特集|株式会社 経営共創基盤 スペシャルインタビュー

4枚目

本日は、経営共創基盤(IGPI) パートナー  マネージングディレクターの浜村 伸二様にインタビューの機会を設けて頂きました。

経営共創基盤の組織、担当業界の状況およびプロジェクト概要、求める人材像などについてお話し頂きました。

Ⅰ,ご経歴について

Q:これまでのご経歴についてお伺いさせて下さい。

2枚目IMGP0872大学を卒業後、外資系コンサルティングファームで約4~5年程働き、その後、「より経営にコミットした形で企業のサポートをしたい」という思いが強くなり、
当時、官民ファンドの先駆けであった産業再生機構に転職をしました。

産業再生機構では老舗製造企業の再建を経営企画室に常駐して行ってきました。

産業再生機構が解散したときに、企業再生のような企業の本質的な課題解決に直接関われるような、ヒリヒリした緊張感ある現場に、引き続き関わっていきたいと考え、機構メンバーが立ち上げた経営共創基盤(IGPI)に参画しました。

EL:これまではどのようなプロジェクトテーマを担当されてきたのですか。

IGPIに入社してからは、企業再生の案件に最も多く関わっています。
企業再生以外にも、M&Aや新規事業開発、海外への事業展開といったことも経験しましたが、軸となるのは企業再生おけるプリンシパル投資業務やアドバイザリー業務になります。

Ⅱ,組織について

Q:IGPIカンパニーはどのような組織なのですか。

IGPIカンパニーには約180名のプロフェッショナルが在籍しており、様々なプロジェクトに関わっています。例を挙げるとベンチャー支援や大企業の構造改革案件、M&A、AI、企業再生、新規事業開発、コンセッション、投資業務といったテーマがあります。

私たちのポリシーとして「対象会社に付加価値をどれだけつけられるか?企業価値向上にどれだけ貢献できるか?」ということを重視しています。自己投資の案件でもアービトラージ(さや取り)のようなものは良しとしないスタンスです。我々が関わったことによる付加価値から対価を頂くという事を我々の行動の指針としています。

Q:自己投資のお話がありましたが、具体的にどのようなことをされていらっしゃるのですか。

マジョリティ投資ではバス会社(みちのりグループ)が代表例です。グループの各バス会社にIGPIが100%出資するみちのりホールディングスから社長、経営陣を送り込んで中長期的に経営サポートをしています。

それ以外のマイノリティ投資でも、取締役派遣や経営企画室に人材を送り込み、企業価値向上のサポートをしています。

EL:企業の中核に自ら入っていくのですね。

決まったアプローチの仕方というのはなく、案件ごとにカスタムメイドでアプローチを考えていきます。チーム組成に関しても、トップマネジメントからミドル層、オペレーション層まで必要な層に必要な人材を送り込むようにしています。


場合によっては営業企画部門や生産部門に入って仕事をすることもあります。要するに「当社の改善すべきところ」言い換えると「私たちが関わることで価値向上が出来るところ」に人材を送るという方法をとっています。

Q:御社でのやりがいはどういったところですか。

私自身は「経営の手触り感」だと思っています。

我々がお手伝いする企業には、それがベンチャー企業であれ、大手企業であれ、自分がクライアントの経営のドライバーズシートにすわっているつもりで関与していますし、クライアントからもそう期待されています。例えば再生フェーズの会社であれば、自分のハンドリングの誤りで、クライアントを倒産させてしまう可能性すらあります。

それは、大きなプレッシャーではありますが、他方でクライアントがどん底の状態から抜け出し、業績も社内の雰囲気も少しずつ明るくなっていくのを実感できるのはうれしいことです。
ある意味、我々の成果物であり通知表は対象企業の財務諸表ですし、それぐらいコミットしてクライアントと向き合うのは大きなやりがいだと思っています。

Q:御社に入社した際のキャリアパスを教えてください。

一定以上の年齢(30代後半以降)であれば何らかの専門性を持ったプロフェッショナルとして活躍していただきたいですが、基本的に、若手の時期は幅広い領域を経験してほしいと考えています。
そういった意味で、若いうちから背番号を付けるようなことはしていません。

我々自身はクライアントとは基本的に長期的なお付き合いをしており、その中での経営テーマも様々ですし、そもそものクライアントの置かれているフェーズも変わっていきます。
入り口では再生フェーズにいた企業が、段階的に成長フェーズに入り、その後M&A、事業承継をする…といったように支援する内容が変わっていくのはよくあることです。

ですので、個人ごとのケイパビリティとしても特定分野のみならず様々な経験をしておく方が、企業と長く寄り添ったサポートができると思っています。

Ⅲ,プロジェクト内容について

Q:浜村さん自身のご経験は、企業再生が中心とお伺いしましたが、実際にご経験されたプロジェクトについて教えてください。

IGPI_浜村様⑨

直近では、営業利益率がマイナス20%近い赤字のメーカーの再生をご支援したプロジェクトが記憶に残っています。

このプロジェクトは3つのフェーズに分けて進めたのですが、第1ステップでは、大規模な構造改革、人員削減、工場閉鎖、資産売却、金融機関調整等の外科治療を行い、まずは対象会社の止血を行いました。

