査事業本部」と「アドバイザリー事業本部」2つに分かれています。システム監査はアドバイザリー事業本部の中の「アシュアランス」という組織が担当しています。「アシュアランス」という組織は、金融機関を担当する部門と、それ以外の業種を担当する部門に分かれています。

Q,システム監査・システムリスクコンサルの業務について改めて教えて下さい。

福島様:私は金融機関を担当する部門に所属しており、銀行、証券、保険すべてを担当しています。業務内容としては、く2つあり、一つは、「財務諸表監査におけるITの検証」で、一つは、「システムリスク管理に係るアドバイザリー」になります。売上規模とかかわる人数は丁度半々といった状況です。

勿論、我々は監査法人なので、質の高い監査をクライアントに提供するという使命を担っていますが、そのための原資としてアドバイザリーとしての収入は欠かせません。そこで、監査をベースとしながらも、アドバイザリー業務は並行して提供するものとして法人全体で位置付けられています。

また、監査を提供しているクライアントに対して、その延長線上としてアドバイザリー業務を行うことで、より高い価値をクライアントへ提供するといった側面もあります。特に金融機関において、ITに関するアドバイザリー業務のニーズは増えてきているため、それにしっかりと応えていくこともミッションの一つです。

監査法人におけるアドバイザリー業務は監査の延長線上という性格を持ちますので、純粋なITコンサルティングとは異なり、リスク管理やガバナンスを対象領域とし、IT導入などは行いません。

ただし、監査の延長線上だけではなく、「Deloitte」のネットワークからITリスク面に課題を抱えている企業を紹介されることもあり、グループの強みを活かしクロスファンクションでクライアントの課題を解決するシーンもあります。グループには、サイバーセキュリティ(DTRS)、コンサルティング(DTC)、フォレンジング(DTFA)など様々な強みをもった企業があり、クロスファンクションで対応できるのは、トーマツの強みです。私自身、グループの総合力を実感しますし、自分にとっても様々な専門性を持った方と一緒に業務を進めることで、経験の幅を広げる良い機会になります。

田崎様:私は金融以外の企業を担当しております。対象クライアントは、大手からミドルマーケットまで幅広いレンジを対応しています。案件は、監査の比重が大きいものの、ミドルマーケットでは、アドバイザリー業務も多くなっております。今後は監査業務という屋台骨を活かし、市場拡大が見込めるアドバイザリー業務の比重も高めていく方針です。福島の話にもありましたが、当部門もクロスファンクションで、他部門から案件の依頼を受けて、対応する事が多いです。

Q, 最近の主要プロジェクト例(テーマ・期間・成果等)について教えて頂けますか。

福島様:金融業界では経営におけるITの重要性が非常に高まっており、金融庁もシステムリスク管理については高度なものを求めているという背景があります。その中で我々が提供するものは、システムリスク管理体制の評価やその高度化アドバイザリーといった業務がメインになります。プロジェクトの期間は3ヶ月〜半年になることが一般的です。

また、最近増えているものは、経営/システム統合に伴うプロジェクトの監査、アドバイザリーになります。メガバンクを筆頭に多くの金融機関がそういったテーマに取り組んでいますが、システム統合プロジェクトは非常に難易度が高く、失敗例も多いので、リスクを出来る限り抑えることを目的として、そのシステム管理体制の評価やアドバイスを行うといった案件が増えています。このような案件は人数、期間ともに大規模になることが多く、長いと3年、それ以上になることもあります。また、もう一つの例として、ITが経営に価値を提供できているかといった観点での「ITガバナンス高度化」のアドバイスなども増えています。

田崎様:金融以外を担当する部門では監査の比重が高いため、プロジェクト例は監査を題材にお話しします。3月決算の企業を前提としてお話しすると、まずは夏から秋にかけてプランニングを行い、秋から翌年にかけて、一人当たり10社~20社程度のIT内部統制の有効性について評価をすることが主な業務になります。監査期間は、短くて2~3日、長くて1週間に渡りクライアントの現場に入リ込みます。めまぐるしく業務が変化することは監査法人ならではの特徴だと思います。なお、人数は2,3人で行う事が多く、大規模な案件ですと10人前後です。

 

・今後の展望について教えて下さい。

監査法人トーマツインタビュー

福島様:アドバイザリー業務をより拡大したいです。

背景は、FinTechなどデジタルテクノロジーの進化が非常に急速に進んでおり、ITが経営戦略を左右する、極端に言えばITが経営戦略そのものと言えるほど、金融機関におけるIT部門の重要性が増している状況があるためです。

その状況の中では、ITガバナンスやリスク管理は経営課題としてより重要となり、監査法人のアドバイザリーへの要請が強くなり求められるレベルも高くなりますので、それに対して応えていくことが我々の方向性になると考えています。

田崎様:昨今は特に監査の現場では「品質が第一」ということが叫ばれており、そのための体制づくりが優先しており、中でも監査の高度化/効率化も進められております。例えば、従来の資料だけを参照するようなサンプリング形式の監査だけではなく、Audit toolを活用し会社が保有している全量のデータを解析し、どこにリスクがあるかを絞り込み、高リスクの領域に対し監査を行っていくことを行う事で品質の確保・向上を図ってます。