第2ステップでは、内科治療としてハンズオンで我々が営業・生産・研究開発の各部門に入り、長期的に収益を出すことができる体制づくりをしています。

第3ステップでは、そこから更に再成長をめざし、対象会社の成長に寄与する企業を見つけ資本提携を行いました。

再生の案件で一次的に業績を回復させることは、ある程度の勝率でできると思っているのですが、「持続的に業績を上げられる体制を作る」ということはとても難しいことです。

この案件ではクライアントの持続的な業績向上のために、経営体制の見直しから、株主構成の見直しについても提言し、その過程の中で、オーナーに一線を退いていただきました。

アドバイザリーの立場ではありましたが、オーナーの処遇も含めて会社全体の骨組みを抜本的に変え、業績回復を確かなものにしました。

EL:かなり込み入ったところまでご支援するのですね、若手の方でもそのような経験をするチャンスはありますか。

もちろんあります。


私たちの成果物は「報告書」ではなくて対象会社の「業績の向上」です。その為に現場に入り、痛みを伴う改革を、時には抵抗を受けながら丁寧に口説いていくことが必要です。

そのためには所謂コンサルティングのスキルだけでなく、クライアントを説得し切れる胆力というか、人間力も大切です。ただ、そういった力は一朝一夕では身に着かないため、若い人には沢山場数を踏んでほしいと思っています。

Q:今後注力していく事業があれば教えて下さい。

今後は「投資」と「グローバル」、この2つがキーワードだと考えています。

まず「投資」に関しては、ベンチャーから、バス、コンセッション、テクノロジー、再生~成長に向けた企業投資等と幅広く行っていくつもりです。「グローバル」×「投資」という意味では、国際協力銀行と JBIC IG Partnersを設立して「海外向け投資ファンドに対する助言業務」という新しい取り組みを始めました。

但し、幅広くと言っても、「私たちが介在することで、収益に貢献し、付加価値を提供していく」という考え方のベースは共通しています。IGPIという、プラットフォーム、人材、資金力、官公庁や大学等の公的機関とのネットワークを通じて、これからも新しい価値を生み出していきたいと思っています。

EL:お話をお伺いしていて、ワクワクしますね。

私たちは、パートナー含め全社員が好きなことをチャレンジしていこうというファームです。ベンチャーだけでなくAIなどの新技術への投資やコンセッション、など各々がやりたいことにチャレンジできる環境があります。各々が「IGPIのプラットフォームを活用して、世の中に対して貢献をしていこう」という考え方は共通しています。

また、各々のキャリアで考えた場合、このプラットフォームでの経験を通じ経営人材になりたいと考えているスタッフも数多くいます。実際にIGPIを卒業して企業のマネージメントのポジションで活躍されている方も沢山いらっしゃいます。

Ⅳ,求める人物像について

Q:御社にはどういった方が適していらっしゃいますか。

1つは、「プロアクティブさ」を持った方です。
 IGPIというプラットフォームを存分に使いこなしたいと思える人には是非参画して欲しいと思っています。

もう1つは、人に興味がある方です。最終的に様々な問題は「人」に行きつきますので、その「人」に関心があり、粘り強く、深くクライアントと付き合える方が適していると考えています。
クライアントとの関係、投資先との関係が築けないと本質的な議論ができませんし、根本的な問題解決は出来ません。
人に興味があり、クライアントの悩みにじっくり向き合える人、当事者意識を持って、クライアントの課題に対峙できる方に来ていただきたいと思っています。

Ⅴ,候補者の方へのメッセージ

Q:最後に、応募を検討している候補者の方へ一言メッセージをお願い致します。

先ほどもお話をしましたが、IGPIというプラットフォームを通じ、様々な取り組みをしたい方、経営人材を目指していきたい方は是非、ご応募頂ければと思います。

他方で、我々は常にリアルな結果(収益の改善)を求めており、それは簡単なものではありません。
オーナー、経営者、ステークホルダー、従業員を説得するという難しい局面も多く、胆力や粘り強さが求められます。


ただ、こういったヒリヒリとした緊張感ある局面は大変ではありますが、それを乗り越えた後に得られるものも大きいですし、クライアントへ提供できる価値も大きいと思います。是非こういった考え方にご同意いただける方、クライアントへの付加価値の提供を突き詰めて考えることができる方にご応募頂けると嬉しいです。

EL:本日はありがとうございました。

4枚目IMGP0931  

プロフィール

パートナー マネージングディレクター  浜村 伸二 様(Shinji Hamamura)

外資系コンサルティングファームを経て、産業再生機構に参画し、製造業を中心とした再生の支援に従事。
IGPI参画後は、製造業、サービス業、小売・卸売業、情報通信業、外食業等の事業再生計画の策定~ハンズオンでの実行支援、M&Aアドバイザリー、投資業務等に従事。

インタビュアー:エグゼクティブリンク 石坂

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