そのためにアナリティクスの専門チームを設けて、体系的にデータの分析/解析を行うような体制も出来つつあります。そのように監査の高度化/効率化を進めていき、結果的にトーマツとして、他監査法人との差別化要因を作っていくことが、金融以外を担当する部門における方向性になると考えています。

 

Ⅲ.トーマツの魅力について

Q, 監査法人トーマツの魅力について改めて教えて下さい。

福島様:一番は、グループに多方面のプロフェッショナルがいる事です。一緒に働くことで、クライアントに対し総合的に価値を提供することができる上に、色々な知見に触れることで自分の幅を広げることができることです。

当社は裁量を与え、業務の自由度が高いことも特徴です。面接時にもお話ししますが、なにか「やりたい」と言った時に「よしやってみろ」と素直にやらせてくれる、制約がない組織です。チャレンジすることを自身で考えることが出来る、「主体性のある方」には、非常に向いていると思います。

田崎様:福島が申し上げたことに加えて、デロイトトウシュトーマツというグローバルなネットワークの中でも、対等な立場で仕組みを利用できることは、他法人と比べても特徴的です。また、アナリティクスを活用した最先端の監査アプローチといった面も、比較的進んでいると感じていますので、そういった面でも意欲をもって自分でチャレンジする方には働きがいが感じられる職場だと思います。 

Q, システム監査職で今後のキャリアについて教えて下さい。

福島様:当社を卒業後、クライアントである金融機関のシステムリスクの管理部門へ行かれる方や、また金融庁へ転職されるなど、発展的なケースで卒業する人が多いです。これは、トーマツの卒業生であることで高い評価を受けていることは間違いありません。

Ⅳ.トーマツを志望する方へのメッセージ

Q, 求める人物像について教えて下さい。

福島様:すべての職位において言えることですが、(金融を担当する部門においては)金融機関のITに関わった経験があり、高度な専門性を活かしたいという志向性を持つ方を求めています。また、学ぶことが多い環境となりますので、ここでの仕事を自分の成長につなげて、それに生きがいを感じるような学習意欲が高いことが必要です。

加えて、クライアントへロジカルに対応することが必要となりますので、論理的思考は大事です。さらに基準にこだわりすぎずに、現実的なクライアントの課題に対して最適な解を考えられるバランス感覚も求められます。

 シニアスタッフ以上になりますと、経営からITを考えられることが必要ですので「経営視点」を持っている方を求めています。

Q, 一緒に働きたい人について教えて下さい。

田崎様:ソフトスキルは非常に重視しています。監査は資料を中心に見るデスクワークなのかな?と思われがちですが、実際はクライアントへのインタビューが重要な手続きになります。また、自分より目上の方や役職者に対して、礼儀正しく、時には毅然とした態度で丁寧に接することが必要です。そのような場面において柔軟に対応出来るポテンシャルの高い方や高度なソフトスキルを持っている方は、是非参画して頂きたいです。

 Q, これから貴社を受ける方に一言メッセージをお願いします。

監査法人トーマツインタビュー 4

福島様:金融機関のITは、現在大きな転換期にあります。その中で自分の知見やスキルを活かして金融機関の発展に貢献したいという方にはチャレンジできる仕事があり、チャレンジできる職場だと思います。そういったチャレンジを求める方にぜひ来てほしいです。

田崎様:クライアントの懐に入って、普段触れられない情報や立場の方に接する仕事ですので、責任は重いですが非常にやりがいのある仕事だと思います。

クライアントの経営層の方と対等な立場で同じ目線を持ってリスクの在り処について話をすることは魅力的です。高い志をもった方にとっては、非常に適した職場だと思います。

 

以上、本日は、ありがとうございました。

 

プロフィール 

福島 雅宏 / Masahiro Fukushima  アドバイザリー事業本部 CA金融 パートナー

金融機関のITリスクマネジメント、ITガバナンスに関する第三者評価およびアドバイザリー業務に従事している。大手金融機関、地方銀行、共同センター等のシステムリスク管理態勢の外部評価、大手金融グループ、地方銀行等の経営統合及びシステム統合リスク管理態勢の評価、情報セキュリティ監査、SSAE16報告書についての検証業務、財務諸表監査及び内部統制監査の一環としてのシステム監査等を提供している。 主な著書:「内部監査入門」(金融財政事情研究会 2013年)

田崎 稔 / Minoru Tasaki アドバイザリー事業本部 CA東京監査 シニアマネジャー

大手メーカー系のベンダー企業にて、システム開発、プロジェクトマネジメントを多数経験後、2007年に監査法人トーマツに入所。現在は、アドバイザリー事業本部 CA東京監査チームのシニアマネジャーとして、金融機関以外の大手クライアント、ミドルマーケット、一部IPO前後のスタ―トアップ企業に対して、システム監査、システムリスクコンサルティング等を提供している。 

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